サガ フロンティア2 アルティマニア (SE-MOOK)
及び
スクウェア公式 サガフロンティア2設定資料集
とこれとを読み比べた感想です。
この本は総ページ数からも分かるとおりアルティマニアや設定資料集ほどの重厚さはありません。
ただしこの二冊の良いところだけを取り出したような書籍です。
サガフロンティア2をちょっとだけプレイしてみて少しでもその世界や歴史に興味を抱いたならば
時には難解な設定資料集よりもこちらから読んでみた方が分かりやすいかもしれません。
また、現在プレミア価格になってしまった設定資料集の購入に二の足を踏んでいる方にもオススメできると思います。
この本はサガフロンティア2のギュスターヴ13世時代に生きたある人物が書き記した書物を
800年後にEdward Kirkという架空の人物が改定した本、という設定で描かれています。
そのためすべてのページは個人の語り口で物事が描写されており(時代推移のページなどは除く)そういった意味では他の二冊にはない「味」があります。
元の人物が書いたものの上に後から注釈を入れたりメモを入れたりという描写はまるで本当に歴史書をめくっているようで
それでいて随所に散りばめられた小林智美さんのイラストやゲーム内画像、簡単な図式などのために重苦しくは感じません。
特に個人的に満足に感じたのはサガフロンティア2に登場した国や町、村の解説ページ。
ここにもゲーム内で使用されていたあの美麗かつ爽やかな水彩画が考えられる限りすべて凝縮され掲載されています。
さらに建築様式や貧民街など裏道に逸れつつも興味深い記述が面白い。
さらにこれが一人称視点での語りであるためにまるで自分が本当にサンダイルの世界に行っているような気分にすら浸れます。
もうひとつ、武器解説のページも地味に面白い。
剣や槍を始めとしたサガフロンティア2の世界での武器のあり方と歴史の中での立場といった話は意外にも面白く感じました。
この二点はアルティマニア及び設定資料集のほうではさほど触れられていない項目でもあります。二冊を読んだ後ながらも初めて知る部分も多かったです。
難点としてはギュスターヴ側の解説が大部分を占めていること。
これは歴史書という形である以上仕方がありませんが、ナイツ編のほうは後ろのほうに2ページ程度だけ記載されている程度です。
キャラクター紹介についてはアルティマニアにすら及ばない情報量で、これだけでキャラのすべてを理解するのは不可能でしょう。
もちろん一人称解説が楽しいのは事実ですが。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
サガフロンティア2設定資料集サンダイル年代記 単行本 – 1999/3/1
小林 智美
(著)
- 本の長さ95ページ
- 言語日本語
- 出版社デジキューブ
- 発売日1999/3/1
- ISBN-104925075462
- ISBN-13978-4925075466
この商品を見た後に買っているのは?
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
人類誕生から術世界の変革まで、世界の成り立ちを年表と共に解説。さらに、マップイラストから各地の文化を紹介したり、術のメカニズムについても徹底解説。小林智美のイラストも多数収録した資料集。
登録情報
- 出版社 : デジキューブ (1999/3/1)
- 発売日 : 1999/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 95ページ
- ISBN-10 : 4925075462
- ISBN-13 : 978-4925075466
- Amazon 売れ筋ランキング: - 706,120位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 953位ゲームファンブック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう