ネトウヨの生態が、フィクションながら、よくわかる貴重な一冊でした。(半自叙伝だと思って読みました)
ネトウヨは金儲け、ビジネスなんだなということがわかった。
一般のネトウヨにとっては、論理も、知識も要らない、爽快感が得られればいいので、レイシズムと陰謀論。
エリートのネトウヨは 金儲けできれば、自論は簡単に曲げ、受けそうなコト(フィクション)を言いつづける。
これの悪循環ということか。
A首相がどうして、ネトウヨに受けそうな発言、行動ばかりしてしまうのか、エリートのネトウヨとしてなのか、一般のネトウヨとしてか、どちらがはわからないが、とにかく受けそうなことを言い受けなさそうなことはやらないという行動原理なのだなと、合点がいった。
とにかく面白かった。ネトウヨの世界が疑似体験できる感じ。リベラルの人は読むべし。実在の人物との互換表とかネットのどこかにあるかも知れないから探してることにします。
✳︎エロいシーン要るのかな。あった方が裾野広がる部分とあれで人に勧めにくくなる部分あると思うなぁ。
追記 途中、照一が講演をやったときに受けるネトウヨからの質問。なんかに似てるなと思ったら、洗脳を受けているカルト教団というか、はっきりいうと「オウム」を彷彿とさせました。ネトウヨとオウム、実は似ているのかも知れない。
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愛国奴 単行本 – 2018/5/30
古谷経衡
(著)
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購入オプションとあわせ買い
「ちょっと右寄りでオタク青年」という出自をもつ主人公、南部照一。ネットで知り合った友人の手引きで「保守ムラ」の狭い論壇に出入りするようになる。
当初は右も左もわからぬ照一であったが、某警備会社が主催する懸賞論文での入選を機に、CS放送局を運営する「保守ムラ」のドン・杉坂義男にスカウトされてキャリアを形成していくうち、いつしか照一自身も保守業界の病弊に蝕まれていくのであった。
そのような中、保守論壇をリードする波多野譲と土井賢治の二人の若手言論人が、出演する保守系CS放送の番組放送枠をめぐり対立を始める。
その結果、血で血を洗う骨肉の「保守内戦」が勃発……
そこから物語は急展開を見せていくことになる。
保守ムラの住人たちはどうなっていくのか。愛国を掲げてカネ、利権、憎悪、嫉妬、報復、狂気が蠢く世界を描いた、著者初めての渾身の長編書下ろし小説500枚。
各メディアでも続々と紹介されています!
「日刊ゲンダイ(佐藤優さん書評)」2018.8.27/「南日本新聞」2018.8.12/「徳島新聞」2018.7.29/「AERA」2018.7.30号/「中國新聞」2018.7.15/「神戸新聞」2018.7.8
当初は右も左もわからぬ照一であったが、某警備会社が主催する懸賞論文での入選を機に、CS放送局を運営する「保守ムラ」のドン・杉坂義男にスカウトされてキャリアを形成していくうち、いつしか照一自身も保守業界の病弊に蝕まれていくのであった。
そのような中、保守論壇をリードする波多野譲と土井賢治の二人の若手言論人が、出演する保守系CS放送の番組放送枠をめぐり対立を始める。
その結果、血で血を洗う骨肉の「保守内戦」が勃発……
そこから物語は急展開を見せていくことになる。
保守ムラの住人たちはどうなっていくのか。愛国を掲げてカネ、利権、憎悪、嫉妬、報復、狂気が蠢く世界を描いた、著者初めての渾身の長編書下ろし小説500枚。
各メディアでも続々と紹介されています!
