著者は、序章でこう述べている。「リーダーシップを発揮するということは、危険な生き方をするということである。なぜなら、リーダーシップが重要になるとき、あなたは人々に大きな変化をもたらそうとしなければならず、人々が大切に思っているもの - 毎日の習慣、手段、帰属心、考え方 - に挑戦しなければならず、それと引き換えに提供できるものは『将来の可能性』以外に何もないからだ。」
ある人が高尚な問題意識を持ってリーダーシップを発揮する時、そこには単に失敗する可能性があるだけでなく、自分自身がその取り組みから追いやられるというリスクが存在する。D・カーネギーの「人を動かす」が「どうすれば他人を動かすことができ、それによって社会を変革できるか」というリーダーシップのポジティブな面を捉えたものだとすれば、本書は「どうすれば、リーダーシップを発揮することに付随する様々なリスクから身を守り生き残ることができるか」というリーダーシップのネガティブな面にスポットライトを当てたものだろう。原題の「Leadership on the Line: Staying Alive Through the Dangers of Leading」はまさにこのことを表している。
本書では、実際の様々な成功例・失敗例を分析することで、人がリーダーシップを発揮する際に考慮すべきポイントについて具体的なアドバイスを与えてくれる。どうして人はリーダーシップを発揮することに失敗するのか、どういった要素を考慮すれば良いのか、どうすればそれらの要素をうまく取り扱って成功することができるのか。あなたがこれからリーダーシップをとって何かを変えようとするならば、必ず事前にこの本を読んでおいたほうがいいだろう。
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最前線のリーダーシップ 単行本 – 2007/11/8
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ハーバード、ケネディの英知を竹中平蔵が監訳。
変革プロセスの最前線に身を置きながら、そのプロセス全体を鳥瞰し、反対派のさまざまな行動に対して戦略的に対処して、変革プロセスを生き永らえさせ、人々が課題と向き合って自らを変えていくための環境をつくりこんでいくという、リーダーシップの本質的な作業を非常に的確にとらえている(竹中 平蔵)。
変革プロセスの最前線に身を置きながら、そのプロセス全体を鳥瞰し、反対派のさまざまな行動に対して戦略的に対処して、変革プロセスを生き永らえさせ、人々が課題と向き合って自らを変えていくための環境をつくりこんでいくという、リーダーシップの本質的な作業を非常に的確にとらえている(竹中 平蔵)。
- ISBN-10490324170X
- ISBN-13978-4903241708
- 出版社ファーストプレス
- 発売日2007/11/8
- 言語日本語
- 本の長さ344ページ
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商品の説明
著者について
■ロナルド・A・ハイフェッツ
Ronald A. Heifetz
ハーバード大学ケネディ行政大学院パブリックリーダーシップセンターの共同創設者であり、その独創性に富んだリーダーシップの教育・実践手法は、世界的な名声を有する。ハーバードでは、社会や組織のなかでどのようにして適応能力を構築するかをテーマに研究。リーダーシップと権威に関する授業は大学内でも有数の人気を誇る。高い評価を受けた前著『リーダーシップとは何か!』(幸田シャーミン訳、産能大学出版部)は、世界中で翻訳され、英語版は現在、第12版目を数える。コロンビア大学、ハーバード大学メディカルスクールおよびハーバード大学ケネディ行政大学院卒業。現在、米国内外のビジネス界、政府および非政府のリーダーに対して精力的にコンサルティングを行っており、医者でもあり、チェロ奏者でもある。
■マーティ・リンスキー
Marty Linsky
1982年からハーバード大学ケネディ行政大学院で教える。1992年から1995年にはマサチューセッツ州のウィリアム・ウェルド知事の第一秘書兼法廷弁護士を担当。ウィリアムカレッジおよびハーバード大学ロースクールを卒業したリンスキーは、政治家として仕事を始め、後にジャーナリストに転向。マサチューセッツ州下院の少数党院内総務補、『ボストングローブ』紙の社説担当記者、『リアルペーパー』紙の編集長を務める。主な著書に『Impact: How the Press Affects Federal Policy』、エド・グレフェとの共著に『The New Corporate Activism』がある。
