まずは…。限定版と通常版の違い。
特典冊子は以前無謀編に掲載された、長女ラッツベイン初登場の短編【そこまで責任持てねぇよ】が全部掲載で、これが大半を占めます。
その他はラフスケッチ案数点と秋田先生へのインタビューと【僕は友達が少ない】の作者との対談。
余程のファンや無謀編未読の方以外は、今回は通常版でも支障は無いかと。
マヨール&イシリーンの限定版、オーフェン、マジクらの通常版と表紙が異なりますが、自分の持つ限定版では、口絵で一続きのイラストとしてフルで見れますので、これも問題無し。
内容は、マヨールとイシリーンの、毒舌夫婦漫才が炸裂。歴代ヒロイン最凶じゃないですかね彼女。
でも、それでもマヨールについて来た理由に情の深さを感じます。
なぜか全編通し、やたら汚物に固執してます(笑)。
イザベラ再登場。無双です。
天然コルゴンがあ・ん・な!ポーズを!?
気になるのは、再開してからオーフェンとクリーオウの直接の会話がまだ一度も無い事。
お互い気にかけているのは解るんですが、これも秋田節か…。何か、引き絞った伏線と言うか、準備なんでしょうかこれ。
はぐれ旅と違い、心身の自由を著しく制限されるオーフェン。
息詰まる心理描写、外柔内剛な政治的駆け引き、燻る間も無く加速する人間同士の殺し合い。
【わるいてきをたおすためみなでがんばったらへいわがきましためでたしめでたし】
だったらどんなに楽か。敵も味方も【人間】。
人間社会に恒久の平和も政治的に完成された組織も存在は不可能で、平和の名目で【殺人】を繰り返した挙げ句、罪には問われても得るものは無に等しく、また新たな火種が勃発するのは避けられない。
世界の存続をかけてエイリアンなり化物なりと戦う方がまだ救いがあると思える。
その方が人類は【共通の】敵に向かい【団結】出来るのだから。
この世界では、その守るべき【世界】すら壊滅の危機にある。【勝てば終わり】では無い。
誰かが、自分が、死ねば救われてエンドマークが付く物ならば死にも価値はあるだろう。
血みどろの殺し合いや犠牲を払った所で、世界は人間の手の及ばない亀裂を孕んでいる。
ヒーローが活躍すべき足場が根幹から揺らいでいるのだ。
この焦燥感と絶望に近いキャラやストーリーへの突き放しは、ハラハラしながらも、長年のファンは【秋田先生だなぁ】と頬を緩めてしまうのでは。
次巻は夏だそうです。
番外編はオーフェン校長のお話。バトルが見れますよ。
後書きではマリア・フウォンについて。
原住民である地人については、忘れてるそうです(笑)。
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魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場【通常版】 単行本(ソフトカバー) – 2012/3/25
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【あらすじ】
《戦術騎士団》の崩壊から数日後。オーフェンは指揮官としての責任を問われ、市議会により拘束されていた。
そして、騎士団と魔術学校の運営を託されたマジクたちは、それぞれの立場から秩序維持のために動き始める。
一方、マヨールは妹であるベイジットを追うために、《キエサルヒマ魔術士同盟》を離反し、原大陸を放浪する。辿り着いたのは魔術士のいない開拓地。《ヴァンパイア》たちが統治する村だった。
すべてが混沌とし事態も収拾されぬまま、《反魔術士勢力》を支援するために一隻の船が入港する。《ガンズ・オブ・リベラル》。解放と自由を歌うその船は、魔術士にとっての脅威を詰め込んだ装甲船だった。
原大陸の覇権をめぐる抗争は三つ巴の様相を呈し、新たな戦火は各地へと広がっていく。
※初回限定版と通常版ではカバーイラストが異なりますが、口絵にて両方のイラストを収録いたします。
《戦術騎士団》の崩壊から数日後。オーフェンは指揮官としての責任を問われ、市議会により拘束されていた。
そして、騎士団と魔術学校の運営を託されたマジクたちは、それぞれの立場から秩序維持のために動き始める。
一方、マヨールは妹であるベイジットを追うために、《キエサルヒマ魔術士同盟》を離反し、原大陸を放浪する。辿り着いたのは魔術士のいない開拓地。《ヴァンパイア》たちが統治する村だった。
すべてが混沌とし事態も収拾されぬまま、《反魔術士勢力》を支援するために一隻の船が入港する。《ガンズ・オブ・リベラル》。解放と自由を歌うその船は、魔術士にとっての脅威を詰め込んだ装甲船だった。
原大陸の覇権をめぐる抗争は三つ巴の様相を呈し、新たな戦火は各地へと広がっていく。
※初回限定版と通常版ではカバーイラストが異なりますが、口絵にて両方のイラストを収録いたします。
- 本の長さ391ページ
