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カムイブロートの食卓: 猫のパン屋の台所から 単行本(ソフトカバー) – 2001/10/12
花房 葉子
(著),
Harry E. Creagen
(写真)
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購入オプションとあわせ買い
とびきりの美味しさで全国にファンを広げる旭川・ベッカライ麦々堂。
つれあいの腕の確かさとお客さんに支えられて「パン屋のおかみ」がつとめられる、という著者を輝かせるもうひとつの居場所は、カラ松林を透明な風がわたるイカウシの山小屋。生き物たちとの無言の語らいの時間と、個性的な生き方を楽しむ友人たちとの交遊が育んだ、パンと、自然のいとなみと、北の暮らしをめぐる極上のエッセー。
つれあいの腕の確かさとお客さんに支えられて「パン屋のおかみ」がつとめられる、という著者を輝かせるもうひとつの居場所は、カラ松林を透明な風がわたるイカウシの山小屋。生き物たちとの無言の語らいの時間と、個性的な生き方を楽しむ友人たちとの交遊が育んだ、パンと、自然のいとなみと、北の暮らしをめぐる極上のエッセー。
- 本の長さ189ページ
- 言語日本語
- 出版社自然食通信社
- 発売日2001/10/12
- ISBN-104916110080
- ISBN-13978-4916110084
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
北国の辺境の町のさらにはじっこで、こっそりやっているパン屋「麦々堂」。山小屋で静かに自然と向き合う時間と、個性的な生き方を楽しむ仲間との交友を紡いだエッセイ集。
抜粋
「アガペ農園」という場所
初めてアガペ父さんが、パンを買いにきた時の事を今でもよく覚えている。もうほとんどパンがなくなった夕暮れ時に、長い髪にジョン・レノンみたいな眼鏡で、なんだか恥ずかしそうに、残ったパンを一つか二つ買ってゆく。「あの、ハーブの入ったパン、残ってますか」とやっぱり恥ずかしそうに聞いたりする。
最初から好もしいオーラを感じてはいたのだが、このヒト、いったい何者だろう、と思っていたある夕暮れ、アガペ父さんの方から「あのーワタシ、タマゴ屋なんですけど……」と名乗りでた。へー、大学の先生か、陶芸家かどちかなーと思っていたらタマゴ屋さんか、と意外な気がした。麦さんは開口一番「ウチ、タマゴはいらないわ」とすげなく言ったのであるが、タマゴ屋さんはぜんぜんめげない。「いや、いいんです、タマゴは……」なんて言ってそのつぎはアガペ母さんを連れてやってきた。
いつも気まずそうな、恥ずかしそうな態度の父さんとは対照的に初対面の母さんには度肝を抜かれた。初めて会ったのに、十年前から友達みたいなふうである。いきなり、「お茶ごっつおしてくれるかい、ここで父さんが買ってきた水車むらの紅茶がうまくてさあ、どんなカオした人が売ってんのか見に来たのさ」とか言って、さらにパンも食いたい(買いたい、じゃなくて食いたい、である)と要求する。私は、あけすけなラテン系のヒトはどうも苦手である。アガペ父さんみたいに意味もなく恥ずかしそうにしているヒトの方が好もしい。しかしアガペ母さんには、何だかうむを言わさぬものがあった。それに、よくいるずーずーしいオバサンたちとは違って、飄々としたいたずらな男の子がやってきたみたいなのである。うまいっ、うまいっ、を連発し、「あんたたち、今度ウチに遊びに来なッ」と言い残して風のように去って行った。ほとんど風の又三郎である。その後ろでアガペ父さんが「ヘンなもの連れてきてすみません、すみません」とあやまっているのがすごくおかしくて、二人が出て行ったあと、私たちはあっけにとられてしばし沈黙。そのあと大爆笑。今の、なんだったの〓?