「日刊ゲンダイ(佐藤優さん書評)」2018.8.27/「南日本新聞」2018.8.12/「徳島新聞」2018.7.29/「AERA」2018.7.30号/「中國新聞」2018.7.15/「神戸新聞」2018.7.8
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社駒草出版
- 発売日2018/5/30
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104905447976
- ISBN-13978-4905447979
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商品の説明
出版社からのコメント
気鋭の文筆家である古谷経衡氏の初めての書き下ろし長編小説です。保守系論壇界に長く身を置く古谷氏であるからこそ書き上げられた一冊であるともいえます。
まさに、「実録ネトウヨ小説」といえます。
話題の尽きることがないようにも思える「保守業界」ですが、今後どのようなものとなっていくのかを占うフィクションでもあります。
まさに、「実録ネトウヨ小説」といえます。
話題の尽きることがないようにも思える「保守業界」ですが、今後どのようなものとなっていくのかを占うフィクションでもあります。
著者について
古谷経衡(ふるやつねひら)
1982(昭和57)年札幌市生まれ。文筆家。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。
一般社団法人日本ペンクラブ正会員。NPO法人江東映像文化振興事業団理事長。
インターネットとネット保守、若者論、社会、政治、サブカルチャーなど幅広いテーマで執筆評論活動を行う一方、地上波、ネット番組、ラジオ番組などでコメンテーターも担当。
大の猫好き。インターネット、ネット保守、若者論などを中心に言論活動を展開。
著書に『日本を蝕む「極論」の正体 (新潮新書)』『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす (イースト新書)』『左翼も右翼もウソばかり (新潮新書)』『意識高い系の研究(文春新書)』など多数。
1982(昭和57)年札幌市生まれ。文筆家。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。
一般社団法人日本ペンクラブ正会員。NPO法人江東映像文化振興事業団理事長。
インターネットとネット保守、若者論、社会、政治、サブカルチャーなど幅広いテーマで執筆評論活動を行う一方、地上波、ネット番組、ラジオ番組などでコメンテーターも担当。
大の猫好き。インターネット、ネット保守、若者論などを中心に言論活動を展開。
著書に『日本を蝕む「極論」の正体 (新潮新書)』『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす (イースト新書)』『左翼も右翼もウソばかり (新潮新書)』『意識高い系の研究(文春新書)』など多数。
登録情報
- 出版社 : 駒草出版; 四六判版 (2018/5/30)
- 発売日 : 2018/5/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 400ページ
- ISBN-10 : 4905447976
- ISBN-13 : 978-4905447979
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 650,249位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 335位経済・社会小説 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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古谷経衡(ふるやつねひら)
文筆家。1982年北海道札幌市生まれ。立命館大学文学部(史学科―日本史学)卒。社)日本ペンクラブ正会員。特非)江東映像文化振興事業団理事長。
時事問題、政治、ネット右翼、アニメ評論など多岐の評論活動を行う。テレビコメンテーターの他、ラジオMCなどメディア媒体でも出演多数。株)オフィス・トゥ・ワン所属。
主な著書:『意識高い系の研究』(文藝春秋)、『日本を蝕む極論の正体』『左翼も右翼もウソばかり』(新潮社)、『道徳自警団が日本を滅ぼす』(イースト・プレス)、『ネット右翼の終わり』(晶文社)、『女政治家の通信簿』『草食系のための対米自立論』(小学館)、長編小説『愛国奴』(駒草出版)ばど多数。
古谷経衡公式サイトhttp://www.furuyatsunehira.com/
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「この作品はフィクションです」の注意書きが飛び交う、フィクションとノンフィクションとの
狭間にある作品は数限りなくあるが、本作は著者の半生をまごうことなく描いた自叙伝小説で
論壇デビュー用の入門書でもある。
そのためには思想自体は狭いながら、手法だけは在野に窓口が極端に狭い既存メディアよりは
間口が広い「保守論壇」を利用するしかない。
読者はいつのまにか脳内変換し主人公の名前でなく次第に一人称で読んでいるだろうから、
もはや誰もフィクションとは思わなくなっているので、狙いの一つとしては成功しているが、
最大の目的は(ノンフィクションと思われることで)作品以上に著者が脚光を浴びることだ。
実際に成功しているかは微妙だが。
本作の楽しみ方は何と言っても実在モデルを想像することだ。
但し著者は実在モデルを描くときに人物と団体を巧妙に使い分けているのでその点は要注意だ。
本作で起こる事件の中心であり共に「保守論壇」を牽引する2人の言論人、波多野譲と土井賢治
という登場人物は何人かの実在モデルをそれぞれの専門分野と私生活を組み合わせているようで
年齢もやや変更されている。クレーム用の苦肉の策と言っていい。
その反面、組織や団体の方が個人より実在モデルが明確になっている。特に新聞は言うまでもない
だろう。『経産新聞』、『朝陽新聞』などと、山崎豊子の『運命の人』以上に、実名から同字同音を使用
している。実質的には実名だ。雑誌でも主人公が出入りする団体が関わる”雑誌『日本』“は“保守系
全国紙『経産新聞』とその傘下たる“とまで記載するのだからそれは月刊『正論』だとすぐわかる。
それに「よもぎチャンネル」という団体名もまるで実名を「想起しろ」といっているような名称だ。
ところが実際に月刊『日本』という月刊論壇誌が存在している。発行部数は知れたものだが、
一応は商業誌だ。他誌名を使う理由がわからない。
ちなみに雑誌『日本』は昭和49年に創刊していると登場人物に言わせているが、本家『正論』は
1978年創刊だ。1年違いだが、さすがに同年にはしないということか。しかも架空雑誌をわざわざ
後にしている。
その他本作で表記される保守系月刊論壇誌『STAND』はおそらく月刊『WiLL』、
『MOVE』は『Voice』のことだと思うが『週刊実相』は多分『週刊実話』のことかなと
思う。思想はともかく誌名と公称発行部数はほぼ合っているし、実在モデルの1人と思われる
人物も実際に『週刊実話』で連載を持っているからだ。
とはいうものの月刊誌の方は必ずしも発行部数が合っているとは限らない。むしろ盛っている。
『WiLL』は公表されていないので不明だが、月刊『Hanada』がまだ創刊していない時期
なのでそこを著者が想定した部数と思われるが、やはり盛っている。これもクレーム対策なのか?
