ベテランの精神科医である著者によって、ストレスとそれに対する人間の反応とが分かりやすく解説されており、
ストレス社会で働く個人にも、そのような個人を支える家族や職場の管理者にも、どちらに対してもオススメできる書籍である。
いまやすっかり身近となった「ストレス」や「うつ」といった言葉だが、
実際にそのような状態に陥ったひとの内実を、明確に捉えられているひとはそう多くはないだろう。
この本では、ひとがストレスによってこころを病んでいく際に進む4つのプロセスと、それぞれの段階で必要となる治療や支援の内容とが、
外来での著者の実際の経験談をまじえて、丁寧に解説されている。
また、社会生活を送る上で避けて通ることのできないストレスと上手くつき合い、こころの健康を保ちながら生きるために、
当事者が工夫できること、周囲の人間が工夫できることが提案されており、明日からの日常生活を送る上での実際的な助けともなるだろう。
さらに、一般的なストレスやうつに関する解説に留まらず、
著者の長年の研究分野であるクラーゲスの哲学に基づいて書かれたコラムや、生体の「リズム」という観点で書かれた睡眠に関する解説もあり、
新たな視点や考え方に開かれるという点においても、大変興味深かった。
自分自身の実体験や実感と照らし合わせながら、よりよく健やかに生きるということについて、改めて考えを巡らせることのできるきっかけとなる1冊であった。
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ストレスの人間学: メンタルヘルスとストレス 単行本 – 2016/5/30
平澤伸一
(著)
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本書の第I部では、精神科医、産業医として職場のストレス問題に取り組んできた著者が、臨床の現場からストレス障害の様々な実態を解明します。
著者はストレス状態の進行を4つの段階に区別して、その全体をストレス・スペクトラムとしてとらえています。
その各段階における特徴と対応について、症例をもとにくわしく解説していきます。
そしてストレス問題を追究していくと「疲労」と「孤立」の問題にいたり、したがってストレス対策は「疲労解消」と「支援」にあるとします。
わたしたちが直面しているのは、「疲労を回復させる」機能を失った社会とそこに生活する人々に蓄積するストレス問題です。
いかにしてストレス対策に強くなれるかを、著者は臨床心理学、臨床精神医学の立場から考察していきます。
第II部では、各段階に応じた治療の手引きが実践的に解説されています。
また、復職に向けての注意点が回復のステップごとに示されています。
本書は、まさにこころの健康のための実践的な手引きとなる一冊です。
ストレスチェック制度にも対応しています。
著者はストレス状態の進行を4つの段階に区別して、その全体をストレス・スペクトラムとしてとらえています。
その各段階における特徴と対応について、症例をもとにくわしく解説していきます。
そしてストレス問題を追究していくと「疲労」と「孤立」の問題にいたり、したがってストレス対策は「疲労解消」と「支援」にあるとします。
わたしたちが直面しているのは、「疲労を回復させる」機能を失った社会とそこに生活する人々に蓄積するストレス問題です。
いかにしてストレス対策に強くなれるかを、著者は臨床心理学、臨床精神医学の立場から考察していきます。
第II部では、各段階に応じた治療の手引きが実践的に解説されています。
また、復職に向けての注意点が回復のステップごとに示されています。
本書は、まさにこころの健康のための実践的な手引きとなる一冊です。
ストレスチェック制度にも対応しています。
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社哲学堂出版
- 発売日2016/5/30
- ISBN-104906979025
- ISBN-13978-4906979028
商品の説明
著者について
1947年新潟県(現長岡市)生まれ。
一橋大学経済学部、千葉大学医学部卒業。
東京女子医科大学神経精神科助教授、東京厚生年金病院神経科部長を経て、現在、半蔵門心療クリニック。
精神医学専攻 医学博士。
豊富な臨床経験を持ち、産業医として企業や学校のメンタルヘルスの相談にも応じている。
[主な著書]
神経症・躁うつ症・統合失調症などの臨床精神病理学、人間学的基礎に関する諸論文。
共訳書に生の哲学者L.クラーゲスの『心情の敵対者としての精神』『意識の本質について』『リズムの本質について』『精神と生命』 『ニーチェの心理学的業績』(以上、うぶすな書院)がある。
一橋大学経済学部、千葉大学医学部卒業。
東京女子医科大学神経精神科助教授、東京厚生年金病院神経科部長を経て、現在、半蔵門心療クリニック。
精神医学専攻 医学博士。
豊富な臨床経験を持ち、産業医として企業や学校のメンタルヘルスの相談にも応じている。
[主な著書]
神経症・躁うつ症・統合失調症などの臨床精神病理学、人間学的基礎に関する諸論文。
共訳書に生の哲学者L.クラーゲスの『心情の敵対者としての精神』『意識の本質について』『リズムの本質について』『精神と生命』 『ニーチェの心理学的業績』(以上、うぶすな書院)がある。
登録情報
- 出版社 : 哲学堂出版 (2016/5/30)
- 発売日 : 2016/5/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 200ページ
- ISBN-10 : 4906979025
- ISBN-13 : 978-4906979028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 767,167位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,657位ストレス・心の病気
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年6月8日に日本でレビュー済み
2016年6月21日に日本でレビュー済み
著者の経験と精神医学的概念の説明がバランスよく綴られていて、非常にわかりやすい。
本書は、ストレスにまつわるさまざまな現象や症状、具体的な職場におけるストレスとなりうる問題と、それに対抗する策、そして、実際にうつになってしまったときに行われる治療や職場復帰の具体的ステップ・・・と、ストレスに関するテーマが網羅され隅々まで詰め込まれている。
内容は豊富であるが、一つのパラグラフが短くまとめられているため、通勤中に読みやすいのも助かる。
さらに、今年度(H28)から施行され始めた「ストレスチェック制度」についても明確に記されており、職場ストレスの理解を含め、事業主にとっても役立つ情報は多いだろう。
私の場合、今まで何となくこれは嫌だな、やめたいなと思っていた日常のストレスを、本書に紹介されている多くの例と比較して理解することができたので、”あぁそういうことだったのか”と、頭が整理されるような気持ちになれた。
今のところ職場ではなんとか頑張っているというサラリーマンのみなさんにも、今後の予防のために、知識を身に付けられる実用的な一冊としてぜひ手に取ってほしい。
おすすめ!
本書は、ストレスにまつわるさまざまな現象や症状、具体的な職場におけるストレスとなりうる問題と、それに対抗する策、そして、実際にうつになってしまったときに行われる治療や職場復帰の具体的ステップ・・・と、ストレスに関するテーマが網羅され隅々まで詰め込まれている。
内容は豊富であるが、一つのパラグラフが短くまとめられているため、通勤中に読みやすいのも助かる。
さらに、今年度(H28)から施行され始めた「ストレスチェック制度」についても明確に記されており、職場ストレスの理解を含め、事業主にとっても役立つ情報は多いだろう。
私の場合、今まで何となくこれは嫌だな、やめたいなと思っていた日常のストレスを、本書に紹介されている多くの例と比較して理解することができたので、”あぁそういうことだったのか”と、頭が整理されるような気持ちになれた。
今のところ職場ではなんとか頑張っているというサラリーマンのみなさんにも、今後の予防のために、知識を身に付けられる実用的な一冊としてぜひ手に取ってほしい。
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