今回、ようやく「知恵の発見」を読了しました。その中で
P132-133「怖いゼロータイ的要素」を一読して
トーラー→日本国憲法
パリサイ派→リベラル
ヘレニズム→アメリカ
と、単語を入れ替えたら抱腹絶倒しました。
丸っきり、今の集団安全保障法制論議と一致しています。
こういう、時空を超越した論考が出来る所が山本氏の
魅力の1つです。
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「知恵」の発見 単行本(ソフトカバー) – 2014/2/13
山本 七平
(著)
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日本の閉塞感を打破する山本七平・15の「知恵」!
現代ビジネスマンへ贈る知的メッセージ! 初の単行本化!
雑誌「実業の日本」に掲載した貴重な秀作。軽やかな筆致のなかに、ズバッと核心をつく発言の連続。
日本的論理、発想、社会意識……老獪なユダヤや西欧に比べ未熟さを否定できない日本の問題点を列挙し、
打開策を導きだす。その得難い見識、洞察は圧巻!
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日本的論理、発想、社会意識……老獪なユダヤや西欧に比べ未熟さを否定できない日本の問題点を列挙し、
打開策を導きだす。その得難い見識、洞察は圧巻!
- 本の長さ196ページ
- 言語日本語
- 出版社さくら舎
- 発売日2014/2/13
- 寸法13 x 1.6 x 18.9 cm
- ISBN-10490673264X
- ISBN-13978-4906732647
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商品の説明
著者について
山本 七平(やまもと・しちへい)
1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。
戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』
が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日本文化と社会を分析する
独自の論考は「山本学」と称される。評論家。山本書店店主。1991年、逝去。
著書には『私の中の日本軍』『「空気」の研究』(以上、文藝春秋)、『日本はなぜ敗れるのか』(角川書店)、『帝王学』
(日本経済新聞社)、『日本人とは何か』『昭和天皇の研究』(以上、祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』『日本人には
何が欠けているのか』『日本教は日本を救えるか』(以上、さくら舎)などがある。
1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。
戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』
が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日本文化と社会を分析する
独自の論考は「山本学」と称される。評論家。山本書店店主。1991年、逝去。
著書には『私の中の日本軍』『「空気」の研究』(以上、文藝春秋)、『日本はなぜ敗れるのか』(角川書店)、『帝王学』
(日本経済新聞社)、『日本人とは何か』『昭和天皇の研究』(以上、祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』『日本人には
何が欠けているのか』『日本教は日本を救えるか』(以上、さくら舎)などがある。
登録情報
- 出版社 : さくら舎 (2014/2/13)
- 発売日 : 2014/2/13
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 196ページ
- ISBN-10 : 490673264X
- ISBN-13 : 978-4906732647
- 寸法 : 13 x 1.6 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 450,957位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 79,854位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月23日に日本でレビュー済み
本書は「山本七平の知恵」を新編集したもの。
最初にユダヤ人の発想がいくつか紹介されている。例えば、ユダヤ人の霊に対する発想がない。ヘブライ語で「霊」は「ルーアハ」といい、神から吹いてくる風を意味する。また、フランクルの「夜と霧」にも怨霊になりヒトラーに飛びついてやるという発想がない。カインとアベルの物語でも、神とカインとのやりとりであり、殺された弟アベルが怨霊としてカインに前には現れない。また、ユダヤの法廷では、言っていることが伝聞であるかないかが重要で、伝聞が裁判記録にはならないという。
山本七平さんは、出版社の経営者なので、トヨタ生産管理(TPS)の本質を完璧に理解している。つまり、前工程から後工程へ行き、最後に最終稿となり販売されるが、その発想を逆転させて、後工程が前工程を制御するようにしたものがTPSだ。山本書店も書店に積んで、売れてなくなって、100部ぐらいになると再販する。前工程は金をかけるだけで金を生まないが、後工程が金を生むということだ。『日本人とユダヤ人』が売れすぎたため、権利を角川書店に売った。たくさん売れると、たくさん刷って、多額の金が右から左に流れるが、最後に返品をくらうとゼロになるし、人員でも増やしたら借金しか残らない。ベストセラーは懲り懲りだ、と。
山本七平さんの父親は、内村鑑三の弟子だった。その金言のひとつとして、「批判される者となれ、批判する者となるなかれ」がある。人間が批判されるということは、その人間がひとつの仕事をしたから批判されるのだ。また、内村鑑三は、聖書之研究社という出版社を経営していとのこと。山本書店は内村鑑三を参考にしているのだろう。
キリスト教の伝道に方法がセールスの方法に役に立つという知恵は面白い。例えば、相手が無意識の前提を持っている場合、相手はそれを意識していないから、何を言ってもその前提で拒否されるか、その前提の文脈で再解釈されてしまう。したがって、相手の持っている無意識の前提を崩すのがコツ。
最後に、以下の山本七平さんの人生の3つの人生訓が紹介されている。
1)絶対あせってはいけない。
2)ベストセラーが出ても、今までの主張は頑固に絶対変えない。
3)絶対に誰かを目標にして、対人的競争をしない。
何度も書かれているので、山本七平さんにとり、『日本人とユダヤ人』がベストセラーになってしまったことは迷惑以外の何ものでもなかったようだ。
最初にユダヤ人の発想がいくつか紹介されている。例えば、ユダヤ人の霊に対する発想がない。ヘブライ語で「霊」は「ルーアハ」といい、神から吹いてくる風を意味する。また、フランクルの「夜と霧」にも怨霊になりヒトラーに飛びついてやるという発想がない。カインとアベルの物語でも、神とカインとのやりとりであり、殺された弟アベルが怨霊としてカインに前には現れない。また、ユダヤの法廷では、言っていることが伝聞であるかないかが重要で、伝聞が裁判記録にはならないという。
山本七平さんは、出版社の経営者なので、トヨタ生産管理(TPS)の本質を完璧に理解している。つまり、前工程から後工程へ行き、最後に最終稿となり販売されるが、その発想を逆転させて、後工程が前工程を制御するようにしたものがTPSだ。山本書店も書店に積んで、売れてなくなって、100部ぐらいになると再販する。前工程は金をかけるだけで金を生まないが、後工程が金を生むということだ。『日本人とユダヤ人』が売れすぎたため、権利を角川書店に売った。たくさん売れると、たくさん刷って、多額の金が右から左に流れるが、最後に返品をくらうとゼロになるし、人員でも増やしたら借金しか残らない。ベストセラーは懲り懲りだ、と。
山本七平さんの父親は、内村鑑三の弟子だった。その金言のひとつとして、「批判される者となれ、批判する者となるなかれ」がある。人間が批判されるということは、その人間がひとつの仕事をしたから批判されるのだ。また、内村鑑三は、聖書之研究社という出版社を経営していとのこと。山本書店は内村鑑三を参考にしているのだろう。
キリスト教の伝道に方法がセールスの方法に役に立つという知恵は面白い。例えば、相手が無意識の前提を持っている場合、相手はそれを意識していないから、何を言ってもその前提で拒否されるか、その前提の文脈で再解釈されてしまう。したがって、相手の持っている無意識の前提を崩すのがコツ。
最後に、以下の山本七平さんの人生の3つの人生訓が紹介されている。
1)絶対あせってはいけない。
2)ベストセラーが出ても、今までの主張は頑固に絶対変えない。
3)絶対に誰かを目標にして、対人的競争をしない。
何度も書かれているので、山本七平さんにとり、『日本人とユダヤ人』がベストセラーになってしまったことは迷惑以外の何ものでもなかったようだ。