広範なジャンルを視野に置く音楽文化批評家による評論集。
著者は『ラテン・ミュージックという「力」』『全‐世界音楽論』など
を立て続けに上梓し、その独自の鋭い切り口を披露している。
本書は、沖縄や在日など日本の社会文化状況を論じたものを柱に、
世界のマイノリティ音楽、見世物、メディア、都市、プロレスに至るまで、
全世界にわたる種種雑多な文化事象を論じた文章を編年風にまとめたもの。
セガレン、グリッサン、ベンヤミン、マイク・デイヴィスなど、
さまざまな思想家からの引用が読む者をさらなる深みへと誘導する。
一方、柔らかめのレヴューやインタヴューも箸休めのように配される。
丁寧な脚注もまた、読者の思考を「切って繋げて」拡げる役割を担っている。
創造的表現を摩滅させつつ転がるこの国のポピュラー・カルチャー状況。
日常の、身体への違和感が、ものを考えることの始まりなのだ。
違和感だらけだが突き抜けられる。本書はそう語りかける。
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違和感受装置―クロニクル1996-2003 単行本 – 2004/6/1
東 琢磨
(著)
- 本の長さ315ページ
- 言語日本語
- 出版社冬弓舎
- 発売日2004/6/1
- ISBN-10492522011X
- ISBN-13978-4925220118
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
80~90年代、そして「いま、ここで」。資本とマーケティングの論理と感性に隅々まで貫かれた「Jポップ」な日常。そこから滲み出す違和感を手がかりに、粘り強く文化政治の編み直しを思考する批評活動の軌跡をまとめる。
登録情報
- 出版社 : 冬弓舎 (2004/6/1)
- 発売日 : 2004/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 315ページ
- ISBN-10 : 492522011X
- ISBN-13 : 978-4925220118
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,567,710位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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