4月発刊から6か月経っているにも関わらず平積みあるいは面出しされている書店が都内にいくつかあって気にはなっていた。
それも神田神保町や紀伊国屋新宿本店といった“出版業界人”がよく足を運ぶとは思われない銀座や新宿西口の書店で、ある。
デザインはグレーに墨文字だから地味という言い方もできるが、これはおしゃれ≒センスが良いというべきでしょう。
書店で立ち読みしてみる――。
◎「前書き」に全力を注げ!――立ち読みのときに目を通す<前書き>と<目次>に全力を注げ!」
◎「この本にはナニかあるぞ!」「この本は買う価値があるぞ!」「前書きは効能書きのようなもの」
◎重複を恐れない勇気も必要だ――活字ではいつでも読み返せるぶん、重複は気になるところだが、教科書ではないのでから―教科書であっても(笑)―深く気に留めず読み流している言葉や文章はいくらでもある。だから・・・以下の3つはとても大事な要素でしょう。要領のいい・面白い世間話で人気者になる秘訣でもある。
◎「要するに」で、話をまとめる
◎いい意味での〝アバウトさ″を持つ
◎調子よく読めるかどうか!?
出版・編集関係者に限らず、社内外でのプレゼンや、ナマの音声で勝負するインストラクター、講演者など、他人の前でパフォーマンスするすべての人にはとっても参考になる。
『売れるモノづくり』に対する配慮は、ある程度、どんなビジネスにも通用する部分が多いだろう。なかでも本なんて教養や実務という必要経費で買うことが多いわけだけど、「教養娯楽費」という言葉があるように、大雑把に言って「娯楽(エンタテインメント)」なのだから、途中で飽きられたら終わり。本書には「そうならないよう」「読んでくれた人に感動してもらおう」という配慮(それどころか必死さ!)が随処に感じられ、作り手の「売ろう!」という気迫が痛いほど感じられたことや、文章や言葉遣いだけでなく、相手の心に伝わる図表のつくり方の章も、「良い例」と「悪い例」をそれぞれ具体的に提示してあってプレゼンの参考になります。
たくさんの意味で、出版に限らずいろんな業種に携わる人が楽しめる・参考になるビジネス書なのに、タイトルが対象を狭めてしまって、結果私が手に取ることがこんなに遅くなってしまったのが、やや残念なので、あえて☆4つにしておきます。
2021年2月。コロナ籠り中に再読。
ーこのレビューは初読から数年後の再読なので、
「実用書」のフィルター抜きに、
<人生の時間をかけ得る優れた本とは何だろう>という目線のものです。
本の作り手である編集者とは何か?
―ーを、具体的な手法を説くだけでなく、
その根本に持つべき「魂」というか「覚悟」「職業観」までを、
あまりコリコリにならずに語り尽くした本書は、
繰り返し読むに値する一冊ですね。
自分は「実用書」含むノンフィクションのジャンルは、
たいていその時点での「自分の欲求の前倒し」が最優先となり、
かなり雑な「飛ばし読み」ばかりしてきた。
それが、本書に出会ってからだろうか(確たる記憶は無いが)、
できるだけしっかりと「まえがき」を読んでいる自分に気づいた。
そして著者の意図、企画の主旨がしっかりと提示してくれている「まえがき」を備えた書籍に
好感を持つようになっている。
「飛ばし読みをしなければならない」本
「飛ばし読みでもじゅうぶんな」本
どちらにしても、その本と「向かい合う時間」は限られた自分の時間。
読書とは有限である人生のひと時を「その本」と付き合う時間なので、
できるだけ「見通しの良いガイド」がいてくれることが望ましい。
これは「目次」も同様。
「不易流行」というヤツは、時流を追いがちな軽輩にはうっとうしい言葉かもしれないけれど、
この数年間に自分もいくつか歳を重ねて、
あらためて軽々に備えられるものではないという痛感を持てたのも、
ちょっと愉快な読後感です。
初読時は☆4つでしたが、
再読してこれだけの充実感が味わえたので☆を1つ追加します。
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職業としての「編集者」 単行本 – 2015/4/2
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購入オプションとあわせ買い
片山一行。ビジネス書編集者の間でこの男の名は、もはや「伝説」のようになっている。数多くのベストセラービジネス書を生み出し、こんにち書店を覆いつくす「ビジネス書」という “カテゴリー" をつくりあげた立役者の一人だ。今のビジネス書のスタイルは、ある意味で彼がつくったといってもいいだろう。
本書はその男が「ビジネス書編集者」という立ち位置から語りつくした、本づくりの原点である。企画は? 著者・スタッフとの付き合い方は? 構成は? 見出しは? カバーデザインは? 前書きは? 目次は? 図解は? ・・・ すべての答えが、この1冊にある!