それでも『WiLL』に連載していた著者の「ツネヒラの逆襲」は何故か終わってしまったようだが。
尚、登場人物に「花田」がいるが、メディア業界では知らない者がいない『Hanada』の編集長
花田紀凱のことではないらしい。
主人公の出身大学も当然架空で『万延大学』になっているが、「万延」がよく題名に使われるように
物書きが好む元号なのだろう。なんだかんだ言いながら「戦後民主主義」や大江健三郎を捨てきれ
ないのだろうか。
そういえば本文より抜粋され帯に書かれた「大江けんしろう(大江健三郎)?誰ですか」もおそらく
一発変換どころか変換せずともカタカナ表示される「ケンシロウ」に(著者も)したかっただろうが
駒草出版が対著作権で日和ってひらがなにしたのだろう。
論壇デビューのつらいところは、方法としてどうしても左右どちらかの陣営に頼らざるを得ない
ところだ。
他著でも「右翼にも左翼にも嫌われる」と自称する著者だけでなく、独自の視点を主張する者の
場がない。著者自身は普通に反米保守なのだろうが現状では少数派なので次第にどちらも
違和感を持つことになり寄り添えなくなると中立芸を披露するような不要な芸風まで身について
しまう哀しい習性だ。だが論壇での居場所がない異端児だからこそ面白い。
そして本作は月刊誌にも週刊誌にも書評はない。
いちおうフィクションではあるが自伝なので、著者の感情が入るのはご愛敬だが時々自分中心の
勧善懲悪になるのは自分の人間味もアピールしたいという計算なのか、その点も不明だ。
当事者のときと第三者のときとの入れ込みが違うし、嫉妬のあまり主人公(著者)の営業妨害まで
することになる友人との冒頭での対峙ではモチベーションが伝わってくるが、そうでないときは
失速してしまうところが残念だ。
著者の創作と言えど、その元ネタであろう友人からの呪詛を込めた投稿内容を取って置いてずっと
あたためていたとしか思えない。リアリティだけでなく著者の個人的な執念すら感じる。
初小説ということで星4つにしておこう。
難しいが論壇を題材にした「内部告発自伝小説」というこのジャンルが発展し、次は別の著者が
逆の陣営からの視点で「リベラル・左派界隈」の告発がでることに期待を込めて。
狭間にある作品は数限りなくあるが、本作は著者の半生をまごうことなく描いた自叙伝小説で
論壇デビュー用の入門書でもある。
そのためには思想自体は狭いながら、手法だけは在野に窓口が極端に狭い既存メディアよりは
間口が広い「保守論壇」を利用するしかない。
読者はいつのまにか脳内変換し主人公の名前でなく次第に一人称で読んでいるだろうから、
もはや誰もフィクションとは思わなくなっているので、狙いの一つとしては成功しているが、
最大の目的は(ノンフィクションと思われることで)作品以上に著者が脚光を浴びることだ。
実際に成功しているかは微妙だが。
本作の楽しみ方は何と言っても実在モデルを想像することだ。
但し著者は実在モデルを描くときに人物と団体を巧妙に使い分けているのでその点は要注意だ。
本作で起こる事件の中心であり共に「保守論壇」を牽引する2人の言論人、波多野譲と土井賢治
という登場人物は何人かの実在モデルをそれぞれの専門分野と私生活を組み合わせているようで
年齢もやや変更されている。クレーム用の苦肉の策と言っていい。
その反面、組織や団体の方が個人より実在モデルが明確になっている。特に新聞は言うまでもない
だろう。『経産新聞』、『朝陽新聞』などと、山崎豊子の『運命の人』以上に、実名から同字同音を使用
している。実質的には実名だ。雑誌でも主人公が出入りする団体が関わる”雑誌『日本』“は“保守系
全国紙『経産新聞』とその傘下たる“とまで記載するのだからそれは月刊『正論』だとすぐわかる。
