だれしも多少は今の生活を抜け出して旅してみたいと思うことがあると思う。そんな人には是非よんでもらいたい。
内容は3年ほどにわたる旅でしりあった人間模様。そして自らの体験、カミングアウト。
この本を通して世界(ほんの一部だが・・)にはいろいろな人生とドラマがあることを垣間見ることができた。
全部の体験のほんのさわりでしかないのだろうが読みやすく一気に読むことができた。
それぞれの体験を深くほりさげればそれぞれに1冊づつ本になりそう。それだけにものたりなく感じる方もいるかもしれないが
短時間でさわりでも旅を共感し、体験できた感じになれただけでも読む価値はあったと思う。
次回作にも期待したい。
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中国でお尻を手術。 (遊牧夫婦、アジアを行く) 単行本 – 2011/10/21
近藤雄生
(著)
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購入オプションとあわせ買い
年収30万の三十路ライター、人生に迷う。
結婚直後、夫婦で5年間の旅に出た『遊牧夫婦』。
本書では、旅の二年目中国に滞在した2年半の「暮らし」をお届け。
中国だから見えてくる、日本人のあり方や旅先での生活とは?働き方とは?
初の新婚生活、先生との日中大議論、寝ゲリ、吃音コンプレックス……
現地で学び・生活する遊牧夫婦の痛快ノンフィクション!
結婚直後、夫婦で5年間の旅に出た『遊牧夫婦』。
本書では、旅の二年目中国に滞在した2年半の「暮らし」をお届け。
中国だから見えてくる、日本人のあり方や旅先での生活とは?働き方とは?
初の新婚生活、先生との日中大議論、寝ゲリ、吃音コンプレックス……
現地で学び・生活する遊牧夫婦の痛快ノンフィクション!
- 本の長さ333ページ
- 言語日本語
- 出版社ミシマ社
- 発売日2011/10/21
- 寸法2.3 x 12.8 x 18.8 cm
- ISBN-104903908305
- ISBN-13978-4903908304
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商品の説明
著者について
1976年東京生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了後、旅をしながら文章を書いていこうと決意し、2003年に妻とともに日本をたつ。オーストラリアでのイルカ・ボランティアに始まり、東南アジア縦断(2004)、中国雲南省で中国語の勉強(2005)、上海で腰をすえたライター活動(2006-2007)、その後ユーラシア大陸横断を経て、ヨーロッパ、アフリカへ。2008年秋に帰国し、現在京都在住。著書に『旅に出よう』(岩波ジュニア新書)、『遊牧夫婦』(ミシマ社)。
登録情報
- 出版社 : ミシマ社 (2011/10/21)
- 発売日 : 2011/10/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 333ページ
- ISBN-10 : 4903908305
- ISBN-13 : 978-4903908304
- 寸法 : 2.3 x 12.8 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,092,273位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 150,708位ノンフィクション (本)
- - 277,925位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1976年東京生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了後、旅をしながら文章を書いていこうと決意し、2003年、結婚直後に妻とともに日本を発つ。オーストラリア、東南アジア、中国、ユーラシア大陸で、約5年半の間、旅・定住を繰り返しながら月刊誌や週刊誌にルポルタージュなどを寄稿。2008年に帰国。以来京都市在住。大谷大学/京都芸術大学非常勤講師、理系ライター集団「チーム・パスカル」メンバー。
著書に『旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれてる』(岩波ジュニア新書)『遊牧夫婦』シリーズ(ミシマ社、角川文庫)『吃音 伝えられないもどかしさ』(新潮社、講談社本田靖春ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞、Yahoo!ニュース | 本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞 各賞候補作)、『まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること』(産業情報センター)『オオカミと野生のイヌ』(エクスナレッジ、共著)など。
https://www.yukikondo.jp/
