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ミハイル・タリ名局集 (チェス・クラシックス 11) 単行本 – 2016/3/31

4.6 5つ星のうち4.6 16個の評価
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チェス古典書を現代によみがえらせる希代の 翻訳家、水野優によるチェス・クラシックス・シリーズの11冊目は、ピーター・クラーク(Peter Clarke)著、『ミハイル・タリ名局集(Mikhail Tal's Best Games of Chess -The Rise of Mikhail Tal 1951-1960)』の翻訳。ミハイル・タリ(1936-92)は第8代世界チャンピオン(1960-61 当時の最年少)。攻撃的な棋風が「リガの魔 術師」と呼ばれて恐れられたが、温厚な性格はミーシャの愛称で親しまれた。病弱なせいもあり、チャンピオンの奪還はかなわなかったが、最後まで己のスタイ ルを貫いた。ボビー・フィッシャーが苦手にしたことでも知られる。入院中に病院を抜けだして早指しトーナメントに参加し、カスパロフにクイーン・サクリ ファイスをして勝利したが、そのちょうど1か月後に亡くなった。

「序文」より:
この『ミハイル・タリ名局集』は、1951 年から1960 年までの50 局を収録している。その初期にはラトビア以外でほぼ無名の学生だったタリは、今日では世界チャンピオンだ。彼は、正当な理由もなく「現代のモーフィー」と 呼ばれてきたわけではない。これほど華麗かつ迅速に名声を得た20 世紀のマスターが、他に誰もいないからだ。
頂点に上り詰めるのが例外的に速かっただけではなく、それを成し遂げたプレー・スタイルが全チェス界を驚嘆させ、かつ魅了した。アリョーヒンの死後、ボト ヴィニクとその追随者たちが10 年以上の間、若い世代の挑戦者たちにほとんど屈することなく頂点に君臨していた。そしてタリが現れた。比較的未熟で、多くの専門家によればスタイルに問題 があったにもかかわらず、次々と大旋風を巻き起こした。ソ連選手権を初制覇してからたった3 年以内に最高の栄冠を手にしたのだ。
今でさえ、タリのプレーには驚かさせるように思える。そこには、彼の絶え間なく魅力的なエネルギーのすべてが反映している。彼の想像力と、複雑な課題を大 胆に解決する力は、意外性の尽きない源泉だ。生来の戦術家と攻撃的プレーヤーという点で、彼に匹敵する者が存在したかどうかさえ疑わしい。
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  1. 本の長さ
    184ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    チェストランス出版
  4. 発売日
    2016/3/31
  5. 寸法
    21 x 14.8 x 1.2 cm
  6. ISBN-10
    4907558112
  7. ISBN-13
    978-4907558116
  8. すべての詳細を表示
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商品の説明

著者について

著者紹介:
ピーター・ヒュー・クラーク(Peter Hugh Clarke 1933-2014)
ロンドン生まれの FIDE マスター。イギリス選手権では5 度2 位になり、1954~68 年にオリンピックのイングランド代表選手を務めた。郵便戦では、1977 年のイギリス・チャンピオンでグランドマスターの称号も獲得した。執筆ではSunday Times の記者、タリ、ペトロシアンの伝記作家として知られる。

訳者紹介:
水野 優 (みずの ゆう 1962-)
マルチクリエーター。1985 年にチェスを始め、レイティングJPCA(現JCCA)2200 以上(当時国内最高)やICCF2300 以上を記録した。現在は、翻訳と造形業を経て、新たな表現方法を模索している。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ チェストランス出版; 初版 (2016/3/31)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/3/31
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 184ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4907558112
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4907558116
  • 寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 1.2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 16個の評価

カスタマーレビュー

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5つのうち4.6つ
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上位レビュー、対象国： 日本

匿名
5つ星のうち5.0 大きい本です
2024年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
厚さは、約1cm(180ページ)ですが、25.8cm×18.2cmで、「定跡が秘めた狙い」(21cm×15cm×1cm、208ページ)や「１６１ミニチュア集」(21cm×15cm×1.2cm、192ページ)より大きいです。
役に立った
 レポート
水田智行
5つ星のうち5.0 ワクワクしながら読めます。
2022年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タリの対局が楽しめながら読めます。
役に立った
 レポート
メディナセリ
5つ星のうち5.0 スカッとする
2020年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「攻撃的」「華麗」とのレビューが挙がっているので求めた。著者が余程の贔屓らしく、一戦ごと冒頭に掲げられた講評が実にそそる。念入りな解説も実況中継のようでとても楽しめる。24番が面白かった。ある局面でピースが一斉に撃ち落とされ、ポーンばかりとなった戦場で互いのキングが憤然とにじり寄る。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
なおき
5つ星のうち3.0 タリが好き
2019年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミハイルタリの考える手がこの中に詰まっています。中級者には中盤のゲーム展開がかなり参考になると思うのでオススメです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
けいてぃむ
5つ星のうち5.0 「魔術師」とも呼ばれた天才の軌跡
2018年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を購入しようかと検討する諸兄にとって、劇的なサクリファイスをして勝利することでチェスファンによく知られるタリは10代目の世界チャンピオンであることは今更述べるまでもないだろう。

本書は訳者の細やかな配慮が加えられたタリの棋譜集であり、チェス後進国の日本においての愛好者が感じる欠乏感を存分に満たしてくれる一冊である。
ページ構成は、2つに別れた段組みで、豊かな解説と局面図が可能な限り余白を作らないよう工夫が凝らされ、圧倒的な情報量である。
じっくり考察し、鑑賞しながら味わえる量と質であることは疑う余地がない。
エキサイティングな棋譜鑑賞を体験するにはうってつけの名書と言えるだろう。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 タリが好きな人はぜひ読んでほしいです
2016年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミハイル・タリは大好きな棋士の１人で、昔からよく棋譜を再現していました。
でも正直に言うと、複雑すぎて何が起きてるのかわからないことが多かった。
この本は日本語で手筋を詳しく説明してくれます。
収録されているゲームの内容は高度ですが
１手目からきちんと載っていて、違う手を指した場合の説明もされてるので
上級者でなくても、時間をかければ徐々に理解できてきます。
チェスの、理屈ではわりきれない幻想的な世界を見ることが出来ます。

タリの真似は出来なくても、絶対勉強になって、強くなれると思います。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
柴田一城
5つ星のうち5.0 真似できない戦い方
2018年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
超攻撃的な戦術で盤上を支配したタリの魅力が詰まっています。攻撃的な棋風のの人に是非読んで欲しいです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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