●監訳者紹介
■竹中 平蔵(たけなか・へいぞう)
慶應義塾大学教授、経済学博士。1951年和歌山県生まれ。1973年一橋大学経済学部卒業。日本開発銀行設備投資研究所研究員、ハーバード大学・ペンシルバニア大学客員研究員、大蔵省財政金融研究所主任研究官、大阪大学助教授、ハーバード大学客員准教授、IIE客員フェロー、慶応大学教授を歴任。2001年小泉内閣の経済財政政策担当大臣。その後金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣など。2006年より現職。(社)日本経済研究センター特別顧問、アカデミーヒルズ理事長、(株)パソナ特別顧問を兼務。近著に『構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌』(日本経済新聞社)がある。
Ronald A. Heifetz
ハーバード大学ケネディ行政大学院パブリックリーダーシップセンターの共同創設者であり、その独創性に富んだリーダーシップの教育・実践手法は、世界的な名声を有する。ハーバードでは、社会や組織のなかでどのようにして適応能力を構築するかをテーマに研究。リーダーシップと権威に関する授業は大学内でも有数の人気を誇る。高い評価を受けた前著『リーダーシップとは何か!』(幸田シャーミン訳、産能大学出版部)は、世界中で翻訳され、英語版は現在、第12版目を数える。コロンビア大学、ハーバード大学メディカルスクールおよびハーバード大学ケネディ行政大学院卒業。現在、米国内外のビジネス界、政府および非政府のリーダーに対して精力的にコンサルティングを行っており、医者でもあり、チェロ奏者でもある。
■マーティ・リンスキー
Marty Linsky
1982年からハーバード大学ケネディ行政大学院で教える。1992年から1995年にはマサチューセッツ州のウィリアム・ウェルド知事の第一秘書兼法廷弁護士を担当。ウィリアムカレッジおよびハーバード大学ロースクールを卒業したリンスキーは、政治家として仕事を始め、後にジャーナリストに転向。マサチューセッツ州下院の少数党院内総務補、『ボストングローブ』紙の社説担当記者、『リアルペーパー』紙の編集長を務める。主な著書に『Impact: How the Press Affects Federal Policy』、エド・グレフェとの共著に『The New Corporate Activism』がある。
●監訳者紹介
■竹中 平蔵(たけなか・へいぞう)
慶應義塾大学教授、経済学博士。1951年和歌山県生まれ。1973年一橋大学経済学部卒業。日本開発銀行設備投資研究所研究員、ハーバード大学・ペンシルバニア大学客員研究員、大蔵省財政金融研究所主任研究官、大阪大学助教授、ハーバード大学客員准教授、IIE客員フェロー、慶応大学教授を歴任。2001年小泉内閣の経済財政政策担当大臣。その後金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣など。2006年より現職。(社)日本経済研究センター特別顧問、アカデミーヒルズ理事長、(株)パソナ特別顧問を兼務。近著に『構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌』(日本経済新聞社)がある。
登録情報
- 出版社 : ファーストプレス (2007/11/8)
- 発売日 : 2007/11/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 344ページ
- ISBN-10 : 490324170X
- ISBN-13 : 978-4903241708
- Amazon 売れ筋ランキング: - 550,131位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 992位リーダーシップ (本)
- - 36,742位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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2019年5月12日に日本でレビュー済み
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2019年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
