前作の「天国の本屋」は、本と言うツールを通じて「現世~死後~転生後・・・」も想いがあれば通じ合える、みたいなテーマでした(と私は理解しています)が、本作は、もうちょっと深いテーマです。
現世で大切な人たちに犯してしまった自分のミスを乗り越える・・・・みたいなテーマでしょうか?
イズミはお手伝いさんとして雇われるのですが、その派遣先のおじいさんは、自分の妻、子、そして妻が結婚前に愛していた男とその妻、娘・・・・この全員に「申し訳ない」と後悔しながら生きています。そのため大変な偏屈じじぃで、イズミはとっても手を焼くのです。
そんな偏屈じじぃは、ただただ、ある人を待ちつづけています。
私は読んでいきながら、「う~ん、誰だろう、愛していた妻???」と思ったけど、全然違う人を待ちつづけていたのでした。
最後にその人に出会えて、ずっと渡しかたったものを渡したとき、自分の人生での後悔をやっと吹っ切ることができたのです。
私はこのシーンを読んだとき、通勤電車なのにも関わらずウルウルしてしまって大変でした~(^^ゞ
挿絵も美しく、本当にステキな作品です。
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うつしいろのゆめ―天国の本屋〈2〉 新書 – 2002/3/25
松久淳+田中渉
(著)
この青はすぐに失われてしまう。だから昔の人は、うつろいやすく消えてしまうという意味を、そのはかなく美しい青に込めて、うつし色と呼んだのだ…。小説。2000年かまくら春秋社刊「天国の本屋」の第2弾。
- 本の長さ119ページ
- 言語日本語
- 出版社木楽舎
- 発売日2002/3/25
- ISBN-104907818165
- ISBN-13978-4907818166
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
この青はすぐに失われてしまう。だから昔の人は、うつろいやすく消えてしまうという意味を、そのはかなく美しい青に込めて、うつし色と呼んだのだ…。小説。2000年かまくら春秋社刊「天国の本屋」の第2弾。
登録情報
- 出版社 : 木楽舎 (2002/3/25)
- 発売日 : 2002/3/25
- 言語 : 日本語
- 新書 : 119ページ
- ISBN-10 : 4907818165
- ISBN-13 : 978-4907818166
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,103,840位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 47,377位ライトノベル (本)
- - 70,063位新書
- - 273,104位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
町の本屋に「うつしいろのゆめ」が置いてなかったので、私は「天国の本屋」の次に「恋火」を読み、それから取り寄せて「うつしいろのゆめ」を読みました。
女主人公のイズミは美人で気が強い結婚詐欺師まがいの女性、今日も一人の男を騙そうとしていたところを、「天国の本屋」の主人ヤマキにさらわれて本屋のアルバイト店員にさせられてしまいます。
ところがやらされたのは派遣の家政婦、ご近所の頑固な爺さまの面倒を見るのが彼女に与えられた仕事だったのです。
爺さまとイズミはなんの関係もないようだけれど、あのヤマキが絡んでいるのですからそんなはずはない、あらあらそうだったのか、という展開になっていくのですね。
この本は親子の愛情がテーマになっています。
お話しの中で朗読の対象になっている「むくどりのゆめ」「スーホの白い馬」がとても良かった。
そうそう、イズミは緑目なのです。彼女は天国に残るのでしょうか?それとも地上に帰っていくのでしょうか?
元気なイズミ嬢の活躍が気持ちの良い作品です。爺さまとイズミの関係が知りたい人は、ぜひ読んでみましょう。
女主人公のイズミは美人で気が強い結婚詐欺師まがいの女性、今日も一人の男を騙そうとしていたところを、「天国の本屋」の主人ヤマキにさらわれて本屋のアルバイト店員にさせられてしまいます。
ところがやらされたのは派遣の家政婦、ご近所の頑固な爺さまの面倒を見るのが彼女に与えられた仕事だったのです。
爺さまとイズミはなんの関係もないようだけれど、あのヤマキが絡んでいるのですからそんなはずはない、あらあらそうだったのか、という展開になっていくのですね。
この本は親子の愛情がテーマになっています。
お話しの中で朗読の対象になっている「むくどりのゆめ」「スーホの白い馬」がとても良かった。
そうそう、イズミは緑目なのです。彼女は天国に残るのでしょうか?それとも地上に帰っていくのでしょうか?
