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漫画 資本論―俺たちの90日戦争 単行本 – 2009/11/26
格差社会が生み出される仕組みを、
『志品論』はすでに解き明かしていた!
働く者が、いつでも使い捨てできる“モノ”として扱われることは
資本主義にとって必然であったとし、『資本論』は次のように解く。
それは、あたかも資本が、自分自身の費用によって飼育でもしたかのように、
まったく絶対的に資本に従属する、自由に処分できる、産業予備軍を形成する。
なぜ、格差は生まれるのか? なぜ、働く者はいつも貧しいままなのか?
その答えが、ここにあった。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社サンガ
- 発売日2009/11/26
- ISBN-104904507479
- ISBN-13978-4904507476
商品の説明
出版社からのコメント
現代を舞台としたストーリーで一気にわかる!
祥伝社新書『超訳『資本論』』著者・的場昭弘氏(神奈川大学経済学部教授)の監修で、あのマルクスの『資本論』が漫画になりました。
しかも、舞台は格差社会、派遣切りなどの問題が渦巻く今の日本です。現代社会の問題と重ねることで、『資本論』のエッセンスが実感をもって理解できる内容になっています。
<物語のあらすじ>
大手家電メーカーに派遣労働者として働く3人の若者が、契約期間中途での契約解除を通達され、併せて派遣会社が借り上げている寮からの退去も通告されました。
自棄になって酒をあおる3人に、行きつけの居酒屋の、かつて大学紛争を闘った全共闘世代であるオヤジが、3人に組合をつくって闘うことを勧め、理論武装をつけるべく3人に『資本論』をレクチャーします。
『資本論』を学ぶなかで、資本主義のからくりや、その中で翻弄される自分たちのような労働者が生み出されていく仕組みを知り目覚めた3人の若者は、ユニオンを結成し、派遣先の会社からの数々の嫌がらせにも屈することなく、働く者の生活する権利、生きる権利、幸せになる権利を守り、勝ち取るため敢然と立ち向かい、ついに一定の勝利を収めます。
その祝いの席で居酒屋のオヤジは言います。
「権利は心優しい資本家が与えてくれるものじゃない。闘い取っていくものだ。誰かが声を上げなければ、闘わなければ、世の中は変わっていかないのだ」
社会や会社の不合理や理不尽さを、ただ「仕方ない」と受け入れ諦めてしまっている多くの働く人たちに、2008年末から2009年初頭にかけて開設された「年越し派遣村」が政治を動かしたように、声を上げれば、団結すれば状況は変えていくことができるのだ----そのようなメッセージを本書は伝えています。
著者について
監修者プロフィール
神奈川大学経済学部教授
1952年、宮崎県生まれ。1984年、慶応義塾大学大学院経済研究博士課程修了。経済学部博士。一橋大学社会科学古典資料センター助手、東京造形大学助教授を経て現職。
著書に、『ポスト現代のマルクス』(御茶ノ水書房)『未完のマルクス』(平凡社選書)『マルクスを再読する』(五月書房)『マルクスだったらこう考える』(光文社)『超訳『資本論』』(祥伝社新書)他、多数がある。
登録情報
- 出版社 : サンガ; 初版 (2009/11/26)
- 発売日 : 2009/11/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4904507479
- ISBN-13 : 978-4904507476
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,789,972位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 155,985位ビジネス・経済 (本)
- - 545,172位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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資本は、社会によって強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命にたいし、なんらの顧慮も払わない―マルクス p3
利潤は、労働者の労働力が作り出すもので、それは労働者の得る賃金を超える剰余労働、すなわち剰余価値である。資本家は剰余価値とさえ言わないで利潤と言います。利潤(地代、利子、配当を含む)は、結局、労働者から出ているのですが、キャピタルゲインで得られる巨万の富は、あたかも資本家の投機の才覚が生み出すように見えますが、その背景には大勢の労働者の汗が詰まっているわけです。p5
資本家がどうして儲けることが悪いのか、これまでも良く分からなかった。設備投資しているんだから,労働者よりアガリを多く取るのは当たり前じゃないか、と。それを資本論では剰余価値のことを「カラクリ」とかいって、労働者をペテンにかけて不当にぶんどっているという。それでは起業家が育たなくなる。それは企業経営者へのご褒美ではないのか? こんな疑問を頭によぎらせながら読みました。
幼稚園の運動会だけが競争のない世界を作っているが、この世の中で、企業間の競争のない社会って作れるんだろうか? やるんだったら、やっぱり世界的に一斉に競争は止めないと。資本主義を解釈しただけではテント村はなくならないね。でも、世界同時的にやると、今度は世界中に別の意味のテント村ができてしまったりして。
資本主義の解消をめざすよりも、労働力人口の適切な振り分けとかの活用方法こそ考えなければならないのだと思う。
ともあれ、この本には涙ぐまされました。