企業に勤めている時に、困難に直面した際、出会った本です。読むほどにあるべき姿勢の厳しさに胸が苦しくなりましたが、最後はすっきりとした解放感とでも言うべき気持ちになれ、新たな意欲と勇気が掻き立てられてたものでした。後輩達にも薦めております。
2009年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは解き方がわかっていないという「適応が必要な問題」解決のための本だ。それに相反するのが解き方がわかっている「技術的な問題」という大きな定義を前提としている。
もしあなたがリーダーであるならば、あなたが組織で役割を演じているその仮の姿に対して反対する人間というのは、あなたの取り組みで失うものが一番多い人間である。
もちろんあなた自身も問題の一部であることを素直に認める裁量がなければ論外である。そして一人で戦うなとも言っている。自分に執着せず同士と連携することも大きな戦略である。
最も重要なことはあなたは反対派と衝突することではなく、衝突を丘の上から指揮することにある。そしてなぜリードするのか?という問いには、何があなたの人生に意味を与えるかを発見するという結論だ。それは何ために生きるかという【本質】を理解して、組織の中の【ポジション】いう形式(役回り)に振り回されないことを知るということでもある。
ここで深みのある言葉が出てくるのだ。リーダーシップの成功の中核には、愛する人々との絆を再認識することにあると説いている。わたしはこの部分こそ鳩山由紀夫が提唱する【友愛】に通じるものだという仮設を立ててみた。
いまはホットな感覚なので、とりあえず4つ星としたが、絶対損はしないバイブルである。もちろん誰でもリーダーシップを発揮できるものではないことを改めて痛感させられた。
以上
もしあなたがリーダーであるならば、あなたが組織で役割を演じているその仮の姿に対して反対する人間というのは、あなたの取り組みで失うものが一番多い人間である。
もちろんあなた自身も問題の一部であることを素直に認める裁量がなければ論外である。そして一人で戦うなとも言っている。自分に執着せず同士と連携することも大きな戦略である。
最も重要なことはあなたは反対派と衝突することではなく、衝突を丘の上から指揮することにある。そしてなぜリードするのか?という問いには、何があなたの人生に意味を与えるかを発見するという結論だ。それは何ために生きるかという【本質】を理解して、組織の中の【ポジション】いう形式(役回り)に振り回されないことを知るということでもある。
ここで深みのある言葉が出てくるのだ。リーダーシップの成功の中核には、愛する人々との絆を再認識することにあると説いている。わたしはこの部分こそ鳩山由紀夫が提唱する【友愛】に通じるものだという仮設を立ててみた。
いまはホットな感覚なので、とりあえず4つ星としたが、絶対損はしないバイブルである。もちろん誰でもリーダーシップを発揮できるものではないことを改めて痛感させられた。
以上
2008年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前、通販会社勤務時、100人前後の人の管理を行っていて、
その際のリーダーシップ力をさらに伸ばす為、
そして反省点については自分の能力にいかせるようにと、
この本をとりました。
「人は変化それ自体に抵抗するのではない。人は何かを
失うことに対して抵抗するのだ」
が印象的でした。
前職の際、出来上がったばかりのときから在籍していた為
よく
「変化を楽しみなさい」
といわれました。
例えば、紙ベースで受付内容を書いていたものが、
お客様からの受電内容をすべて
PC上のツールに入力するシステムを始めたことがあります。
ツールの使用方法は教えてもらっていましたが、
現場レベルの使用方法はだれもことがありました。
電話は通常営業しており、いつもどおり、
ご意見、クレーム、返品交換の電話がなっている最中にです。
以前は紙で書いていて、すべて入力する必要はなかったのです。
後で考えればPCで入力、それも全て入力すると、
お客様の傾向が分かるし、以前受付した内容がすぐわかり
便利なのですが、
その当初は、なれない操作で、全て入力という手間があり、
正直「嫌だな」と思っていました。
スタッフも同様の気持ちを抱いていましたが
私はそのときも
「変化を楽しむ余裕を持て。なんとかなるよ。
時間が解決するから」
といって励ましながら業務を行っていた事を思い出しました。
現在は、転職し仕事場が変わった事もあり、
一番下っ端でもある為、マネジメントに余り関わっていませんが、
いつか必ず生きるスキルだと思います。
保守的になりがちな方、
よい方向へ変化しようとしているのに、
今までの楽さから、変化を拒んでいる方へ、
変化を楽しめ!!