それに「よもぎチャンネル」という団体名もまるで実名を「想起しろ」といっているような名称だ。
ところが実際に月刊『日本』という月刊論壇誌が存在している。発行部数は知れたものだが、
一応は商業誌だ。他誌名を使う理由がわからない。
ちなみに雑誌『日本』は昭和49年に創刊していると登場人物に言わせているが、本家『正論』は
1978年創刊だ。1年違いだが、さすがに同年にはしないということか。しかも架空雑誌をわざわざ
後にしている。
その他本作で表記される保守系月刊論壇誌『STAND』はおそらく月刊『WiLL』、
『MOVE』は『Voice』のことだと思うが『週刊実相』は多分『週刊実話』のことかなと
思う。思想はともかく誌名と公称発行部数はほぼ合っているし、実在モデルの1人と思われる
人物も実際に『週刊実話』で連載を持っているからだ。
とはいうものの月刊誌の方は必ずしも発行部数が合っているとは限らない。むしろ盛っている。
『WiLL』は公表されていないので不明だが、月刊『Hanada』がまだ創刊していない時期
なのでそこを著者が想定した部数と思われるが、やはり盛っている。これもクレーム対策なのか?
それでも『WiLL』に連載していた著者の「ツネヒラの逆襲」は何故か終わってしまったようだが。
尚、登場人物に「花田」がいるが、メディア業界では知らない者がいない『Hanada』の編集長
花田紀凱のことではないらしい。
主人公の出身大学も当然架空で『万延大学』になっているが、「万延」がよく題名に使われるように
物書きが好む元号なのだろう。なんだかんだ言いながら「戦後民主主義」や大江健三郎を捨てきれ
ないのだろうか。
そういえば本文より抜粋され帯に書かれた「大江けんしろう(大江健三郎)?誰ですか」もおそらく
一発変換どころか変換せずともカタカナ表示される「ケンシロウ」に(著者も)したかっただろうが
駒草出版が対著作権で日和ってひらがなにしたのだろう。
論壇デビューのつらいところは、方法としてどうしても左右どちらかの陣営に頼らざるを得ない
ところだ。
他著でも「右翼にも左翼にも嫌われる」と自称する著者だけでなく、独自の視点を主張する者の
場がない。著者自身は普通に反米保守なのだろうが現状では少数派なので次第にどちらも
違和感を持つことになり寄り添えなくなると中立芸を披露するような不要な芸風まで身について
しまう哀しい習性だ。だが論壇での居場所がない異端児だからこそ面白い。
そして本作は月刊誌にも週刊誌にも書評はない。
いちおうフィクションではあるが自伝なので、著者の感情が入るのはご愛敬だが時々自分中心の
勧善懲悪になるのは自分の人間味もアピールしたいという計算なのか、その点も不明だ。
当事者のときと第三者のときとの入れ込みが違うし、嫉妬のあまり主人公(著者)の営業妨害まで
することになる友人との冒頭での対峙ではモチベーションが伝わってくるが、そうでないときは
失速してしまうところが残念だ。
著者の創作と言えど、その元ネタであろう友人からの呪詛を込めた投稿内容を取って置いてずっと
あたためていたとしか思えない。リアリティだけでなく著者の個人的な執念すら感じる。
初小説ということで星4つにしておこう。
難しいが論壇を題材にした「内部告発自伝小説」というこのジャンルが発展し、次は別の著者が
逆の陣営からの視点で「リベラル・左派界隈」の告発がでることに期待を込めて。
2018年8月29日に日本でレビュー済み
素材は面白いが小説というにはいささか単純で食い足りない。
また学歴・容姿・知性水準・男性的魅力で不快な相手に優越しようという発想が随所にみられるのも鼻につく。
それらを欠く人々が愛国ビジネス,ネトウヨ界に溢れているのはわかるが,それを笑い者にして「天罰」を与えて留飲を下げてどうだというのか?
