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バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか? 単行本(ソフトカバー) – 2006/6/26

3.9 5つ星のうち3.9 8個の評価

【バックラッシュって何なの?】
バックラッシュとは、ある政治的言説で政策などが進められたときに生じる、その言説に対する「反動」や「より戻し」のことをいう。最近でいえば、「ジェンダーフリー」に対する過剰な反対や誹謗・中傷などが、その代表的な事例になる。
【たとえば「ジェンダー=フェミニズム=共産主義」ってホント?】
「過剰な性教育はいかん」「男女混合名簿はいかん」「端午の節句やひな祭りができなくなる」……。「ジェンダーフリー」を叩く人たちが使うこうした常套句は、ほんとうのことを語っているのだろうか。彼らのいう図式は、絵空事ではないのか。本書の執筆陣がそれを徹底分析する。
【そもそも「ジェンダーフリー」って何?】
「ジェンダーフリー」という概念については、バーバラ・ヒューストンさんのイメージする「ジェンダーフリー」とはかけ離れたかたちで、推進派も反対派も使用している。それでは、ご本人に登場していただこうということで、バーバラさんへのインタビューとコメントを掲載した。
【すごい執筆陣に、お集まりいただきました】
本書に登場する執筆陣のスタンスは多種多様である。共通点はふたつ。第一は、ジェンダーフリー自体には距離をとり、ときには批判をしてきた論者。第二に、バックラッシュによる批判の論法や論旨に対して、ときに爆笑し、ときにあきれかえってきた論者。男女平等で、何が悪い! バックラッシュを問題視する執筆陣が、そういう常套句や絵空事を徹底的に分析し、批判する。

バックラッシュはアホらしい。次なる局面へ! ではなぜ、アンバランスで喜劇的な泥仕合を展開するために、これだけの執筆者にお集まりいただいたのか。答えは簡単。「ジェンダーフリー自体は推進しないが、デマと不安ばかり拡大再生産するバックラッシュは、それ以上にアホらしい。そろそろネクスト・ステージ(次なる局面)へ」と宣言するために、である。

商品の説明

著者について

【執筆者】
宮台真司(みやだいしんじ) 社会学者。首都大学東京都市教養学部准教授
斉藤環(さいとうたまき) 精神科医
鈴木謙介(すずきけんすけ) 社会学者。国際大学グローバルコミュニケーションセンター客員研究員
後藤和智(ごとうかずとも) 東北大学工学部建築学科在学中
山本貴光(やまもとたかみつ) ゲーム作家・文筆家
吉川浩満(よしかわひろみつ) 文筆業
澁谷知美(しぶやともみ) 社会学者。国際日本文化研究センター共同研究員
小谷真理(こたにまり) SF評論家
ジェーン・マーティン  マサチューセッツ大学ボストン校哲学部名誉教授
バーバラ・ヒューストン  ニューハンプシャー大学教育学部教授
山口智美(やまぐちともみ) シカゴ大学東アジア研究センターポストドクトラル研究員
小山エミ(こやまえみ) 非営利団体インターセックス・イニシアティヴ代表
瀬口典子(せぐちのりこ) モンタナ大学人類学部助教授
長谷川美子(はせがわよしこ) 高校教員
荻上チキ(おぎうえちき) ブロガー
上野千鶴子(うえのちづこ) 社会学者。東京大学大学院人文社会系研究科教授
(以上、執筆順)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 双風舎 (2006/6/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/6/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 444ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4902465094
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4902465099
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 8個の評価

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カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
8グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年10月31日に日本でレビュー済み
必ずしもジェンダー研究者に限られませんが、16名の学者・評論家がそれぞれの立場からバックラッシュ現象について考察しています。すべてを説明すると多いので、興味を持った2つの論考をご紹介します。

(1)山口智美「「ジェンダー・フリー」論争とフェミニズム運動の失われた10年」
なぜ「ジェンダー・フリー」がたたかれたのか、ということについて、「ジェンダー・フリー」という用語が政策のなかで、どのように誤って使われて始め、またアカデミズムのなかでも使わざるをえなかったか、という経緯が丹念に説明されています。