自分への戒めにもなった本でした。
その際のリーダーシップ力をさらに伸ばす為、
そして反省点については自分の能力にいかせるようにと、
この本をとりました。
「人は変化それ自体に抵抗するのではない。人は何かを
失うことに対して抵抗するのだ」
が印象的でした。
前職の際、出来上がったばかりのときから在籍していた為
よく
「変化を楽しみなさい」
といわれました。
例えば、紙ベースで受付内容を書いていたものが、
お客様からの受電内容をすべて
PC上のツールに入力するシステムを始めたことがあります。
ツールの使用方法は教えてもらっていましたが、
現場レベルの使用方法はだれもことがありました。
電話は通常営業しており、いつもどおり、
ご意見、クレーム、返品交換の電話がなっている最中にです。
以前は紙で書いていて、すべて入力する必要はなかったのです。
後で考えればPCで入力、それも全て入力すると、
お客様の傾向が分かるし、以前受付した内容がすぐわかり
便利なのですが、
その当初は、なれない操作で、全て入力という手間があり、
正直「嫌だな」と思っていました。
スタッフも同様の気持ちを抱いていましたが
私はそのときも
「変化を楽しむ余裕を持て。なんとかなるよ。
時間が解決するから」
といって励ましながら業務を行っていた事を思い出しました。
現在は、転職し仕事場が変わった事もあり、
一番下っ端でもある為、マネジメントに余り関わっていませんが、
いつか必ず生きるスキルだと思います。
保守的になりがちな方、
よい方向へ変化しようとしているのに、
今までの楽さから、変化を拒んでいる方へ、
変化を楽しめ!!
自分への戒めにもなった本でした。
2014年4月2日に日本でレビュー済み
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リーダーといっても、バスケチームや企業のように目標が明確な組織のリーダーと
市町村や教授会のように構成員の意識がバラバラな組織のリーダーでは、
自ずとリーラーシップ論は異なってきますが、ともに包括し、適用できる内容です。
とはいえ、意識がバラバラな集団・・・つまり欲望の方向が拡散し、対立し、混乱している集団にこそ、
非常に有益なリーダー論です。つまり政治的リーダーシップ論です。
実際、平和な日本ではお目にかかれないアフリカやアジアの不穏な世相を背負った人たちが講義を聴きにきています。
国境なき医師団、女性差別が制度化されている国の女性政治家等々(テレビ放映から)。
だからこそ、回避すべきリスクとして暗殺が挙げられていたりします。ホント日本では考えられない。
でもエジプトではモルシ派数百人が一斉に死刑判決を受けています。つい、こないだまで政権にあった人とその支援者です。
NHKでは当事、モルシ派が改革として軍部を切り捨てていく様子をドキュメンタリーで放映していましたが、
その軍部がクーデターを起こし、モルシ派に復讐したんでしょう。
だからこそ、教授は改革を目指すリーダー候補者たちに、様々な事例をあげて助言します。
しかも淡々とした口調で「暗殺は回避しよう」なんていうものですから、余計に世界の、いや人間社会のリアルな今が伝わってきます。
もちろん、営利企業に適用できる内容は満載だし、そういった例示も豊富です。
しかし単にお金を儲けたいとか成功したいといった理由で読むと肩すかしをくらうでしょう。
ご自身もユダヤ人であり、過酷な歴史を背負っているからでしょうか、
根っこにあるのは「変革」への応援だと思います。
リーダーになるのは覚悟が必要です。
それでも教授は魂の向上につながるのだから、リーダーになる場面があれば受けるべきだといいます。
市町村や教授会のように構成員の意識がバラバラな組織のリーダーでは、
自ずとリーラーシップ論は異なってきますが、ともに包括し、適用できる内容です。
とはいえ、意識がバラバラな集団・・・つまり欲望の方向が拡散し、対立し、混乱している集団にこそ、
非常に有益なリーダー論です。つまり政治的リーダーシップ論です。
実際、平和な日本ではお目にかかれないアフリカやアジアの不穏な世相を背負った人たちが講義を聴きにきています。
国境なき医師団、女性差別が制度化されている国の女性政治家等々(テレビ放映から)。
だからこそ、回避すべきリスクとして暗殺が挙げられていたりします。ホント日本では考えられない。
でもエジプトではモルシ派数百人が一斉に死刑判決を受けています。つい、こないだまで政権にあった人とその支援者です。
NHKでは当事、モルシ派が改革として軍部を切り捨てていく様子をドキュメンタリーで放映していましたが、
その軍部がクーデターを起こし、モルシ派に復讐したんでしょう。
だからこそ、教授は改革を目指すリーダー候補者たちに、様々な事例をあげて助言します。
しかも淡々とした口調で「暗殺は回避しよう」なんていうものですから、余計に世界の、いや人間社会のリアルな今が伝わってきます。
もちろん、営利企業に適用できる内容は満載だし、そういった例示も豊富です。
しかし単にお金を儲けたいとか成功したいといった理由で読むと肩すかしをくらうでしょう。
ご自身もユダヤ人であり、過酷な歴史を背負っているからでしょうか、
根っこにあるのは「変革」への応援だと思います。
リーダーになるのは覚悟が必要です。
それでも教授は魂の向上につながるのだから、リーダーになる場面があれば受けるべきだといいます。
2009年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コンセプトは素晴らしく原本もすばらしい・・・かもしれない。
ただ、この翻訳では、一般人には読みこなせないんじゃないでしょうか?