もちろん私たちは、休みの日、すぐに旭川郊外にある当麻町イカウシという所にあるアガペ農園に遊びに行った。行かずにはいられないような何かがあった。この場所にある不思議な引力に引き寄せられるように。
まさか、その後、アガペ農園の敷地内に小屋を建てて、休みごとに通う事になろうとは。
初めてアガペ父さんが、パンを買いにきた時の事を今でもよく覚えている。もうほとんどパンがなくなった夕暮れ時に、長い髪にジョン・レノンみたいな眼鏡で、なんだか恥ずかしそうに、残ったパンを一つか二つ買ってゆく。「あの、ハーブの入ったパン、残ってますか」とやっぱり恥ずかしそうに聞いたりする。
最初から好もしいオーラを感じてはいたのだが、このヒト、いったい何者だろう、と思っていたある夕暮れ、アガペ父さんの方から「あのーワタシ、タマゴ屋なんですけど……」と名乗りでた。へー、大学の先生か、陶芸家かどちかなーと思っていたらタマゴ屋さんか、と意外な気がした。麦さんは開口一番「ウチ、タマゴはいらないわ」とすげなく言ったのであるが、タマゴ屋さんはぜんぜんめげない。「いや、いいんです、タマゴは……」なんて言ってそのつぎはアガペ母さんを連れてやってきた。
いつも気まずそうな、恥ずかしそうな態度の父さんとは対照的に初対面の母さんには度肝を抜かれた。初めて会ったのに、十年前から友達みたいなふうである。いきなり、「お茶ごっつおしてくれるかい、ここで父さんが買ってきた水車むらの紅茶がうまくてさあ、どんなカオした人が売ってんのか見に来たのさ」とか言って、さらにパンも食いたい(買いたい、じゃなくて食いたい、である)と要求する。私は、あけすけなラテン系のヒトはどうも苦手である。アガペ父さんみたいに意味もなく恥ずかしそうにしているヒトの方が好もしい。しかしアガペ母さんには、何だかうむを言わさぬものがあった。それに、よくいるずーずーしいオバサンたちとは違って、飄々としたいたずらな男の子がやってきたみたいなのである。うまいっ、うまいっ、を連発し、「あんたたち、今度ウチに遊びに来なッ」と言い残して風のように去って行った。ほとんど風の又三郎である。その後ろでアガペ父さんが「ヘンなもの連れてきてすみません、すみません」とあやまっているのがすごくおかしくて、二人が出て行ったあと、私たちはあっけにとられてしばし沈黙。そのあと大爆笑。今の、なんだったの〓?
もちろん私たちは、休みの日、すぐに旭川郊外にある当麻町イカウシという所にあるアガペ農園に遊びに行った。行かずにはいられないような何かがあった。この場所にある不思議な引力に引き寄せられるように。
まさか、その後、アガペ農園の敷地内に小屋を建てて、休みごとに通う事になろうとは。
登録情報
- 出版社 : 自然食通信社 (2001/10/12)
- 発売日 : 2001/10/12
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 189ページ
- ISBN-10 : 4916110080
- ISBN-13 : 978-4916110084
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,107,716位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 730位グルメエッセー
- - 22,834位クッキング・レシピ (本)
- - 84,378位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
余韻がいいです こんなふうに自然の中で生活できるなんて夢のよう! 私のあこがれが詰まっていました 動物植物に関心がある方は特にお勧めかな?温かみのつまった 文章なので一気に読んでしまいます
2014年12月3日に日本でレビュー済み
今もこの本を読んで、旭川のパン屋を尋ねる人がいるようですが、
この本の著者は、数年前(2009年)にパン屋を出て行ったそうです。
現在、お店に立っている女性は、その後再婚された別の方です。
お店のご主人のブログに内情詳細が書かれています。
http://mugimugidou.blog135.fc2.com/blog-entry-244.html
これから読む人は、あくまでも書かれた当時の物語ということで読まれたら良いかと思います。
この本の著者は、数年前(2009年)にパン屋を出て行ったそうです。
現在、お店に立っている女性は、その後再婚された別の方です。
お店のご主人のブログに内情詳細が書かれています。
http://mugimugidou.blog135.fc2.com/blog-entry-244.html
これから読む人は、あくまでも書かれた当時の物語ということで読まれたら良いかと思います。
2004年1月5日に日本でレビュー済み
旭川市の天然酵母パン屋のおかみさん(←自称)が知人友人へ送っていた手作り通信が元になった本とのこと、彼女の友達の友達くらいになった気持ちで楽しく読めました。
食べ物と動物と自然が好きな人は、かなり楽しめると思います。イラスト、写真もきれいでいい感じでした。
でもレシピ本や生活指南本の類では無いので、お間違いなく。読んで「ためになる」ということはないけれど、とても楽しい時間が持てました。行ってみたいなあ。
食べ物と動物と自然が好きな人は、かなり楽しめると思います。イラスト、写真もきれいでいい感じでした。
でもレシピ本や生活指南本の類では無いので、お間違いなく。読んで「ためになる」ということはないけれど、とても楽しい時間が持てました。行ってみたいなあ。