- 言語日本語
- 出版社ティー・オーエンタテインメント
- 発売日2012/3/25
- 寸法13 x 2.5 x 18.3 cm
- ISBN-104904376994
- ISBN-13978-4904376997
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登録情報
- 出版社 : ティー・オーエンタテインメント (2012/3/25)
- 発売日 : 2012/3/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 391ページ
- ISBN-10 : 4904376994
- ISBN-13 : 978-4904376997
- 寸法 : 13 x 2.5 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,685,891位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,110位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年東京都生まれ。1991年、18歳で第3回ファンタジア長編小説大賞・準入選。『ひとつ火の粉の雪の中』にて作家デビュー。著作に『カナスピ カ』『RD 潜脳調査室 Redeemable Dream』(講談社)、『誰しもそうだけど、俺たちは就職しないとならない』(TOブックス)など。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 秋田禎信BOX (ISBN-13: 978-4904376140)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元々の原作のファンでした。まさか続きが読めるとは思ってなかったんで、いい意味で期待通りでした。
2012年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容自体は前作を読んでいれば十分楽しめるとおもいます。
過去キャラが出てこなくても設定・世界観がそのままのお話として読めます。
特典は他の方のおっしゃる通り、なきゃなくてもいいと思いますが
再録の際に再編集されてないかなぁ?と思ったり。
記憶がうろ覚えなのでまんまの再録かもですが…
過去キャラが出てこなくても設定・世界観がそのままのお話として読めます。
特典は他の方のおっしゃる通り、なきゃなくてもいいと思いますが
再録の際に再編集されてないかなぁ?と思ったり。
記憶がうろ覚えなのでまんまの再録かもですが…
2013年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつも思うんですが視点がいくつもあると記憶に残りにくいですね。
別々の視点で描かれていってそれが後半に交錯するという感じですが、マヨールに感情移入できない自分としては楽しめませんでした。
別々の視点で描かれていってそれが後半に交錯するという感じですが、マヨールに感情移入できない自分としては楽しめませんでした。
2012年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シリーズ再開後からここまで、内容、文章、実に絶好調。この作者は、エンジェル・ハウリングあたりから、どうも沈んだ厭世的な世界観というか作者の心境が見え隠れしていて心配したが、実に安定感ある内容。ただ、ひとつ今回気付いたのは、本作で冒頭と最後らへんでしか出てこない「オーフェン」こそが、やはり鉄板で主役の存在感。シリーズタイトルなんだし、彼が主役でもちろんいいのだが、すでに40代の壮年の彼の存在感に頼る新シリーズは、やはりラノベの域から離れて、例えば、大人も読める本格的民話風童話「守り人」シリーズとか、冲方 丁の「天地明察」とか、そういう世界に近づきつつあると思った。旧シリーズをリアルタイムで読んだ人間にとって最高に面白くとも、新しい少年少女ファン層は増えているんだろうかと、ちょっと心配。作者の構想では、マヨールとオーフェンのダブル主人公体制だとのことだが、マヨール、今回から確かに主人公らしい出番が増えてくるのだが、彼はイシリーンとペアで掛け合いを披露しないと、彼単独では、戦闘でも存在感でも、まだ主人公の貫禄不足。しかし、この物語をエンディングに導くキーパーソン、「神人」よりも「人間」自体が真の敵というこの矛盾に苦しむオーフェンらを救う能力がありそうのは、前作でその片鱗が出てきて、本作で徐々に存在感を見せつつある、三女のラチェット。彼女の能力が、全てを解決しそうなこのシリーズ、実はラチェットこそ主人公なの?