世界最高峰のハーバードで教鞭を執る方が著者で、
ハーバード又はMITの優秀な卒業生が翻訳して、竹中氏が監訳。
なんとも、『ぜいたく』に聞こえるが、やはり翻訳に関しては素人集団。
私の評価は★1つ、下記の第2章のまとめをご一読いただき、ご購入を検討下さい。
まとめ
この章では、人々をリードするためには、人々にとって困難な適応の課題に安心して取り組むための仕組みを整え、意見を情熱的にぶつけ合える組織文化や規範をつくり上げるべきであると説明した。しかしそこでは、温度のコントロールを忘れてはいけない。人々を1度に挑発しすぎてはならない。あなたの仕事は衝突を指揮することであり、人と衝突することではない。彼らにしかできない彼ら自身の適応の仕事は、彼らにやってもらわなければならないのだ。
ただ、この翻訳では、一般人には読みこなせないんじゃないでしょうか?
世界最高峰のハーバードで教鞭を執る方が著者で、
ハーバード又はMITの優秀な卒業生が翻訳して、竹中氏が監訳。
なんとも、『ぜいたく』に聞こえるが、やはり翻訳に関しては素人集団。
私の評価は★1つ、下記の第2章のまとめをご一読いただき、ご購入を検討下さい。
まとめ
この章では、人々をリードするためには、人々にとって困難な適応の課題に安心して取り組むための仕組みを整え、意見を情熱的にぶつけ合える組織文化や規範をつくり上げるべきであると説明した。しかしそこでは、温度のコントロールを忘れてはいけない。人々を1度に挑発しすぎてはならない。あなたの仕事は衝突を指揮することであり、人と衝突することではない。彼らにしかできない彼ら自身の適応の仕事は、彼らにやってもらわなければならないのだ。
2014年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで見たことのないリーダーシップ論です。リーダーシップを発揮する立場にいると自覚している人、自分の立場ではリーダシップを発揮する必要などないと考えている人、どちらの人が読んでもとても参考になります。
どうしても書いておきたい特徴は三つ。
1)リーダーシップは権威ある立場の人間だけが発揮するものではなく(むしろ権威ある立場にある方が制約が多いと著者は指摘する)、問題を認識した人が発揮すべき(発揮することができるものである)である
2)問題には答が存在する「技術的な問題」(technical problem)と人々が考え方や習慣を変えなくてはならない「適応を必要とする問題」(adaptive challenge)の二種類があり、リーダーシップを真に必要とするのは「適応の問題」である
3)リーダーシップを発揮する際のノウハウや、発揮する際に生じる危険とその回避方法について書いてある
これらの文脈の中で、「組織の中で立場が上がってくると「答えを持っているはずだ」という圧力に負けてしまう」、とか「リーダーシップや権威は性的欲望をそそる」(→組織を離れればただのオジサンなのに、ここで考え違いして人生を誤ってしまう)など、思い当たる節のある人がたくさんいそうなポイントにも触れています。
この本に先立つ「リーダーシップとは何か!」(産能大出版部、幸田シャーミン訳)も大変お勧めですが(本書とのダブりはそんなになく、「適応を必要とする問題」についての事例はこちらの方が詳しいです。とくにキング牧師・ジョンソン大統領による公民権問題の事例には感動します)、残念ながら絶版です。私は図書館で借りて読みました。ぜひ皆さんにKindle化をリクエストしていただきたいです。
