なんか読んでみたんだけどすごく面白かった
”たたかうこうむいん”って地方自治体とどういう関係になっているのか
海保や自衛隊は国が直接管理しているし警察は都道府県単位で組織されている
まあ警察は色々変遷があって終戦直後は市町村単位だったりもしたけどな
で、消防はそれに近いところがあってそのまま残ってる
つまり市町村単位が基本で、市なら自前で消防局を持っているし、
町村だと郡レベルくらいで一部事務組合で消防を持っている、という次第
ただ体制を充実させたりすることを考えると広域化が望ましい、となる
また平成の大合併でも消防をどうするかってのは大問題になる
事例であがっていたのが姫路市の話
姫路市が周辺の町を合併したんだけど、その町は郡のほうで消防組合を結成してて
その町が姫路市に入ってしまうと消防組合の主力が消えてしまうことに
この場合、合併後も消防組合に委託を続けるのか
消防組合を姫路市消防局に吸収するのか、という選択を迫られた
しかしハイレベルの設備を持つ市と消防団への依存度が高い町では
消防力は格差があって市のレベルでの消防力を再整備するコストは大きい
しかし消防組合への再委託では新生姫路市の内部で格差を生んでしまう
最終的には消防組合を姫路市消防局が吸収することになった
長崎市の周辺でも消防の委託の問題で合併を断念した事例があった
琴の海市 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%B4%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%B8%82
広域化するメリットは非常に大きく設備のアップグレードもあるし
人数が増えるので研修などで現場を離れる人が出ても大丈夫な余裕も出てくる
で、広域化の先にあるのは都道府県単位で、ちうことになるわけだが
東京消防庁なんかは都下の自治体のほとんどから委託を受けてそれに近い
(戦後に警視庁と同格の名前にするためにこういう名前になったんだという)
これはこれで合理的ではあるもののデメリットもあるという
例えば大災害の時に23区に多摩の消防力が吸い上げられる可能性があること
また自治体は消防局を持たないので消防担当者が消防局の専門家ではなく
市役所の部署を転々とする人になって専門性が薄れるということなど
どういう切り方をしてでも問題はあるんだろうけどねえ
他の所だと都道府県単位での広域化、というのも
県警の影響が強くなるんじゃないのか、という警戒感があって
割とタブーになっていたんだそうな
また平成の大合併に忙殺されて手が付けかねてるという面もあるんだという
総務省消防庁の目標は30万人規模ってことなのだけど
広域行政とか商圏を考える上でも確か30万人って目安だったような
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消防の広域再編の研究―広域行政と消防行政 (武蔵野大学シリーズ) (武蔵野大学シリーズ) (武蔵野大学シリーズ 7) 単行本 – 2009/1/30
永田 尚三
(著)
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購入オプションとあわせ買い
今、消防の広域再編が総務省消防庁の主導で進んでいるが、本書は、広域行政の視点からその実態と課題を分析する。実務家や研究者の間でも知られていない仕組み、実態を、統計分析、事例研究という手法で明らかにしている。
- ISBN-104903281124
- ISBN-13978-4903281124
- 出版社武蔵野大学出版会
- 発売日2009/1/30
- 言語日本語
- 本の長さ212ページ
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商品の説明
著者について
1968年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了。現在、武蔵野大学准教授。
登録情報
- 出版社 : 武蔵野大学出版会 (2009/1/30)
- 発売日 : 2009/1/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 212ページ
- ISBN-10 : 4903281124
- ISBN-13 : 978-4903281124
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,050,520位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
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2009年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に読みやすく、知識があまりなくても読める本です。
しかし、最先端のデータを利用して分析が行われているため、この本一冊で消防の現状がよく分かります。この手の本は今まであまり読んだ事がないので非常に勉強になります。
この本を読むまで消防の広域再編とはどの様なものかよく知りませんでしたが、これを読む事で各都道府県でどのように広域再編が行われているのかが分かり、そこから各地での分け方に特徴がある事も分かりました。過疎化が進んでいる地域の消防関係者の方には是非、読んで欲しいと思います。
初心者には入門書として、研究者には学術書として使える本だと思います。
しかし、最先端のデータを利用して分析が行われているため、この本一冊で消防の現状がよく分かります。この手の本は今まであまり読んだ事がないので非常に勉強になります。
この本を読むまで消防の広域再編とはどの様なものかよく知りませんでしたが、これを読む事で各都道府県でどのように広域再編が行われているのかが分かり、そこから各地での分け方に特徴がある事も分かりました。過疎化が進んでいる地域の消防関係者の方には是非、読んで欲しいと思います。
初心者には入門書として、研究者には学術書として使える本だと思います。
2009年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまで研究分野として採り挙げられる事のなかった消防行政について行政学的視点から現状を分析している貴重な学術書であると思います。
特に学術的視点にフィールドワークに裏打ちされた現状分析が加わっているため、複雑多様な消防・防災行政分野に関する認識について正確性が認められます。
消防行政をタイトルに掲げていますが、行政執行における国と地方の関係を始め、地方行政の在り方を考察する上で研究者、消防関係者、防災関係者を始め行政に携わる実務家の双方に有用な文献であると思いますし、災害対応や危機管理が重要視される現在、更なる研究と政策判断の貴重な研究であると言えるでしょう。
特に学術的視点にフィールドワークに裏打ちされた現状分析が加わっているため、複雑多様な消防・防災行政分野に関する認識について正確性が認められます。
消防行政をタイトルに掲げていますが、行政執行における国と地方の関係を始め、地方行政の在り方を考察する上で研究者、消防関係者、防災関係者を始め行政に携わる実務家の双方に有用な文献であると思いますし、災害対応や危機管理が重要視される現在、更なる研究と政策判断の貴重な研究であると言えるでしょう。
2009年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙の写真がきれいだったのと、ドラマで最近消防に興味を持ったので購入しました。研究というテーマの割には、すいすいと読みやすい本でした。消防行政の制度、沿革、現状について、豊富な統計データを用い、分かりやすく解説しており、消防行政の入門書としてもお勧めかもしれません。また自分の住んでいる県の消防が、広域再編されるとは知りませんでした。巻末の都道府県別の広域再編マップを見るだけでも、面白いかもしれません。
2009年5月21日に日本でレビュー済み
今回、この「消防の広域再編の研究」を職場の上司の推薦で購入し拝読させていただきました。一言で言えば、豊富な知識とそれをうらずける詳細なデータがいたるところで用いられ、初心者にもまた我々消防職員が読んでも、本当に丁寧に分かりやすく仕上がっています。我々の地域もいわゆる「平成の大合併」の時期に各市町村間の合併がおこなわれました。その影響もあり本当に興味深い内容が多く見られました。 全国の消防職員の皆さん ぜひ読んでください。