発刊から6年、途切れることなく売れ続け、多くの編集者のバイブルとなり、2021年12月 大増刷が決定!
本書はその男が「ビジネス書編集者」という立ち位置から語りつくした、本づくりの原点である。企画は? 著者・スタッフとの付き合い方は? 構成は? 見出しは? カバーデザインは? 前書きは? 目次は? 図解は? ・・・ すべての答えが、この1冊にある!
発刊から6年、途切れることなく売れ続け、多くの編集者のバイブルとなり、2021年12月 大増刷が決定!
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社株式会社 エイチアンドアイ
- 発売日2015/4/2
- 寸法21 x 14.8 x 2.5 cm
- ISBN-104908110018
- ISBN-13978-4908110016
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商品の説明
出版社からのコメント
編集者の「魂」と「技術」のあり方を実践的に語りつくす、まったく新しい「編集学」。すべての出版人&出版・編集をめざす人なら必読の1冊! そして「本好き」なあなたなら、本づくりに対する愛情にあふれた編集者・片山一行の生き生きとした言葉に、きっと胸が熱くなるでしょう。
— そして2021年5月、あらゆる分野、すべての表現の現場で求められる編集能力の本質を具体的に、わかりやすく解き明かす本書のユニークさが注目され、コロナ禍の台湾で繁体字版が発刊されました。
今や世界で注目される編集者のバイブルです。
— そして2021年5月、あらゆる分野、すべての表現の現場で求められる編集能力の本質を具体的に、わかりやすく解き明かす本書のユニークさが注目され、コロナ禍の台湾で繁体字版が発刊されました。
今や世界で注目される編集者のバイブルです。
著者について
1953年 愛媛県宇和島市生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、1975年に中経出版に入社し経営実務書の編集に携わる。1983年に かんき出版へ転職後は「手にとるようにわかるシリーズ」を立ち上げ、1990年ごろからベストセラーを連発。それらは同時にロングセラーになっていった・・・。 1998年に退職後もフリーランス編集者として続々とベストセラーを出し続けている。
編集した主な単行本は『手にとるようにわかるシリーズ』(中経出版)『すごい! 整理術』(PHP研究所)『経費で落ちるレシート・落ちないレシート』(日本実業出版)。
主な著作に『すごい! 聞き方』(ダイヤモンド社)『1日で感動的に声もよくなる! 歌もうまくなる! 』(すばる舎)など多数。
編集した主な単行本は『手にとるようにわかるシリーズ』(中経出版)『すごい! 整理術』(PHP研究所)『経費で落ちるレシート・落ちないレシート』(日本実業出版)。
主な著作に『すごい! 聞き方』(ダイヤモンド社)『1日で感動的に声もよくなる! 歌もうまくなる! 』(すばる舎)など多数。
登録情報
- 出版社 : 株式会社 エイチアンドアイ (2015/4/2)
- 発売日 : 2015/4/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4908110018
- ISBN-13 : 978-4908110016
- 寸法 : 21 x 14.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 181,553位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 409位マスメディア (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月31日に日本でレビュー済み
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2018年4月10日に日本でレビュー済み
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著者の、編集者としての情熱が感じられました!