併せて、ジェーン・マーティン&バーバラ・ヒューストン「ジェンダーを考える」も読むと、彼らが「ジェンダー・フリー」を批判的な意味で使っており、政策の場では全く逆の意味で使われてしまったことがわかるでしょう。

(2)鈴木謙介「ジェンダーフリー・バッシングは擬似問題である」
少なくともネット上の現象に関する限りは、「右傾化」というよりは、「ネタ」としてバッシングを行っているということ。

コミュニケーションの形式として、街宣車に乗るような立場の表明の仕方を「ウヨク的」、反対運動をするような立場の表明の仕方を「サヨク的」とするなら、「サヨク的」な「ジェンダーフリー」をたたきたかったのだという。

ジェンダーフリー・バッシングがコミュニケーションの形式に対する反応だというのは、たしかにありうる一面かもと思い、新鮮でした。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 「推進側」も「叩く側」も「ジェンフリ」の言葉だけが一人歩きをして、「混乱」を起してきたのは「事実」で、いかにも「言葉に軽い」、「美しい国」の「歴史」をこの問題も見事に踏襲してきたことは周知のところ。いわゆる「売春」を「援交」という、この国の「言葉の歴史」ね。

 で、本書で「その辺」を整理出来るかといえば、「当然」できる布陣になっている。

しかし、「歯切れ」は学者特有の「悪さ」があり、「叩く側のトンデモ科学陣」の「歯切れのよさ」には、残念ながら及んでいなそう。

 現在の科学に限らず「トンデモ」に果たして「理性と知性」はどれだけ抗うことが可能か。

「トンデモ」は実に楽しい「ルサンチマン」である。本書で宮台真司はそれを「田吾作の祭り」と呼んだ。宮台先生は「想定内の事象」と理解しているのだが、そこに「救い」はあるのか。

 私も「田吾作」の一人である。「織り込みずみ」なんて言葉より「救って」もらいたい気がする。

 どうやら、「美しい国」に本書は「そこまで」は踏み込めなかったようだ。なぜなら、本書は「田吾作達」が「積極的に」読もうと思うシロモノではないからだ。

 だが、読める人は読もうではないか。自身が「田吾作」であろうとなかろうと。本書は確かに現在は「勝てない本」である。何せ、「美しい国の首相」が「ジェンフリ叩きの一番手」だったのだから。つまり、「美しい国」には「ジェンフリ」はいらないって、最高権力者が言っているのだ。

 では、ここで「言葉」に立ち返ってみよう。上野千鶴子は「ジェンフリ」なんて言葉は「元々」いらない、「男女平等」でいいと言っている。そうなると、「美しい国」には「男女平等」はいらないということになる。果たして、「本当かい、それは?」と思う人には、本書はけっして「軽く」ない筈だ。

 「ガタガタうるせぇ」と思う人達も、本書の巻頭の「宮台真司の稿」と巻末の「上野千鶴子の稿」だけでも読んでみたらいかがなものか。そこには、「溜飲を下げるルサンチマン」はなくて、「残念」だが、「見のがせない示唆」はある。そこはやはり「必読」としたい。
50人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年4月17日に日本でレビュー済み
概ね納得できる議論だった。
ただ、上野著の部分はいかにも彼女らしい偏見と毒に満ちた表現が多く、思わず読み飛ばした。
なんでこんな人物が重鎮扱いされてるのか未だに理解できない。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月2日に日本でレビュー済み
一ページ2段という読み応えのある一冊。

視点がまとまっている記事があるし

(はい、かなりのアカデミック本って論考のまとめが薄いと感じる

がこれはしっかりしてるのがあります)

元々ジェンダーフリーという言葉を

使いだした当人のインタビューがある

というのがなかなか。

日本のジェンダー論の文化や歴史を見るという面からみて

それをチェックするだけでも重宝できる

一冊。
52人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月1日に日本でレビュー済み
ここ数年、「ジェンダーフリー」という概念をめぐって数多の流言飛語が飛び交った。本書はそれら「ジェンダーフリー」へのバックラッシュを事例にしつつも、ただただ「ジェンダーフリー=男女同室着替え=共産主義の洗脳!」といった類のオカルト言説を批判する本ではなく、その手の言説が欲望しているものやバックラッシュから見えてくる時代背景、およびその付き合い方などについて考察するための多様なアプローチを惜しみなく提示してくれる。