主人公の他者に対する共感性のなさも,自己愛の破綻を回避するための方策としか見受けられず,彼が軽蔑する対象とその精神構造において大して違いがあるようには思われない。
もう一押しも二押しも洞察が欲しい。
また学歴・容姿・知性水準・男性的魅力で不快な相手に優越しようという発想が随所にみられるのも鼻につく。
それらを欠く人々が愛国ビジネス,ネトウヨ界に溢れているのはわかるが,それを笑い者にして「天罰」を与えて留飲を下げてどうだというのか?
主人公の他者に対する共感性のなさも,自己愛の破綻を回避するための方策としか見受けられず,彼が軽蔑する対象とその精神構造において大して違いがあるようには思われない。
もう一押しも二押しも洞察が欲しい。
2018年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フィクションとはいえ、いわゆる「保守論壇」の中に嫉妬や足の引っ張り合いというものがあること(人間の中にはかならずそれがあると思うが)を全編を通じ味わうことが出来た。今まで私が読んだことのないタイプの小説で、あっという間に読んでしまった。
2022年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古屋氏の本は始めて読みました。これまでチャンネルさくらの動画を見ていて、本人に思想というものは凡そ無く、他人の分析というより批判しているイメージしかなかったからです。
チャンネルさくらは確かにレベルの低い議論もあったと思いますが、渡部昇一先生のような見識をお持ちな方が出ていたのも事実です。本著は「ネトウヨ=悪」という結論ありきで、物事を論じているという印象を受けました。
チャンネルさくらは確かにレベルの低い議論もあったと思いますが、渡部昇一先生のような見識をお持ちな方が出ていたのも事実です。本著は「ネトウヨ=悪」という結論ありきで、物事を論じているという印象を受けました。
2018年6月7日に日本でレビュー済み
エンタメ保守右翼ネトウヨ小説。
著者の古谷さんはいわゆる保守派だが、籠池さんが逮捕される前に、全盛期だった田母神俊雄さんが保守派&ネトウヨの熱い支持を受けて都知事選に立候補した時に選挙協力をしなかっただけで保守ムラからめちゃめちゃ叩かれた。
その時点でタボさんは有名なナイジェリア詐欺に騙されかけたり、泥沼不倫裁判状態でなかなか問題のある人物だったが、結局ネトウヨと保守派が必死に集めた選挙資金の数千万円をパクって逮捕される。
古谷さんは保守派だけど「俺はジャーナリストだから特定の人の選挙協力するのは違くない?」みたいな意見だったらしいが、そもそも議論もなにもなく保守ムラの村民から罵倒されまくった。
逮捕されたタボさんは日本の素晴らしさを訴えていた割に夜は麻布の韓国クラブに大金を落としてたと言う顛末でカネもほとんど残ってなかったらしい。まさしく詐欺師だ。そのカネの出所は選挙資金をパクったおカネ。
こいつが航空幕僚長か、自衛隊やっぱヤバいよな...ってなったもので今じゃ保守派の中ではこれは無かった話になってるが...
そんで、あれだけ罵倒されたのにタボくん逮捕後に古谷さんに謝りに来た仲間は1人もいなかったらしい。
特に何名かの女性がヤバかったらしいのだが、謝りも来ずに「保守派って結局このレベル?人としてどうなの?」に古谷さんは至ったと言う。
この辺は方々で書かれてるがその辺の経験もあってかなかなか緊迫感もあり、面白い。
ただ個人的に怖いのは日本会議とかの立派な?組織が保守派、右翼として存在してるってことだよ。
この小説の主人公は何の社会的権力もないネトウヨだけど、
日本会議は神社本庁のような信者まで含めたら1000万人を超えるような巨大組織がやってる。
しかもそれに怪しげな真光やらの新興宗教もたくさん関わってる。
最近ではここ20年で急激に保守化、宗教化しているJCもある。
JCは2.3世の地方中小企業経営者のアホボン組織と言われるが数十年の伝統があり、日本に100以上の支部と数万の会員を持つ。
そしてほぼすべてが経営者か経営幹部という地方では社会的地位の高い人たちだ。
この小説ではネタ的に笑えてるが、こういうことが今後ますます自分の街、自分の学校で起こってくると思われる。
こういったコドモっぽい、いかにもアホな人に国を任せることになるのは本当に怖いが、
彼らはすでに日本の多数派を形成しつつある。ここでのマウンティングみたいなことは、
私たちの周辺でもますます盛んになるんだろう。怖いしアホらしいことだが。
約2000円と高いので星を1つ減らしました。面白いとは思うが、やっぱり高いです。
著者の古谷さんはいわゆる保守派だが、籠池さんが逮捕される前に、全盛期だった田母神俊雄さんが保守派&ネトウヨの熱い支持を受けて都知事選に立候補した時に選挙協力をしなかっただけで保守ムラからめちゃめちゃ叩かれた。
その時点でタボさんは有名なナイジェリア詐欺に騙されかけたり、泥沼不倫裁判状態でなかなか問題のある人物だったが、結局ネトウヨと保守派が必死に集めた選挙資金の数千万円をパクって逮捕される。
古谷さんは保守派だけど「俺はジャーナリストだから特定の人の選挙協力するのは違くない?」みたいな意見だったらしいが、そもそも議論もなにもなく保守ムラの村民から罵倒されまくった。
逮捕されたタボさんは日本の素晴らしさを訴えていた割に夜は麻布の韓国クラブに大金を落としてたと言う顛末でカネもほとんど残ってなかったらしい。まさしく詐欺師だ。そのカネの出所は選挙資金をパクったおカネ。
こいつが航空幕僚長か、自衛隊やっぱヤバいよな...ってなったもので今じゃ保守派の中ではこれは無かった話になってるが...