編集者の力量とは、応用すれば様々なシーンで応用がききますね。
プロジェクトリーターや経営者など、物事を俯瞰して見る立場の方、
そしてこれからそうなりたい方にもいい本だなと感じます。
編集者の力量とは、応用すれば様々なシーンで応用がききますね。
プロジェクトリーターや経営者など、物事を俯瞰して見る立場の方、
そしてこれからそうなりたい方にもいい本だなと感じます。
2017年4月15日に日本でレビュー済み
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良いことばかり書いてありました。
良書が生まれる必要最低限のことが記されています。
世の中に売れない本、つまらない本が溢れている訳が垣間見えました。
タイトルが決まっていないと何も成り立たない。
目次を作れるか。対象とする読者は誰か。何をどう伝えるか。
差別化を図ってあるか、思わず吊り上げられる「針」があるか……。
というようなことが書いてありますが、もっとも大事なのは編集者として魂があるのか、と問うているところです。
最低の編集者とは、どんな者か。
企画ですら他者(著者や編プロ、アイデア売り)に丸投げ、良さそうなものを拾い上げてダメなら紙屑のように捨てる。
そんな編集者は編んで集める編集とは言えない。
低劣悪質なブローカーと呼ぶべきだ。
私はそう思いました。
良書が生まれる必要最低限のことが記されています。
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というようなことが書いてありますが、もっとも大事なのは編集者として魂があるのか、と問うているところです。
最低の編集者とは、どんな者か。
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そんな編集者は編んで集める編集とは言えない。
低劣悪質なブローカーと呼ぶべきだ。
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2021年1月27日に日本でレビュー済み
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まぁ、同じ仕事を長年していれば、誰でもその仕事に対して主義主張があるとは思う。でも私が知りたかったのは編集の技術であって、著者の主義主張はどうでもいい。著者が注力しているという無駄に長いプロローグや目次、エピローグ。どれも必要ない。編集の仕事を15年ほどやっており、参考までに読んでみたが、得られたものは少なかった。
2015年4月9日に日本でレビュー済み
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ビジネス書に絞って、売れる本と良い本とを両立させる考え方・技術・経験がていねいに述べられています。
「編集者」というタイトルですが、著者や著者志望者が読んだ方が、得るものは大きいかもしれません。
良い編集者をどうやって見分けるかという難題に、明確に答えが出るからです。
また、世の中の役に立つうえたくさん売れる本を、どうやって作るかということについても、数々の重要なヒントが散りばめられています。
ビジネス書の著者、または著者志望者なのに、この本を知らずに済ますのは、もったいなさ過ぎです。
ビジネス書に特化した内容ですが、同じ考え方は、文芸、エンターテインメントにも十分適用できるはずです。
「編集者」というタイトルですが、著者や著者志望者が読んだ方が、得るものは大きいかもしれません。
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2015年6月1日に日本でレビュー済み
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本書は、喩えていえば、編集道をめざす人への『五輪書』である。
それだけに、編集経験のある人には多々合点がいくが、編集経験の無い人には雲をつかむような極意を述べている箇所もある。
著者はきわめて正直に自分の経験と見てきた世界と歩んできた小径について語っている。
著者はとても親切に「ビジネス書」の出版と編集制作の留意点を明かしている。
本書の良さを本当に評価できるのは幾つもベストセラー書を世に送り出した匿名の編集者たちかもしれない。なぜならば、これまで編集者は手がけた本がベストセラーになっても、とかく有名本の「著者」の陰に身を潜めて、世間に名乗り出ることも、スポットライトを浴びる事もなかったからである。総じて、これまでも、今も、出版界で編集者はブラック企業の過重労働者であった。その旧弊を破るべく、著者はみずからの覆面を脱ぎ、編集者という黒子性を破壊しようとしているかのようにさえも見える。その意味では、本書は彼に続くべき優れた出版プロデューサーやマッケッターへの期待宣言である。本書をどれだけ多くの読者が理解するかは、じつは未知である。著者は言う、「何の職業でも同じだが、『なぜこの商品をつくるのか。ユーザーのメリットは何なのか』といった問いかけは常に忘れてはならない」(p.31)と。これは、編者者に問いかける前に、筆者も含めて、まず、すべての文章作成者に問いかけるべき質問であろう。
それだけに、編集経験のある人には多々合点がいくが、編集経験の無い人には雲をつかむような極意を述べている箇所もある。
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2016年6月23日に日本でレビュー済み
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流石に、職人としての編集者の経験が凝縮された1冊です。
編集者としてプロの仕事をするなら、必読の書と思いました。
編集者としてプロの仕事をするなら、必読の書と思いました。