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地球音楽出会い旅 〜日本各地の暮らしの歌から世界の諸民族の響きまで、時代を越えた音紀行 単行本(ソフトカバー) – 2007/4/16
水野 信男
(著)
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『邦楽ジャーナル』誌にかつて連載された地球音楽随想のうち未書籍化のエッセーを中心に、山陰中央新報、神戸新聞、讀賣新聞の文化欄や雑誌『本のひろば』などへの寄稿文を収載。さらには最近の書き下ろし原稿もくわえた。
文化関連人物論、音楽教育論のほか、音の風物詩ないしは音楽に関わる身辺雑記等、一音楽学者の体験した音と音楽への直観的世界が広がっている。
文体は読みやすく、音楽や文化について幅広い視点から考察を展開している。
文化関連人物論、音楽教育論のほか、音の風物詩ないしは音楽に関わる身辺雑記等、一音楽学者の体験した音と音楽への直観的世界が広がっている。
文体は読みやすく、音楽や文化について幅広い視点から考察を展開している。
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社スタイルノート
- 発売日2007/4/16
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104903238105
- ISBN-13978-4903238104
商品の説明
出版社からのコメント
読みやすい文章で日本や世界の折々の姿が収載されています。ひ
とつのテーマをもとにした紀行文として、一般の方はもちろん、大学生、高校生
の方にも読んでいただきたい本です。
とつのテーマをもとにした紀行文として、一般の方はもちろん、大学生、高校生
の方にも読んでいただきたい本です。
抜粋
神戸女学院大学。六月のある日、私は講義を途中で打ち切り、院生
たちをさそって、ひろいキャンパスを横切り、うっそうとした木立のなかの
風雅な茶室、松風庵をたずねた。この茶室は棟梁、平田雅哉の手になる名席で、
須磨離宮前から移築したものだそうだ。門、垣根、庭、飛び石、茶席、勝手、水
屋など、そのいずれをとっても典型的な数奇屋のたたずまいをみせている。一歩
庭にはいると、大学の構内とはとてもおもえない雰囲気がただよう。松風庵はい
まもむかしのままの面影をのこしながら、学生の茶道のレッスンや来客の茶の湯
の接待につかわれている。
正面の玄関をはいったところに、垣根にそってひっそりとつくばいがある。
石製の手水鉢だ。つくばいとは、手をあらうとき「つくばう」(かがむ)ところ
から、このようによばれる。
手水鉢からひしゃくで水をくみ、小石をしきつめたながしにたらすと、地中か
ら、こころなしかコロン、ピシャンと、琴のようなかすかな音がする。水琴窟が
敷設してあるからだ。底面中央に小孔をあけた大きな甕がさかさに埋めてあり、
その孔にながれこんだ水滴が、甕底にたまっている水面にはじけて、音をかなで
る。甕が共鳴胴になって、その内壁に音が反響してきこえるのである。
庵をおとずれた客人は、だれでもまず、つくばいで手をきよめ、水琴窟の音に
耳をかたむけながら、ゆったりした気分になって茶室にあがる。
水琴窟は江戸時代にうまれた庭園技術の粋である。ただ、それがよい響きを得
るためには、庭師の相当の熟練と経験がいる。だれが名づけたのだろう。「水
琴窟」という風流な名称も、水が奏でる音色にまことにふさわしい。
一時は人の記憶から忘れさられそうになった水琴窟だが、現代は、むしろ水
琴窟復活の時代である。茶房は無論のこと、日本各地の寺院をたずねあるけば、
境内の一角でよく出会うし、料亭や民家の庭などにも、あちこちにみられる。そ
ればかりか、この音を復元したCDなども発売されている。ただし、マイクでひ
ろった水琴窟の響きはちょっと大きすぎる。実際の水琴窟の音は、人の耳にやっ
ととどくかとどかないほど、ささやかで繊細だ。
玄関をくぐる。茶室にすわる。床の間の一輪ざしにはアジサイがいけてあっ
た。その青さが目にしみる。座前におかれたお茶うけの色は緑。薄手の茶碗。す
べて初夏、緑陰の季節にあわせてある。あけはなたれた障子のそとは、垣根越し
に濃い緑の木々の枝がゆらいでいる。
