「ターミナルケアー」、「死の尊厳」、「患者のプライバシー」、「臓器移植」など医療倫理の問われることの多い昨今です。ニュースで騒がれることから医療倫理について考えさせられることは当然あっても、本を読んでまで学ぶ気持ちはまたっくありませんでした。理由は単純で、自分とかけ離れたまるで「哲学」のような学問と感じていたからです。しかし、この「シネマの中の人間と医療―エシックス・シアター」に出会い、映画を通じ医療倫理について身近に考える機会を得ることができたことはラッキーでした。映画好きの私には非常に馴染みやすく、ごく自然に医療倫理に接することができ、ただ読んで理解するだけでなく、「生とは」、「研究者の倫理とは」、「死の尊厳とは」などのテーマに自ら知らぬ間に参加していました。また、これを読み、別の視点からテーマを持って映画を観ることにも興味をそそられ、私が大変気に入っていた映画のダスティーホフマン主演の「ブレイクアウト」そして、昔観た黒澤明監督の「赤ひげ」をもう一度観たほどです。テーマを持って観る映画も味わいがあって、一味違いました。気楽に読め、自然体で実感できる医療倫理、たまにはこういう本もいいですよ。
いちおしです!!!
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シネマの中の人間と医療―エシックス・シアターへの招待 単行本 – 2006/10/20
映画は、生命倫理を学ぶのにも最高の機会を与えてくれます。映画を観ながら学ぶ利点は、まず問題を実感できることです。頭で記憶したり理解するだけでなく、心で感じることができます。映画館(ホームシアターでも同じです)での2時間は立派な体験です。心から感じたことは、人間なかなか忘れません。授業の内容は忘れても、映画の内容は簡単には忘れないでしょう。はっきりいって、映画以上に学生を引きつける授業を展開するのは至難の業です。それに、教科書に書かれていることを医療現場で実践に移すには、私たちを動機づける強い感情が絶対に必要です。映画は私たちの心をいつも揺さぶってくれます。そして時に、私たちの心をつかんで離さないこともあります。―本書「はしがき」より
- 本の長さ270ページ
- 出版社医療文化社
- 発売日2006/10/20
- ISBN-104902122251
- ISBN-13978-4902122251
商品の説明
著者について
熊本大学大学院医学薬学研究部生命倫理学分野教授。1962年名古屋生まれ。1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部医学倫理プログラム研究員、モナッシュ大学生命倫理学終始課程(生命倫理学修士)を経て、1999年に医学博士(京都大学)。2000年京都大学医学研究科医療倫理学助教授、2005年より現職。主な著作:『重症疾患の診療倫理指針』(編著、医療文化社、2006年刊)など。
登録情報
- 出版社 : 医療文化社; 第1版 (2006/10/20)
- 発売日 : 2006/10/20
- 単行本 : 270ページ
- ISBN-10 : 4902122251
- ISBN-13 : 978-4902122251
- Amazon 売れ筋ランキング: - 700,531位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 33,591位医学・薬学・看護学・歯科学
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