また、ご覧になった方も多いと思いますが2013年後半に「リーダーシップ白熱教室」として6回にわたりNHKでRonald Heifetz教授の授業が放映されていました。しかしながら残念なことに、NHKアーカイブズには収録されていませんし、DVDが発売される予定はないそうです。こちらもぜひ皆さんにNHKに対してDVDの発売をリクエストしていただきたいと思います。この授業の映像を見てから本を読むと、理解の度合いが高まること間違いなしです。
どうしても書いておきたい特徴は三つ。
1)リーダーシップは権威ある立場の人間だけが発揮するものではなく(むしろ権威ある立場にある方が制約が多いと著者は指摘する)、問題を認識した人が発揮すべき(発揮することができるものである)である
2)問題には答が存在する「技術的な問題」(technical problem)と人々が考え方や習慣を変えなくてはならない「適応を必要とする問題」(adaptive challenge)の二種類があり、リーダーシップを真に必要とするのは「適応の問題」である
3)リーダーシップを発揮する際のノウハウや、発揮する際に生じる危険とその回避方法について書いてある
これらの文脈の中で、「組織の中で立場が上がってくると「答えを持っているはずだ」という圧力に負けてしまう」、とか「リーダーシップや権威は性的欲望をそそる」(→組織を離れればただのオジサンなのに、ここで考え違いして人生を誤ってしまう)など、思い当たる節のある人がたくさんいそうなポイントにも触れています。
この本に先立つ「リーダーシップとは何か!」(産能大出版部、幸田シャーミン訳)も大変お勧めですが(本書とのダブりはそんなになく、「適応を必要とする問題」についての事例はこちらの方が詳しいです。とくにキング牧師・ジョンソン大統領による公民権問題の事例には感動します)、残念ながら絶版です。私は図書館で借りて読みました。ぜひ皆さんにKindle化をリクエストしていただきたいです。
また、ご覧になった方も多いと思いますが2013年後半に「リーダーシップ白熱教室」として6回にわたりNHKでRonald Heifetz教授の授業が放映されていました。しかしながら残念なことに、NHKアーカイブズには収録されていませんし、DVDが発売される予定はないそうです。こちらもぜひ皆さんにNHKに対してDVDの発売をリクエストしていただきたいと思います。この授業の映像を見てから本を読むと、理解の度合いが高まること間違いなしです。
2011年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一度読むだけではなかなか咀嚼するのは難しい。
ケーススタディの状況を考えながらそのエッセンスを吸収するようなやり方でなければ本書の価値を最大限享受できないのではないかと思う。
ただ言えるのは、リーダーシップを発揮すべき指針は共通でも、どのような対応をするのかはその場そのタイミング毎に異なり、しかも即決即断を要求される。
全てに適応できる万能な要領はあり得ないので、モデルケースをインプットしておき、似たような状況に立った時に引き出せるようにしなければならない。
本書のケーススタディは章をまたがって参照されることもあり、背景の状況も理解しやすい。その分、より実際の状況にあてはめらるかどうかの判断もやりやすいと思う。
ケーススタディの状況を考えながらそのエッセンスを吸収するようなやり方でなければ本書の価値を最大限享受できないのではないかと思う。
ただ言えるのは、リーダーシップを発揮すべき指針は共通でも、どのような対応をするのかはその場そのタイミング毎に異なり、しかも即決即断を要求される。
全てに適応できる万能な要領はあり得ないので、モデルケースをインプットしておき、似たような状況に立った時に引き出せるようにしなければならない。
本書のケーススタディは章をまたがって参照されることもあり、背景の状況も理解しやすい。その分、より実際の状況にあてはめらるかどうかの判断もやりやすいと思う。