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いのちってなんだろう (10歳からの生きる力をさがす旅) 単行本 – 2007/11/6
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本シリーズは、好評の『生きる力をさがす旅 - 子ども世界の文化人類学』から
現代の子どもたちにとって、もっとも切実で興味深いテーマを選び、
新たに塚本やすしさんの親しみやすいイラストを加えて、
再編集した「かんがえるえほん」シリーズです。
………………………………………………………………………
第1巻の『いのちってなんだろう』は、「いのち」がテーマです。
葬儀が家で行なわれなくなり、ゲームの世界では簡単にリセットされるいのち。
いじめや差別などで追い込まれた子どもたちが、自殺してしまう悲しいニュースも絶えません。
長寿が当たり前の時代ですが、皮肉なことに、現代は、いのちの軽い時代です。
本書では、「いのちとはなにか?」という根源的な問いを、ペットや身近な人の死など、
暮らしの中の身近な事例を元に、真正面からやさしく問いかけます。
例えば、ペットが人間よりも長生きをしないのはなぜでしょう? という問いかけでは、
ペットが人間よりも長く生きた場合には、より悲しいことが起こることを紹介しています。
代表的な例が、渋谷駅で亡き主人の帰りを待ち続けたハチ公の物語であり、
録音機から聞こえる亡き主人の声に耳を傾けるビクターの犬です。
ペットは自らの死を飼い主に見せることで、私たち人間に、生きることの素晴らしさと
不思議さを教えてくれているのだと著者はやさしく語っています。
その他、いのちが先祖から脈々とつながって今の自分がいることや
生きることを豊かにするために先祖が考え伝えてきた年中行事の意味などを、
紹介し、いのちの大切さを静かな語り口で教えてくれます。
現代の子どもたちにとって、もっとも切実で興味深いテーマを選び、
新たに塚本やすしさんの親しみやすいイラストを加えて、
再編集した「かんがえるえほん」シリーズです。
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第1巻の『いのちってなんだろう』は、「いのち」がテーマです。
葬儀が家で行なわれなくなり、ゲームの世界では簡単にリセットされるいのち。
いじめや差別などで追い込まれた子どもたちが、自殺してしまう悲しいニュースも絶えません。
長寿が当たり前の時代ですが、皮肉なことに、現代は、いのちの軽い時代です。
本書では、「いのちとはなにか?」という根源的な問いを、ペットや身近な人の死など、
暮らしの中の身近な事例を元に、真正面からやさしく問いかけます。
例えば、ペットが人間よりも長生きをしないのはなぜでしょう? という問いかけでは、
ペットが人間よりも長く生きた場合には、より悲しいことが起こることを紹介しています。
代表的な例が、渋谷駅で亡き主人の帰りを待ち続けたハチ公の物語であり、
録音機から聞こえる亡き主人の声に耳を傾けるビクターの犬です。
ペットは自らの死を飼い主に見せることで、私たち人間に、生きることの素晴らしさと
不思議さを教えてくれているのだと著者はやさしく語っています。
その他、いのちが先祖から脈々とつながって今の自分がいることや
生きることを豊かにするために先祖が考え伝えてきた年中行事の意味などを、
紹介し、いのちの大切さを静かな語り口で教えてくれます。
- 本の長さ96ページ
- 言語日本語
- 出版社出窓社
- 発売日2007/11/6
- 寸法18.8 x 12.8 x 0.9 cm
- ISBN-104931178618
- ISBN-13978-4931178618
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商品の説明
出版社からのコメント
「かんがえるえほん」と名づけた本シリーズは、現代の子どもたちが直面している困難な問題に対し、