論争を意識した各執筆者の文章は非常にシャープにしあがっており、つわもの達が自らの腕っ節をこれでもかと見せ付けるかのようで、各著者の熱心な読者にとってもおそらくは刺激的な一冊となっている。かと思えば、なかなか語られることのない草の根的なフェミニズムの歴史が描かれていたり、アメリカの教育学者が最先端の教育について語っていたり、生物学者が「保守派」の似非科学を丁寧に検証していたりと、今後参照されるべき重要な資料も豊富に用意されている。また、論争を読み解くためのキーワード集が用意されていたりと、「ジェンダーフリー」自体にはあまり関心のない読者にとっても親切なつくりになっている。これはためらいなく「買い」だ。

ちょっと難点を言えば、これだけ濃厚な内容のため、二段組でも400ページというボリュームになっており、一般読者はちょっと手に取りにくいのではないか。また、編者による各論文の解題や、論争の年表などがあると、まとまりがあってよかったのではないかと思う。
102人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年10月18日に日本でレビュー済み
 この本は決定的に欠如した視点がある。ジェンダーチェックだ。ジェンダーチェックはジェンダーフリーに基づいている。その根拠は『「ジェンダー」の危機を超える!』(青弓社)にもあるし、秋田市などの複数のサイトにもある。ジェンダーチェックは男らしさ・女らしさを否定するものも含まれる。ジェンダーフリーに基づいたジェンダーチェックが男らしさ・女らしさを否定している限りは、ジェンダーフリーも男らしさ・女らしさを否定している。「ジェンダーフリーは男らしさ・女らしさを否定しない」はジェンダーチェックを考えるとウソである。

 ジェンダーチェックはジェンダーフリーに基づいた問題点の他、「はい/いいえ」の二択に単純化して答えさせるという多様性の尊重の観点からも問題がある。

 このジェンダーチェックの問題点をバックラッシュと合わせて論じることができるフェミニストが全くいない。『バックラッシュ!』には驚くことに、ジェンダーチェックの問題点の欠片もない。

 保守派も批判をする際に「男女同室着替え」などのジェンダーフリーに基づいているかどうか分からないことで批判し、フェミニスト側も「ジェンダーフリーは男らしさ・女らしさを否定しない」の一点張り。どちらの側も言ってることが滅茶苦茶だ。『バックラッシュ!』を読んでも、男らしさ・女らしさ言説の問題点は分からないので、それを期待して買うのは控えたほうがいいです。詳しくは“ジェンダーフリーに基づいたジェンダーチェック”で検索してください。

 昨今のフェミニストたちのバックラッシュ分析の稚拙さには呆れるばかりだ。まえがきの問題点はフェミニスト側にも当てはまる。宝島社『男女平等バカ』で始める企画ではなく、もっと真剣にジェンダーフリーとバックラッシュ言説に向き合ってはいかが?真剣にその言説分析をしていた山口智美がもし執筆陣にいなかったら、この本って一体?という内容だった。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年6月26日に日本でレビュー済み
バックラッシュという単にアイデンティティのよすべを失い、不安に怯える人間たちがその不安を紛らわすために、敵を見つけだしては汚い言説を投げつける動きの一環として、その敵に選ばれたフェミニスト及びその反動に気持ち悪いものを感じる人たちがともに有効な対抗言説を編み出そうという一冊。

バックラッシュがどうして起きたのかという思想背景から、ジェンダーフリーになげつけられる批判、誤解への反論、説明ととにかくいろいろな方向からボールを読者に投げかけています。結果、ジェンダーフリーがどういうものであるかというよりも、どういうものでないかということについて学ぶに手ごろな一冊になっています。

ただ、意欲的にもあまりにいろいろな面からの文章が並べ立てられているために、読後茫漠とした印象を抱かせる可能性を否めない。その点こそ綺麗ごとだけではなく目的のためには手段を選ばない、批判側の言説、運動に学ぶべきことではないか?せっかく執筆に上野教授が加わっているならば、東京都との闘いについてもっと生々しい情報を充実させた方が臨場感、そして書の内容に関する説得力をだせたように思われる。
51人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート