「７つの習慣」と続けて一気に読みました。
「７つの習慣」が日本で出版されたのは1996年、「第８の習慣」が出版されたのは2005年ー実際に10年のタイムラグがあった訳ですが、同じ時間の流れの中でこの2冊の本をいっぺんに読めることにまず感謝の気持ちにあふれました。
言い回しが難解で、究極の理論という意味もわかります。
ここ1，2年、月に4〜10冊のペースでビジネス書を中心に本を読み続けてきたのですが、その「読書力」がついていなかったらいかにこの本の内容が素晴らしく超越しているのか、私も理解できなかったと思います。
特に海外の思想やビジネス書がお好きな方には、この本を1冊読むだけで100冊分の本を読む位の価値は十分にあるでしょう。
21世紀の中で生きていくための「知恵」といったらいいでしょうか、文章を目で追っていくだけではなく、人生の目的やリーダーシップ、マネジメントの取り方を図解を加えて「ビジュアルな角度で」考えることができるのもこの本の優れた点だと感じました。
詳しい内容のことは申し上げませんが、「７つの習慣」を読んで理解して初めてスティーブン・コヴィー氏の理論が「線を通っていくように」理解できるのではと思います。
どちらか1冊を読んだだけでは「７つの習慣」の理論を十分に理解し実践していくことも不十分です。
「７つの習慣」を日本に持ち込んだジェームス・スキナー氏が、「7つの習慣は普遍的なことの学習であり、即効性を期待するより継続が大事」とおっしゃっていましたが、この「第8の習慣」も全く同じです。自分の言葉で理解し肌にスッとなじむように感覚に落とし込むまでに何十回と反復と思考の整理が必要になるかもしれません。この「継続と反復」が一番大変で困難なことなのですが、スティーブン・コヴィー氏の哲学に共感できる人ならそれも重ねるごとに明らかに大きな違いを習得できると思いますし、私も実際にその一人です。
宇宙との英知、スピリチュアルなどの精神世界に強く影響を受けている人も、ぜひこの本を読まれることをおすすめします。
「宇宙からの力をどうやって自分の身体に、周りのものにフィジカルに、目に見えるものとしてとりいれて結果を出していったらいいのか」ということがよく理解できるでしょう。
スティーブン・コヴィー氏は「誰にでもできる実践書」と言っていますが、できないと思ったら無理にこだわる必要はないのです。
この本の内容を理解するためには、人生のそれなりの経験、価値観に対してのキャパシティーの広さ、読書量、観察力、行動力、知的能力が必要です。
以前の私のようにー今、それが自分に足りないと思う方で理解ができない。というのなら数ヵ月後でも数年後でも、もう一度この本を開いてみてはいかがでしょうか。
またーこれは欧米社会の中でもアメリカという「成功が大好きな国」で書かれた本であり、何か反発を感じるようであれば日本人が書いたビジネス書、自己啓発書、思想論などを読みご自分にしっくり来る方を選ばれればいいかと思います。
これだけ各国で反響を呼び、影響力を与え、色々な人がこの本を読み、様々なご意見がでて当然の本です。
間違いなく「21世紀の歴史の中に引き継がれる世界的名著」のひとつに違いありません。
自分の人生の中で、この本に出合えたことに感謝しています。
この本を読み始めた翌日、スティーブン・コヴィー氏が事故で急死され、とてもショックを受けました。
心よりお悔やみを申し上げます。
私は、あなたの考えを理解し、取り入れ、実践、結果をだしていけるよう常に努力していきます。
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