茶釜の底には、煮えたぎる音を一層ひきたたせるための細工が施してあるとい
う。人はその音を、庵の外の松籟とかさねあわせる。そこには、どこまでも季節
と自然にこだわる日本人のこころがよみとれる。
たちをさそって、ひろいキャンパスを横切り、うっそうとした木立のなかの
風雅な茶室、松風庵をたずねた。この茶室は棟梁、平田雅哉の手になる名席で、
須磨離宮前から移築したものだそうだ。門、垣根、庭、飛び石、茶席、勝手、水
屋など、そのいずれをとっても典型的な数奇屋のたたずまいをみせている。一歩
庭にはいると、大学の構内とはとてもおもえない雰囲気がただよう。松風庵はい
まもむかしのままの面影をのこしながら、学生の茶道のレッスンや来客の茶の湯
の接待につかわれている。
正面の玄関をはいったところに、垣根にそってひっそりとつくばいがある。
石製の手水鉢だ。つくばいとは、手をあらうとき「つくばう」(かがむ)ところ
から、このようによばれる。
手水鉢からひしゃくで水をくみ、小石をしきつめたながしにたらすと、地中か
ら、こころなしかコロン、ピシャンと、琴のようなかすかな音がする。水琴窟が
敷設してあるからだ。底面中央に小孔をあけた大きな甕がさかさに埋めてあり、
その孔にながれこんだ水滴が、甕底にたまっている水面にはじけて、音をかなで
る。甕が共鳴胴になって、その内壁に音が反響してきこえるのである。
庵をおとずれた客人は、だれでもまず、つくばいで手をきよめ、水琴窟の音に
耳をかたむけながら、ゆったりした気分になって茶室にあがる。
水琴窟は江戸時代にうまれた庭園技術の粋である。ただ、それがよい響きを得
るためには、庭師の相当の熟練と経験がいる。だれが名づけたのだろう。「水
琴窟」という風流な名称も、水が奏でる音色にまことにふさわしい。
一時は人の記憶から忘れさられそうになった水琴窟だが、現代は、むしろ水
琴窟復活の時代である。茶房は無論のこと、日本各地の寺院をたずねあるけば、
境内の一角でよく出会うし、料亭や民家の庭などにも、あちこちにみられる。そ
ればかりか、この音を復元したCDなども発売されている。ただし、マイクでひ
ろった水琴窟の響きはちょっと大きすぎる。実際の水琴窟の音は、人の耳にやっ
ととどくかとどかないほど、ささやかで繊細だ。
玄関をくぐる。茶室にすわる。床の間の一輪ざしにはアジサイがいけてあっ
た。その青さが目にしみる。座前におかれたお茶うけの色は緑。薄手の茶碗。す
べて初夏、緑陰の季節にあわせてある。あけはなたれた障子のそとは、垣根越し
に濃い緑の木々の枝がゆらいでいる。
茶釜の底には、煮えたぎる音を一層ひきたたせるための細工が施してあるとい
う。人はその音を、庵の外の松籟とかさねあわせる。そこには、どこまでも季節
と自然にこだわる日本人のこころがよみとれる。
著者について
1937 年岐阜県生れ。東京藝術大学大学院修了。博士(文学・大阪大学)。民族音楽学専攻。兵庫教育大学教授、国立民族学博物館教授(併任)を経て、現在、兵庫教育大学名誉教授。 著書に『ユダヤ音楽の歴史と現代』(アカデミア・ミュージック)、『地球音楽紀行 音の風景』(音楽之友 社)、『音楽のアラベスク ウンム・クルスームの歌のかたち』(世界思想社)、編著に『民族音楽学の課題と 方法?音楽研究の未来をさぐる』(世界思想社)、『諸民族の音楽を学ぶ人のために』(共編、世界思想社)、訳書に『名曲の旋律学 クラシック音楽の主題と組立て』(共訳、音楽之友社)ほか。
登録情報
- 出版社 : スタイルノート; 第1版 (2007/4/16)
- 発売日 : 2007/4/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 236ページ
- ISBN-10 : 4903238105
- ISBN-13 : 978-4903238104
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,850,969位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,917位ワールド楽譜・スコア・音楽書
- - 33,957位音楽一般の本
著者について
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