元気なイズミ嬢の活躍が気持ちの良い作品です。爺さまとイズミの関係が知りたい人は、ぜひ読んでみましょう。
2002年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
天国の本やシリーズ2作目だけあって 1作目よりは深みがでたかんじです
自分のお父さんと逃げた女の人の旦那の面倒をみる
設定だけでも 複雑です
うちとけて 本当の親子のようになるまでの
課程がおもしろく 泣けてきました
頑固な親と子供のなんだか じーんとくる
お話でした
自分のお父さんと逃げた女の人の旦那の面倒をみる
設定だけでも 複雑です
うちとけて 本当の親子のようになるまでの
課程がおもしろく 泣けてきました
頑固な親と子供のなんだか じーんとくる
お話でした
2002年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルからも分るように「天国の本屋」の続編です。しかしこの本から読んでも全く問題ありません。私は「天国の本屋」より「うつしいろのゆめ」の方が感動しました。いづれも舞台は天国です。天国って面白そうな場所だなと感じさせる本でもあります。1時間もあれば読み終えてしまう程度のページ数ですがその割には人の心をホッとさせる効果は十分あると思います。
2014年5月8日に日本でレビュー済み
きっとこれを読もうとする方は、1作目を読まれた方だと思います。
お笑いコンビが引き続きでるとこは嬉しいですが、うーーーーん、
ベタオチも先がよめるのも、キライじゃないです。(1作目のオチは大好きです)
それを超える話であれば。
でもそうではない、という感じ。
ちょっと中途半端な感あり。
ほんわかするので、悪くはないです。
お笑いコンビが引き続きでるとこは嬉しいですが、うーーーーん、
ベタオチも先がよめるのも、キライじゃないです。(1作目のオチは大好きです)
それを超える話であれば。
でもそうではない、という感じ。
ちょっと中途半端な感あり。
ほんわかするので、悪くはないです。
2004年8月17日に日本でレビュー済み
何かを待つというのは、時間を要するほど苦しいことだと想う
主人公が幼少のころの傷から結婚詐欺師(三流)になったことも
天国の本屋ヤマキの紹介でヘルパーになった家でも
共に2人は何かをずっと待つ事に固執して心を堅くしてしまってた
最後その待ちが報われることで救われるのだが
苦しい待ちは大変だと想う
主人公が幼少のころの傷から結婚詐欺師(三流)になったことも
天国の本屋ヤマキの紹介でヘルパーになった家でも
共に2人は何かをずっと待つ事に固執して心を堅くしてしまってた
最後その待ちが報われることで救われるのだが
苦しい待ちは大変だと想う
2004年3月13日に日本でレビュー済み
『三流』の結婚詐欺師、篠原イズミ。イズミは、自分を、プロの結婚詐欺師だと思っているが、今まで、詐欺が成功したことがない。
年齢から考えて、今回が最後のチャンス。イズミは心の中で、ダライ・ラマとマザー・テレサを呼んで、成功を祈っていた。
そこに現れたのが、『天国の本屋』店長、ヤマキ。
『天国の本屋』シリーズの2作目。1作目と同じく、新書サイズで、120ページ弱。小説には珍しい、横書きの本。絵の少ない、絵本という感じ。
軽妙な文章で、読み易いけど、内容は、感動もの。ちょっと、心に、潤いが欲しいときに、いいかも。
年齢から考えて、今回が最後のチャンス。イズミは心の中で、ダライ・ラマとマザー・テレサを呼んで、成功を祈っていた。
そこに現れたのが、『天国の本屋』店長、ヤマキ。
『天国の本屋』シリーズの2作目。1作目と同じく、新書サイズで、120ページ弱。小説には珍しい、横書きの本。絵の少ない、絵本という感じ。
軽妙な文章で、読み易いけど、内容は、感動もの。ちょっと、心に、潤いが欲しいときに、いいかも。
2003年3月25日に日本でレビュー済み
「天国の本屋」第2作でありながら,新鮮に読むことができました。
結婚詐欺による婚前旅行で始まるこの本は,第1作とは異なる切り口であるためか,二番煎じの印象はありませんでした。
また,死について考える入門書として読むのも良いでしょう。日本では,死について話すことをタブー視されがちですが,この本は,死を扱っていながらコミカルなストーリー展開により読みやすくなっています。
結婚詐欺による婚前旅行で始まるこの本は,第1作とは異なる切り口であるためか,二番煎じの印象はありませんでした。
また,死について考える入門書として読むのも良いでしょう。日本では,死について話すことをタブー視されがちですが,この本は,死を扱っていながらコミカルなストーリー展開により読みやすくなっています。