よくある太宰の言葉集で、類書を数冊持っているが、ときどき新しく太宰の言葉を読みたくなる。
しかし、カバーデザインが最悪。デザインがよければ売れたのではないだろうか。それでも編集者は、言葉を選び出す作業は楽しかっただろう。本文中の写真は初めて目にするものもあった。
こんな言葉が収録されている。
〈幸福感というものは、悲哀の川の底に沈んで、幽かに光っている砂金のようなものではなかろうか〉斜陽
〈太宰という私の筆名だけは世に高くなったが、私は少しも幸福にならなかった。〉十五年間
〈人生には、最後の褒め役が一人いなければならん。〉新ハムレット
〈自分ひとりの幸福だけでは、生きて行けない〉姥捨
〈生れて、すみません〉二十世紀旗手
〈僕は小さい時から、他の人がみんな熱狂して拍手なんかしている場合、それと一緒に拍手するのが、おもはゆいような気持になるのです。堂々たる演説を聞き、内心はとても感激しているのですが、しかし、他の人が大拍手して浮かれているのを見ると、どうしてもその演説に拍手が出来なくなってしまうのです。〉惜別
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愛に生きる言葉 太宰治 単行本 – 2009/6/11
青志社文芸部
(著, 編集)
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社青志社
- 発売日2009/6/11
- ISBN-104903853624
- ISBN-13978-4903853628
登録情報
- 出版社 : 青志社 (2009/6/11)
- 発売日 : 2009/6/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4903853624
- ISBN-13 : 978-4903853628
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,339,512位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 170,974位ノンフィクション (本)
- - 325,125位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1909-1948)青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。
在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。1939年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺。
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