僻地医療をマスコミの断片的な報道ではなく、まとまった分量で報告した文書はこれくらいではないか。
救急をすべて診療所でいったん受ける、そこでトリアージして後方病院へ移送する、末期患者を看取る、簡単な外傷は治療するなど、非常に多くの話が読める。おもしろい。
しかし、これから自治医科大学や国立大学地域枠で進学する人のためには、待遇面のことも書くべきだと思われる。家は無料で支給されるが、その家の水準はどうなのか、賃金はいくらか、年間労働時間はどれくらいかのか、など。
僻地だからといって、住民の権利意識が乏しいということはなく、difficult patientはいるし、他の選択肢がない分、患者や家族との軋轢は深刻化する。
そうした泥臭い話も読みたいと思うのだが、自治医科大学の卒業文集みたいなものだから、無理なのかもしれない。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
地域医療は、今 ハードカバー – 2011/10/28
公益社団法人 地域医療振興協会
(編集)
公益社団法人地域医療振興協会は、自治医科大学卒業生が中心となって「わが国の地域医療の確保と質の向上」を目的に創設され、平成23年で25周年を迎えた。本書はその記念出版として刊行された。
地域での研修を追ったドキュメンタリーの第一章、へき地で働く若き医師達の奮闘ぶりを手記で綴った第二章、そして地域医療をマネジメントの視点から論じた第三章、本書を読み終えた時、変貌しつつあるわが国の地域医療の今と、明日への課題がみえてくる。
地域での研修を追ったドキュメンタリーの第一章、へき地で働く若き医師達の奮闘ぶりを手記で綴った第二章、そして地域医療をマネジメントの視点から論じた第三章、本書を読み終えた時、変貌しつつあるわが国の地域医療の今と、明日への課題がみえてくる。
- 本の長さ231ページ
- 言語日本語
- 出版社メディカルサイエンス社
- 発売日2011/10/28
- ISBN-104903843149
- ISBN-13978-4903843148
商品の説明
著者について
吉新通康(地域医療振興協会理事長)/ 小田和弘(伊豆下田病院管理者)/ 山田隆司(台東区立台東病院管理者)、他18名
登録情報
- 出版社 : メディカルサイエンス社; 第1版 (2011/10/28)
- 発売日 : 2011/10/28
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 231ページ
- ISBN-10 : 4903843149
- ISBN-13 : 978-4903843148
- Amazon 売れ筋ランキング: - 843,665位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
3グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。