2012年4月1日に日本でレビュー済み
群像劇となったためメイン登場人物の大半(イザベラ先生、お気の毒)を
イメージし易いように纏めて見せてくれているのは助かります。
この中で特に注目なのは新世代キャラ四人。
レティシャ似のマヨール、アザリー似のベイジット、クリーオウ似のラッツベイン、オーフェン似のエッジ。
「性格」と「容姿」を完全に一致させているのは「立ち位置」の違いを鮮明にするため。
レティシャは魔術師のエリートであり、魔術師社会で完結していた人でした。
マヨールも本来は同様なのですが肉親の起こしたトラブルで外の世界に出る羽目になるのは、
かつてのオーフェンポジションで逆にエッジは(今の所)レティシャの位置に立っています。
アザリーは魔術が一級品なだけでなく、外の世界を生き抜く強かさも持っていましたが切欠はイレギュラーでした。
対して今回、描写にかなり力が入ったベイジットは魔術師としては劣等生ですが、持ち前の強かさで
自分から外の世界に飛び出していったので、行動はむしろ非魔術師のクリーオウに被る。
逆にクリーオウ譲りの性格に魔術師の能力も付加されたラッツベインは
『開拓公社』を経て『戦術騎士団』に編入される事になりました。
マジクを悩ます姉妹喧嘩の描写が入ったり、ラッツが主人公の短編を(初回限定版で)再録したのは
「オーフェン&クリーオウ」と「レティシャ&アザリー」で立ち位置を入れ替えたという作者側のメッセージ。
彼らが今後どんなストーリーを形成していくか、まだまだ先は見えません。
イメージし易いように纏めて見せてくれているのは助かります。
この中で特に注目なのは新世代キャラ四人。
レティシャ似のマヨール、アザリー似のベイジット、クリーオウ似のラッツベイン、オーフェン似のエッジ。
「性格」と「容姿」を完全に一致させているのは「立ち位置」の違いを鮮明にするため。
レティシャは魔術師のエリートであり、魔術師社会で完結していた人でした。
マヨールも本来は同様なのですが肉親の起こしたトラブルで外の世界に出る羽目になるのは、
かつてのオーフェンポジションで逆にエッジは(今の所)レティシャの位置に立っています。
アザリーは魔術が一級品なだけでなく、外の世界を生き抜く強かさも持っていましたが切欠はイレギュラーでした。
対して今回、描写にかなり力が入ったベイジットは魔術師としては劣等生ですが、持ち前の強かさで
自分から外の世界に飛び出していったので、行動はむしろ非魔術師のクリーオウに被る。
逆にクリーオウ譲りの性格に魔術師の能力も付加されたラッツベインは
『開拓公社』を経て『戦術騎士団』に編入される事になりました。
マジクを悩ます姉妹喧嘩の描写が入ったり、ラッツが主人公の短編を(初回限定版で)再録したのは
「オーフェン&クリーオウ」と「レティシャ&アザリー」で立ち位置を入れ替えたという作者側のメッセージ。
彼らが今後どんなストーリーを形成していくか、まだまだ先は見えません。
2012年3月24日に日本でレビュー済み
今回もまた前作と同じくこれまでの作品とはだいぶ違った印象を受けます。
前シリーズでの戦いというのは基本、オーフェン達を中心とした局地戦であり、
「キエサルヒマの終端」では戦争や混乱といった描写は話の本筋ではなく、物語の中心から排除されていました。
しかし本作では作者の作品の中でも珍しい群像劇的な描写により、そういった全体的な動乱の気配を感じる事になります。物語もさらに展開し、「原大陸開戦」が話として導入部に過ぎなかったというのが実感できるでしょう。
また本作は旧シリーズからのファンには驚きの展開がある点も見逃せません。
一瞬キョトンとするというかある種困惑に近い物を感じました。
ですが今回も非常に面白く期待を裏切らない作品なのは間違いないです。
なお、前作に引き続き去年の6月に配布された無料小冊子第二弾から短編が同時収録されています。話としては魔王オーフェンの日常といった感じです。
限定版と通常版で今回は明確に表紙から違いますが、口絵のカラーピンナップで通常版と限定版の表紙イラストが一枚となった絵の全体図が収録されていますのでそこまで気にする問題でもないでしょう。
今回は通常版との価格の違いが約500円となり付属冊子のページ数もだいぶ分厚くなっていますが、その大半が無謀編13巻「これで終わりと思うなよ!」に収録された「そこまで責任もてねえよ!」の再録です。
商品説明に書いてある秘蔵ラフは今作表紙のラフとその微妙なバージョン違い、前回に引き続いてのBOX発売時における『キエサルヒマの終端』のラフ案となります。今回は前回と違い、新シリーズでのキャラ設定画は収録されていません。
特別興味のある人以外は500円分の恩恵を感じることができるかどうかは微妙です。前回と違い必ずしも限定版を選ぶ必要はないでしょう。