そんで、あれだけ罵倒されたのにタボくん逮捕後に古谷さんに謝りに来た仲間は1人もいなかったらしい。
特に何名かの女性がヤバかったらしいのだが、謝りも来ずに「保守派って結局このレベル?人としてどうなの?」に古谷さんは至ったと言う。
この辺は方々で書かれてるがその辺の経験もあってかなかなか緊迫感もあり、面白い。
ただ個人的に怖いのは日本会議とかの立派な?組織が保守派、右翼として存在してるってことだよ。
この小説の主人公は何の社会的権力もないネトウヨだけど、
日本会議は神社本庁のような信者まで含めたら1000万人を超えるような巨大組織がやってる。
しかもそれに怪しげな真光やらの新興宗教もたくさん関わってる。
最近ではここ20年で急激に保守化、宗教化しているJCもある。
JCは2.3世の地方中小企業経営者のアホボン組織と言われるが数十年の伝統があり、日本に100以上の支部と数万の会員を持つ。
そしてほぼすべてが経営者か経営幹部という地方では社会的地位の高い人たちだ。
この小説ではネタ的に笑えてるが、こういうことが今後ますます自分の街、自分の学校で起こってくると思われる。
こういったコドモっぽい、いかにもアホな人に国を任せることになるのは本当に怖いが、
彼らはすでに日本の多数派を形成しつつある。ここでのマウンティングみたいなことは、
私たちの周辺でもますます盛んになるんだろう。怖いしアホらしいことだが。
約2000円と高いので星を1つ減らしました。面白いとは思うが、やっぱり高いです。
2019年2月3日に日本でレビュー済み
まだ読了していない状態ですが感想を述べます。保守論壇の内幕を紹介したものとしては参考になるが、あまりにネット右翼の知的水準を低く見過ぎていないか。無論最低限の勉強もしない人もいると思うが、わざわざ講演会にやってくるような人がそんなに低レベルとは思えない。右翼層の教養水準をどこまで調べたのか伺ってみたい。
2018年9月10日に日本でレビュー済み
図書館蔵書
パロディ(ノンフィクション)的自叙伝でしょうか?
一部あえてエロを加えているのかな。
古谷さんの本は何冊か読んでいて、データに基づきかつ論理的に綴られているのです。
そんな訳で最近は右からも左からも虐められるということを自虐的にネットなどに書かれていると
記憶しています。
本書は古谷さんの初小説ということですが、登場人物が想像できるのが良いです(笑)
実在するCSTV番組を絡めているのは明らかでしょう。
本来の保守であれば 対米自立・反米自主独立そして改憲のはずが、ネットのバカを相手に
する商売に変質しているメディアを晒しているように見えます。
古谷さんの発言や著作には今後もフォローしたいと思います。
パロディ(ノンフィクション)的自叙伝でしょうか?
一部あえてエロを加えているのかな。
古谷さんの本は何冊か読んでいて、データに基づきかつ論理的に綴られているのです。
そんな訳で最近は右からも左からも虐められるということを自虐的にネットなどに書かれていると
記憶しています。
本書は古谷さんの初小説ということですが、登場人物が想像できるのが良いです(笑)
実在するCSTV番組を絡めているのは明らかでしょう。
本来の保守であれば 対米自立・反米自主独立そして改憲のはずが、ネットのバカを相手に
する商売に変質しているメディアを晒しているように見えます。
古谷さんの発言や著作には今後もフォローしたいと思います。