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「遊牧夫婦」の続編で、オーストラリアから出発した夫婦で放浪する旅生活ストーリーです。
この前作は、初々しく書かれており、夫婦となって海外を放浪しながら生活をしているという異色さに、ずいぶんと新鮮な空気を感じ、大いに次作を期待していました。
本書では東南アジアから、中国に渡り、昆明で居住し、その暮らしぶりを中心に描いています。
まずは、タイトルにあるように、著者が中国でお尻を手術したという顛末から始まり、おもしろおかしく興味津々となりました。
けっこう、中国でのシモ側のお話はおもしろいんですが、禁じ手を使ってでもネタフリするところがあどけなく感じます。
そうかと思えば、著者のコンプレックスを語り始め、はたまた、お国がらなどと、ところどころにマイノリティな見解を見出し、それをネタにしています。
話があっちこっちに飛んでしまい、ウィット感があるというよりも、なんとか頁数をかせごうといった努力を感じざるを得ません。
長期にわたって、中国に腰を据えたわけですから、もっと素直に、もっと自然になって、そのときの暮らしぶりや住民との交流などを中心に、本流の話を書いていただきたかったと思います。
読者は、本を読むことにより、まずは同じ空間を共有し、著者と同じ感動を覚えたいのです。
この前作は、初々しく書かれており、夫婦となって海外を放浪しながら生活をしているという異色さに、ずいぶんと新鮮な空気を感じ、大いに次作を期待していました。
本書では東南アジアから、中国に渡り、昆明で居住し、その暮らしぶりを中心に描いています。
まずは、タイトルにあるように、著者が中国でお尻を手術したという顛末から始まり、おもしろおかしく興味津々となりました。
けっこう、中国でのシモ側のお話はおもしろいんですが、禁じ手を使ってでもネタフリするところがあどけなく感じます。
そうかと思えば、著者のコンプレックスを語り始め、はたまた、お国がらなどと、ところどころにマイノリティな見解を見出し、それをネタにしています。
話があっちこっちに飛んでしまい、ウィット感があるというよりも、なんとか頁数をかせごうといった努力を感じざるを得ません。
長期にわたって、中国に腰を据えたわけですから、もっと素直に、もっと自然になって、そのときの暮らしぶりや住民との交流などを中心に、本流の話を書いていただきたかったと思います。
読者は、本を読むことにより、まずは同じ空間を共有し、著者と同じ感動を覚えたいのです。
2011年12月6日に日本でレビュー済み
一言でいうと文句なくおもしろかった!
可笑しな(?)タイトルがついているため、いったいなんの話なのだろうと思ってしまうが、著者の中国での体験のひとつがタイトルになっているのであって、痔の本とか医学書の類ではない。
前作の『遊牧夫婦』では、新婚夫婦が無職のままわずかな貯金だけを持ち、「旅の中を生き続けたい」と海外を放浪する“結婚スタイル”を描いたものだったが、これはその続編ともいうべきもので、さらに、中国に腰を据えて暮らしてみたご夫婦の記録だ。
タイでは夫婦で瞑想修行、中国では学校に通ったり就職してみたり……と、チャレンジ精神旺盛な行動力に感服しながらもハラハラドキドキ。暮らしていれば病気にもなるのが人間ということで、大腸ポリープの手術を中国でやってのける。
著者の体験をいっしょに読み進むことで、それぞれの国の文化のちがいを垣間見ることができるし、著者なりの考察や意見は、タイトルに反して実は奥が深く考えさせられる。
破天荒な体験もさることながら、その時々の著者の“気持ち”が赤裸々に述べられていることから、読んでいるうちに、情がわいて彼らを応援したい気持ちにもなってくる。
一度しかない人生、若者なら、真似をしてみたくなる人が出てきてもおかしくないかも……。
可笑しな(?)タイトルがついているため、いったいなんの話なのだろうと思ってしまうが、著者の中国での体験のひとつがタイトルになっているのであって、痔の本とか医学書の類ではない。
前作の『遊牧夫婦』では、新婚夫婦が無職のままわずかな貯金だけを持ち、「旅の中を生き続けたい」と海外を放浪する“結婚スタイル”を描いたものだったが、これはその続編ともいうべきもので、さらに、中国に腰を据えて暮らしてみたご夫婦の記録だ。
タイでは夫婦で瞑想修行、中国では学校に通ったり就職してみたり……と、チャレンジ精神旺盛な行動力に感服しながらもハラハラドキドキ。暮らしていれば病気にもなるのが人間ということで、大腸ポリープの手術を中国でやってのける。
著者の体験をいっしょに読み進むことで、それぞれの国の文化のちがいを垣間見ることができるし、著者なりの考察や意見は、タイトルに反して実は奥が深く考えさせられる。
破天荒な体験もさることながら、その時々の著者の“気持ち”が赤裸々に述べられていることから、読んでいるうちに、情がわいて彼らを応援したい気持ちにもなってくる。
一度しかない人生、若者なら、真似をしてみたくなる人が出てきてもおかしくないかも……。
2011年12月20日に日本でレビュー済み
前作がわりと面白かったので読んでみましたが、これは・・・ただの旅行の感想文?
