ネット上に溢れる言説やコラムの中には、しばしば独善的でバランスを欠いたモノが含まれている。
サポティスタのサイトで目にするスパイスというか毒の効いたコメントや元祖編集人浜村真也の破天荒さから、本書の内容にもそんな過激さをイメージしていた。
ところが、実際には雑誌連載のコラムを採録したもの。思ったほど過激ではなくていささか拍子抜けであった。
とはいえ、ライター岡田康宏の筆致はサポーターやネットユーザーの目線から書かれていて結構新鮮あったことは事実。
最大公約数でも大政翼賛でもない自分なりの基準（多少偏っていても）をもってブレないスタンスで斬り込んでいく姿勢は立派々々。在野、草の根、ゲリラ・・・。どういう修飾語がフィットするのかよくわからんが。
ところどころに出てくる細かいネタも意外に知らない情報だったりして。
文章そのものにはまだまだ改善の余地があって練達のモノとはいえませんが、概ねクオリティの高いコラム集でありました。
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