前シリーズでの戦いというのは基本、オーフェン達を中心とした局地戦であり、
「キエサルヒマの終端」では戦争や混乱といった描写は話の本筋ではなく、物語の中心から排除されていました。
しかし本作では作者の作品の中でも珍しい群像劇的な描写により、そういった全体的な動乱の気配を感じる事になります。物語もさらに展開し、「原大陸開戦」が話として導入部に過ぎなかったというのが実感できるでしょう。
また本作は旧シリーズからのファンには驚きの展開がある点も見逃せません。
一瞬キョトンとするというかある種困惑に近い物を感じました。
ですが今回も非常に面白く期待を裏切らない作品なのは間違いないです。
なお、前作に引き続き去年の6月に配布された無料小冊子第二弾から短編が同時収録されています。話としては魔王オーフェンの日常といった感じです。
限定版と通常版で今回は明確に表紙から違いますが、口絵のカラーピンナップで通常版と限定版の表紙イラストが一枚となった絵の全体図が収録されていますのでそこまで気にする問題でもないでしょう。
今回は通常版との価格の違いが約500円となり付属冊子のページ数もだいぶ分厚くなっていますが、その大半が無謀編13巻「これで終わりと思うなよ!」に収録された「そこまで責任もてねえよ!」の再録です。
商品説明に書いてある秘蔵ラフは今作表紙のラフとその微妙なバージョン違い、前回に引き続いてのBOX発売時における『キエサルヒマの終端』のラフ案となります。今回は前回と違い、新シリーズでのキャラ設定画は収録されていません。
特別興味のある人以外は500円分の恩恵を感じることができるかどうかは微妙です。前回と違い必ずしも限定版を選ぶ必要はないでしょう。
2012年3月31日に日本でレビュー済み
絵地図が想像をかきたてる。
工業区の鉄塔はなにを排出しているのか。煙突のある工場では何を作っているのか。大統領邸の円柱は天人様式の影響なのか。
そして、巨大な災害の痕。
ラチェットが片鱗をみせる。
奇矯な言動はレベルが高すぎて周囲からあまり理解されないけれど、その芯は感性の鋭い普通の女の子。その予測能力は、現代社会におけるスーパーコンピューターを使った流体解析を想起させる。その知覚能力は、犬が飼い主の表情を読み取るほどの精度がありそうだ。
ラチェットは白魔術で論理演算システムを構築しているのだろうか?ノイマン式ではなく量子コンピュータ的な演算だったら面白そうだ。“ネットワーク”も情報源にしているのかもしれない。
顔面に凄惨な傷跡が刻まれて両足の腱と骨が断裂しているクレイリーが男前だ。残った手で顔を撫でるという行為はおそらく無意味だが、その行為が人間に与える動物的な反応を加味して考えると、とても深い印象を残す。
帯には「駒は出揃ったな。」とある。
美しい絵地図と登場人物紹介によって始まるこの本は、変換鎖状構成を応用した術が連鎖的に叩き込まれていくかのような怒涛の展開を経て、最終段へと辿りつく。
冒頭で、わかりやすく世界観や世界情勢をまとめてくれている。複雑な状況が整理され簡潔に表現されるのは、とても心地よい。
登場人物紹介は大きな挿絵と簡潔な説明でわかりやすくまとまっている。次回の登場人物紹介で挿絵と説明を変えてくるのか、それとも使いまわすのか、注視してゆきたい。
工業区の鉄塔はなにを排出しているのか。煙突のある工場では何を作っているのか。大統領邸の円柱は天人様式の影響なのか。
そして、巨大な災害の痕。
ラチェットが片鱗をみせる。
奇矯な言動はレベルが高すぎて周囲からあまり理解されないけれど、その芯は感性の鋭い普通の女の子。その予測能力は、現代社会におけるスーパーコンピューターを使った流体解析を想起させる。その知覚能力は、犬が飼い主の表情を読み取るほどの精度がありそうだ。
ラチェットは白魔術で論理演算システムを構築しているのだろうか?ノイマン式ではなく量子コンピュータ的な演算だったら面白そうだ。“ネットワーク”も情報源にしているのかもしれない。
顔面に凄惨な傷跡が刻まれて両足の腱と骨が断裂しているクレイリーが男前だ。残った手で顔を撫でるという行為はおそらく無意味だが、その行為が人間に与える動物的な反応を加味して考えると、とても深い印象を残す。
帯には「駒は出揃ったな。」とある。
美しい絵地図と登場人物紹介によって始まるこの本は、変換鎖状構成を応用した術が連鎖的に叩き込まれていくかのような怒涛の展開を経て、最終段へと辿りつく。
冒頭で、わかりやすく世界観や世界情勢をまとめてくれている。複雑な状況が整理され簡潔に表現されるのは、とても心地よい。
登場人物紹介は大きな挿絵と簡潔な説明でわかりやすくまとまっている。次回の登場人物紹介で挿絵と説明を変えてくるのか、それとも使いまわすのか、注視してゆきたい。