文章は下手ではない。でも、このぐらいの文章を書ける人は山ほどいます。
この調子だと、次回作も同じミシマ社から続きの旅行記を出すのでしょうね。これから先も、何冊も。
内容は、時系列的に、ただ旅の話を真っ正直に書き綴っているだけ・・・・。
しかも、2004年と話の中身が古い!古すぎる。イラクで亡くなった日本人のことなど、もう忘れていますよ。
本のタイトルに「中国で・・・」とあるので、この本は多少なりとも中国に関心のある人が読むのだろうと思いますが、中国に対しての低レベルな知識(汚いトイレの話とか、中国語の単語とか)をそのまま書く恥じらいのなさ(20年前か30年前ならわかりますよ。ただのエッセイとしても「へ〜、中国ってこんななの?」と思えたかもしれない)に、びっくりします。
ただ、あなたが知らなかっただけで、みんなブログとか自分の体験で知っています。
正直でいい、素直でいい、ともいえますが、この本は一体誰に向けて書いているのでしょうか?自分の成長物語を1600円払わせて世の中の人に知らせたい、ということなのでしょうか、と思いました。
文章は下手ではない。でも、このぐらいの文章を書ける人は山ほどいます。
この調子だと、次回作も同じミシマ社から続きの旅行記を出すのでしょうね。これから先も、何冊も。
内容は、時系列的に、ただ旅の話を真っ正直に書き綴っているだけ・・・・。
しかも、2004年と話の中身が古い!古すぎる。イラクで亡くなった日本人のことなど、もう忘れていますよ。
本のタイトルに「中国で・・・」とあるので、この本は多少なりとも中国に関心のある人が読むのだろうと思いますが、中国に対しての低レベルな知識(汚いトイレの話とか、中国語の単語とか)をそのまま書く恥じらいのなさ(20年前か30年前ならわかりますよ。ただのエッセイとしても「へ〜、中国ってこんななの?」と思えたかもしれない)に、びっくりします。
ただ、あなたが知らなかっただけで、みんなブログとか自分の体験で知っています。
正直でいい、素直でいい、ともいえますが、この本は一体誰に向けて書いているのでしょうか?自分の成長物語を1600円払わせて世の中の人に知らせたい、ということなのでしょうか、と思いました。
2012年5月26日に日本でレビュー済み
完成度の高い作品である。表現力がある。文章もいい。構成もいい。一つ一つのエピソードも面白い。非常によく纏まっていると思う。
しかし、前作よりも感銘度は若干劣る。良い意味での荒削り感というものが消失している。いい作品に仕上げようとするあまり、著者はいささか気負いすぎてしまった面があるのかもしれない。
作品中のエピソード(経験)は非日常的でスリリングなことが多く、本来ならば前作以上に刺激的に心に響いてもおかしくなかったはずだ。それにもかかわらず感銘度が劣ったのは、全体的に「遊牧」ではなく「定住」しながらの経験を書き綴っていたからかもしれない。
今回の作品中の期間は、どちらかといえば、「遊牧」というよりも「定住」であったといって間違いないであろう。「定住」しながらの体験談というものには、たとえそれがどんなに非日常的であろうとも、やはり「余裕」や「安定」のようなものが文章から滲み出てしまうような気がするのだ。
「遊牧」を意識しすぎなければ、文句なしに楽しめる作品であると思う。しかし、小生は近藤の作品に対しては、とことん「遊牧」を追求したいのだ。
※今回の評価も、あくまでも暫定的なものである。
しかし、前作よりも感銘度は若干劣る。良い意味での荒削り感というものが消失している。いい作品に仕上げようとするあまり、著者はいささか気負いすぎてしまった面があるのかもしれない。
