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すべては、消費者のために。―P&Gのマーケティングで学んだこと。 単行本 – 2006/7/11
グローバル企業として成功しているP&G社、その日本企業との違いは。日本での躍進を成し遂げたP&G社の科学的マーケティング手法に迫ります。
どん底のブランドをV字回復させ、また新規ブランド立ち上げを成功させた和田氏のアクション。他にも応用可能なブランディング手法を丁寧に余すことなく紹介します。
学者・研究者・コンサルタントではなく、実務で成功した人物がその手の内を明らかにするのは極めて稀であり、幾多の困難に立ち向かってきた和田氏のノウハウを明かします。
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社トランスワールドジャパン
- 発売日2006/7/11
- ISBN-104925112775
- ISBN-13978-4925112772
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商品の説明
著者からのコメント
初めの頃のP&Gジャパンを知る人は、今現在と全く違うと思うと思う。今では、沢山のプランドが育ち、最近でも新製品がトップランキングチャートの常連となっている。
どうやってそうなったのか?大きく違う点がいくつかある。単純比較してみると、アメリカのアイデアをそのまま日本市場に紹介するだけではなく、80年代半ばから、日本の消費者の嗜好を良く理解し、それを反映して製品開発を日本の厳しい消費者に受け入れられるようしたこと、マーケティングをユニークさを保ちながら、より日本市場に適したものにしたことである。このような全社的な方向転換を容易にするめるには、外国人マネジャーにのみ頼るばかりでなく、日本人組織を育てなければいけないと強く認識した。日本の消費者にうけいれられるには、消費者でもある日本人社員を育成が成功への必要条件となった。
外資系の会社は、歴史のある日本の競合会社に、いまさら「日本化」を競って勝つ訳がないし、歴史が浅いので他企業との付き合いも浅い、あるいは、ない。「外資系」が「変なことをする」の同義語であれば、それを逆手にとって、びっくりするようなことが出来るし、しがらみもないので横並びする必要もない。
日本の消費者は 良いプランドへ対する忠誠心、ブランドロイヤルティーが高いと一般的には思われているが、そうではなく、日本の消費者はより高いパフォーマンスの対する忠誠心、パフォーマンスロイヤルティーが高いのだ。
消費者を深く理解し、それを製品開発やマーケティングに反映すると必ず成功はやってくる。といえば、なんだ、それは、うちもやってることだというだろう。しかし、消費者は常に変わっているし、昨今では、多様化の傾向である。この基本を徹底することから成功は始まる。うちもやっていると思う読者の成果がこのごろ右肩下がりであれば、やりたりないのだ。消費者理解にはこれでいいというゴールはないのだ。
そして、成功につながるヴィジョン、戦略を練り、それを決して外れないようにアクションを立て、実行していく。
私がパイオニアとして、いつかの新規事業を立ち上げ、またメジャーブランドのターンアラウンドを手がけた経験の中でP&Gのマーケティングを身につけ、「ワダイズム」を確立していった。
本書には、マーケティング本によくあるグラフやデータの表を意図的に省いている。私の実際の経験を物語風に紹介している中に、読者にとって今の仕事に応用できるプリンシプルが埋め込まれている。それをぜひ感じ取って現場で生かしていただきたいというのが願いです。
出版社からのコメント
その後、日本に本格的参入したばかりの革新的な掃除機で有名な「ダイソン」日本法人社長、「日本トイザらス」の代表取締役社長兼COOを歴任。
このように表現すると、和田さんの歩みは順風満帆であったかのようですが、
「チャレンジ→成功→マイナスからの再スタート」というたび重なる困難を克服し、成功を遂げてきたのです。 実際に事業を推進してきた方の言葉には、学者や研究者のそれとは違い、リアリティがあり重みがあって、そして感動させられます。
著者について
マーケティング、マネジメント分野のコンサルタントとして活躍中。
ブランディング、経営指導を手がける。
大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部、リジュブネイト事業部
ALAYA
デコジャパン
ワシントン靴店
物学研究会
スタジオ101
1977年、P&Gサンホーム社(現P&Gファー・イースト社)入社。女性として初めてのマネジメントキャリアとしてマーケティング部に配属。
生理用品ウィスパーを日本市場でトップブランドに育てる。
さらに新規事業のヘアケアブランドの立ち上げを手がけ、
P&Gファー・イースト社の業績を伸ばす。
その後日本人で初めて米プロクター・アンド・ギャンブル社の
ヴァイス・プレジデント(米国本社副社長)に就任。
2001年からは英国の掃除機メーカー、ダイソン日本支社の代表取締役社長に就任し、
その後、日本トイザらス代表取締役社長兼最高業務執行責任者(COO)などを歴任。
2004年10月には、米経済誌「フォーチュン」誌上にて、
アメリカを除く世界で一番パワフルなビジネスウーマン50傑に選ばれる。
