歴史は「べき乗則」で動く、と、禁断の市場を読んでからこの本を読みました。
読む順番のせいか、正直にこの本から得たものは、ハースト指数の数式くらいしかありませんでした。
別途のレビューでも指摘されていますが、この本は学術的なレベルではなく、個人的なエッセイです。
カオスやフラクタルという概念を言葉のみで説明していますが、正直にわかりやすくありません。
特に、カオスについては、2行程度の日本語で説明された概念以外、解説はありませんでした。
(同じことを何度も復唱しているだけの部分が多い)
内容は、主にフラクタルの発見者であるマンデルブロをベースにしているので、
マンデルブロ本人の著書、”禁断の市場”、を読んだほうがわかりやすいです。
また、フラクタルの準備として、べき乗分布についてしておくと理解が進むので、
”歴史は「べき乗則」で動く”を最初に読んだほうがいいと思います。
カオスについては、他の入門書を探すほうがいいでしょう。
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リスク再考: カオス、フラクタルを視座として (金融職人技シリーズ NO. 6) 単行本 – 1998/4/1
倉都 康行
(著)
- 本の長さ163ページ
- 言語日本語
- 出版社シグマベイスキヤピタル
- 発売日1998/4/1
- ISBN-10491610613X
- ISBN-13978-4916106131
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
非ランダムウォークを前提としたリスク管理が次世代のグローバル・スタンダードとなる。カオス、フラクタルを視座とした新しいリスク管理提言・挑戦の書。
登録情報
- 出版社 : シグマベイスキヤピタル (1998/4/1)
- 発売日 : 1998/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 163ページ
- ISBN-10 : 491610613X
- ISBN-13 : 978-4916106131
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,862,602位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 951位証券・金融市場
- - 2,996位金融・ファイナンス (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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鳥取県倉吉市出身 1955年生まれ 東京大学経済学部卒業
東京銀行で東京5年、ロンドン10年、香港2年勤務、バンカース・トラスト、チェースマンハッタン・バンクを経て2001年に金融シンクタンクのRPテック(株)設立、代表取締役就任。
NHKマネーワールド・コメンテーター、中央大学大学院客員教授、金融庁意見申立委員、預金保険機構買取審査委員など歴任。
現在、産業ファンド投資法人執行役員、マネタリー・アフェアーズ誌編集人、立教大学専任講師などを兼務。金融学会会員。
有料メルマガ「デイリー・マネタリー・アフェアーズ」、週刊「世界潮流アップデート」などの執筆のほか、論壇誌や雑誌、学会誌などへの寄稿も多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古い著作ですが、アジア危機やリーマンショックなど幾多のシステミックリスクを見てきた者として共感できる考え方が提示されています。本質的な問題提示もあり、改めてリスクという氷山があるならその海面下の部分に思いをめぐらせるヒントが多々あります。
マーケットに関与した実務家にとっては投資理論と現実とのギャップをいかに埋めるか常に悩むところですが、統計学を基本とする切り口の限界に対してカオス・フラクタル的な側面から解決策はないかと模索している著者のまじめさが伝わってきます。その後に出てきた行動経済学を取り入れても解決できないもどかしさがあるのが現実かもしれません。この考え方の延長線上に近著の”金融史の真実”があるのもうれしい限りです。
マーケットに関与した実務家にとっては投資理論と現実とのギャップをいかに埋めるか常に悩むところですが、統計学を基本とする切り口の限界に対してカオス・フラクタル的な側面から解決策はないかと模索している著者のまじめさが伝わってきます。その後に出てきた行動経済学を取り入れても解決できないもどかしさがあるのが現実かもしれません。この考え方の延長線上に近著の”金融史の真実”があるのもうれしい限りです。
2008年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マンデブローや、エドガー・ピータースによるフラクタルの考え方の導入、
ハースト指数の概念などについて平易にまとめてある本。
従来の効率市場仮説の限界をきちんと指摘しており
非常に興味深い。
ハースト指数の概念などについて平易にまとめてある本。
従来の効率市場仮説の限界をきちんと指摘しており
非常に興味深い。
2009年5月21日に日本でレビュー済み
経済学へのカオス理論の応用の専門書として期待したが,期待外れだった.
現場で働く人が学問の「門外漢」(著者自称)として,自分なりのまとめをエッセー付きで著したもののようだ.
オリジナルな学術的主張はない.
ついでに予測に関する具体的な提言もない(アトラクタ描いたら何か見える気がしてきた,というくらいか).
主な主張はピータースに依っているので,そちらを読んだ方がいい.
現場で働く人が学問の「門外漢」(著者自称)として,自分なりのまとめをエッセー付きで著したもののようだ.
オリジナルな学術的主張はない.
ついでに予測に関する具体的な提言もない(アトラクタ描いたら何か見える気がしてきた,というくらいか).
主な主張はピータースに依っているので,そちらを読んだ方がいい.