作品中のエピソード(経験)は非日常的でスリリングなことが多く、本来ならば前作以上に刺激的に心に響いてもおかしくなかったはずだ。それにもかかわらず感銘度が劣ったのは、全体的に「遊牧」ではなく「定住」しながらの経験を書き綴っていたからかもしれない。
今回の作品中の期間は、どちらかといえば、「遊牧」というよりも「定住」であったといって間違いないであろう。「定住」しながらの体験談というものには、たとえそれがどんなに非日常的であろうとも、やはり「余裕」や「安定」のようなものが文章から滲み出てしまうような気がするのだ。
「遊牧」を意識しすぎなければ、文句なしに楽しめる作品であると思う。しかし、小生は近藤の作品に対しては、とことん「遊牧」を追求したいのだ。
※今回の評価も、あくまでも暫定的なものである。
2012年5月19日に日本でレビュー済み
前著「遊牧夫婦」に引き続き、東南アジア・中国の旅行記。
異国の地での手術や、住居問題など、自分がどうしよう?と思うことでも、作者なりに奮闘しています。
吃音というコンプレックスが根底にあり、旅に出始めるのですが、意外にも治ってしまったのは、これからの先の人生にも影響を与えるでしょう。
旅は続きます。次回作を楽しみにしています。
異国の地での手術や、住居問題など、自分がどうしよう?と思うことでも、作者なりに奮闘しています。
吃音というコンプレックスが根底にあり、旅に出始めるのですが、意外にも治ってしまったのは、これからの先の人生にも影響を与えるでしょう。
旅は続きます。次回作を楽しみにしています。
2011年12月30日に日本でレビュー済み
前作が旅立つ前の高揚と恋の出会いを描いた青春編だとすれば、今回は大人編です。
大人は食うお金を稼がなければなりません。 大人は家族の事を自分よりも先に考えなければなりません。 大人はだんだん病気をします、そして生まれついての病をも克服していきます。 そんな大人の必死な毎日が自身への諧謔も込めてユーモラスに描かれています。筆者が、ここまで自身と夫婦を見つめ、日本人としての過去の歴史をも見つめた事で、読者は自らが抱える普遍的な問題に笑されながらも気付かされます。 そういう意味で、金子光晴夫婦が表してきた紀行文の系譜に連なる第1級の紀行文学だと思います。
旅するだけでなく、そこで働き、生活すること 『遊牧夫婦』と名付けた意図が、この第二作でようやく開花してきたように思えます。 その夫婦が、次回は中華圏を離れて中央アジア〜ヨーロッパへと移動していくにつれ、どう進化していくか? どんな人々と出会うのか? 離婚したりしないのか?お金は持つのか? 興味深く、見守りたいです。
大人は食うお金を稼がなければなりません。 大人は家族の事を自分よりも先に考えなければなりません。 大人はだんだん病気をします、そして生まれついての病をも克服していきます。 そんな大人の必死な毎日が自身への諧謔も込めてユーモラスに描かれています。筆者が、ここまで自身と夫婦を見つめ、日本人としての過去の歴史をも見つめた事で、読者は自らが抱える普遍的な問題に笑されながらも気付かされます。 そういう意味で、金子光晴夫婦が表してきた紀行文の系譜に連なる第1級の紀行文学だと思います。
旅するだけでなく、そこで働き、生活すること 『遊牧夫婦』と名付けた意図が、この第二作でようやく開花してきたように思えます。 その夫婦が、次回は中華圏を離れて中央アジア〜ヨーロッパへと移動していくにつれ、どう進化していくか? どんな人々と出会うのか? 離婚したりしないのか?お金は持つのか? 興味深く、見守りたいです。