登録情報
- 出版社 : トランスワールドジャパン (2006/7/11)
- 発売日 : 2006/7/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 207ページ
- ISBN-10 : 4925112775
- ISBN-13 : 978-4925112772
- Amazon 売れ筋ランキング: - 408,386位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 507位マーケティング・セールス一般関連書籍
- - 39,963位科学・テクノロジー (本)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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内容の8割は自叙伝、2割はP&Gの人材育成についてである。個人的には、P&Gの人材育成のパートが大変ためになった。
<本著からの学び>
1)P&Gでは、仕事に必要なスキルが全て明文化されていて、それに到達するためのトレーニングが最初から用意されている。また上司は、部下のスキルを上げるためのセミナーを行う役割があり、セミナーを行うためのツールは本部が全て用意してある。
→ 現状、自社では「明文化」が未だ未だ弱く、また上司が教える仕組みも不十分である事が分かった。今後担当者とともに改善していく。
2)スキル規定を明確化し、多くのスキルを持っている人が講師役として教えるという、人材育成のためのトレーニング体制を整える事が重要。
→ 現状、自社では本部スタッフによるトレーニングが中心となっており、スキルのあるライン社員の活用が不十分。今後担当者とともに改善していく。
3)P&Gのリーダーの理想的なビヘイビア
<Envision(ビジョンを掲げる)> (1)将来の絵を描く、(2)限界ではなく可能性に焦点をあてる、(3)組織を目標・勝てるための戦略ために動かし、集中させる、(4)ヴィジョンを言動・行動で示す
<Energize(活性化する> (1)高い基準値を定め、役割と責任を明確に定義する、(2)緊迫感を出す、(3)素直な コミュニケーションをする、他の人にも促す、(4)パッションを示し、リスクを取る、(5)人々を気にかけている事を示す
<Enable(能力を与える)> (1)人材を育てる、(2)自ら高い影響力のあるシステム開発に参加する、(3)リーダーだけが解決できる課題に取り組む、(4)部下に効果的に権限を委譲する、(5)成功や貢献に報い、褒める、(6)自分の仕事を遂行するのに十分なスキルを持つ、(7)率先して学び、みんなにそれを奨励する
→ とても示唆に富む素晴らしい内容。今後1つずつ意識して磨いていく。
4)「自分の仕事を取られるような部下を育てなさい」
→ この言葉に感銘を受けた。今後意識して実践していく。
5)広告代理店との会議では、最下級の職種から発言する。逆の場合、下位者は上司の意見に追随してしまい、トレーニングにならない。
→ 会議を教育の場にするために、今後実践していく。
6)生理用品も紙おむつも「ポイントオブエントリー」を抑える戦略が効果的
→ 自身の担当に活用する
マーケティングやビジネスの原理原則を当たり前に実践することが成功の近道であることを
再認識ししました。
また、マーケティングの大家である和田さんも、自分が悩んでいることと同じようなことを悩んでおり、今後の仕事を進める上でも励みになった。
元P&Gの私としても、P&Gが大切にしている要素や、P&Gで活躍する世界レベルの優秀なマネージャ、マネジメントのエッセンスが入っており、とても参考になりました。
20年ほど前から和田氏に何らかの形でかかわって来た人にとっては、「あー懐かしいな〜」と思わせるが、タイトルからマーケティング理論やP&Gのビジネスモデルを想像した人は裏切られる。
本書では時系列的に成功事例の列挙をしつつ話を進めるのだが、どうしても自分ひとりの力で成功させたと言わんばかりの自慢が感じられる。
現在コンサルタントをしている関係上、宣伝のためには仕方ないのかもしれないが、お金を払ってまで読む価値はないと感じた。
P&Gの組織力の高さが垣間見れる内容で、
マーケティングに関わるものとしては学ぶところの多い一冊でした。
また読み物的に書かれているのでサラサラと読めてしまいますが、
和田さんの実績は努力を重ねていくつもの壁を乗り越えた
結果なのだと思うと、少し勇気が沸いてきます。
自分のキャリアアップとともに世の中に送り出した商品のマーケティングについて語る形式になっている。まずはウィスパーを大きく躍進させ、ヘアケア部門に火消し役として投入され、パンテーンやヴィダルサスーンを送り出す。今度は落ち込んだパンパース部門でV字回復させる。
具体的に実施したマーケティング手法や消費者調査、ニーズの汲み上げ方法が記載されており、サラサラと読めるマーケティング実例と言える。ケースメソッドに近いかもしれない。
後半では、ダイソンに移籍してブランドイメージの確立や販路の拡大に邁進した様子が語られる。この辺りから人材育成についての話題も多くなる。P&G流儀だけでなく持論も交えてのマネジャー論、人材育成論である。
数多く読む場合の1冊に加えても良いという感じ。マーケティングについて読み込むなら別の本を当たったほうがよろしかろう。