子ども自身が立ち向かい、考え、乗りこえていくためのヒントとして、一つひとつのテーマに
様々な角度からの、ものの見方や考え方を提示しています。
また塚本やすしさんの挿し絵によって、より理解しやすく、親しみやすくなりました。
子どもたちの考える力を養う教材としても、朝の読書やご家庭で、ぜひご活用下さい。
子ども自身が立ち向かい、考え、乗りこえていくためのヒントとして、一つひとつのテーマに
様々な角度からの、ものの見方や考え方を提示しています。
また塚本やすしさんの挿し絵によって、より理解しやすく、親しみやすくなりました。
子どもたちの考える力を養う教材としても、朝の読書やご家庭で、ぜひご活用下さい。
抜粋
飼っていたペットが死ぬのはいやです。家に帰ると尾を振って、とびはねながら走り寄ってくる犬を見ると、毎日のことなのに、なにがこんなにうれしいのだろうかと思います。こんなにも私を好いてくれるのはこの犬だけで、お父さんやお母さんよりも私を愛してくれているんだと思われて、幸せな気分になります。
そんな飼い犬が死んでしまうと、つらくてつらくて、しばらくは、ごはんを食べても味が感じられなくなったり、犬の臭いが残っている首輪や毛布や犬小屋を見るたびに涙が出てしまいます。悲しい思いをするのはいやだから、決してペットは飼わないことにしているという人もいます。
でも、ペットが人間より長生きして、八十年も九十年も生き続けたらどうでしょう。飼い主が死んだあと、エサを与えてくれる人もブラッシングしてくれる人も、声をかけたりなでてくれる人もいなくなったペットほど、かわいそうなものはありません。だから、ペットになっている動物は人間より、はるかに寿命が短いのです。病気やけがで死ななくても、大切に大切に育てたとしても、もともと人間より、はるかに寿命の短い動物がペットとして飼われることが多いので、ペットは飼い主より長生きすることがほとんどありません。そこで、飼い主は、かわいがっていた犬が死んだり、猫が死んだりする悲しい目にあわなければならなくなります。もしかしたら、ペットを飼うということは、その動物の一生を丸ごと抱えこむことを意味するのかもしれません。
そんな飼い犬が死んでしまうと、つらくてつらくて、しばらくは、ごはんを食べても味が感じられなくなったり、犬の臭いが残っている首輪や毛布や犬小屋を見るたびに涙が出てしまいます。悲しい思いをするのはいやだから、決してペットは飼わないことにしているという人もいます。
でも、ペットが人間より長生きして、八十年も九十年も生き続けたらどうでしょう。飼い主が死んだあと、エサを与えてくれる人もブラッシングしてくれる人も、声をかけたりなでてくれる人もいなくなったペットほど、かわいそうなものはありません。だから、ペットになっている動物は人間より、はるかに寿命が短いのです。病気やけがで死ななくても、大切に大切に育てたとしても、もともと人間より、はるかに寿命の短い動物がペットとして飼われることが多いので、ペットは飼い主より長生きすることがほとんどありません。そこで、飼い主は、かわいがっていた犬が死んだり、猫が死んだりする悲しい目にあわなければならなくなります。もしかしたら、ペットを飼うということは、その動物の一生を丸ごと抱えこむことを意味するのかもしれません。
著者について
お茶の水女子大学名誉教授・元日本民族学会会長。
1942年、福岡県生まれ。九州大学教育学部卒業。九州大学大学院博士課程単位取得満期退学。
テキサス大学大学院修了(1977年、Ph.D取得)。
佐賀大学助教授、九州芸術工科大学(現・九州大学)教授、お茶の水女子大学教授を歴任。
文化人類学専攻。「ケガレ=不浄」論や医療人類学の分野で活躍中の日本を代表する文化人類学者。
主な著書に、『ケガレの構造』『病気と治療の文化人類学』『日本人の死のかたち』
『いのちの文化人類学』 『暮らしの中の文化人類学・平成版』など多数がある。
1942年、福岡県生まれ。九州大学教育学部卒業。九州大学大学院博士課程単位取得満期退学。
テキサス大学大学院修了(1977年、Ph.D取得)。
佐賀大学助教授、九州芸術工科大学(現・九州大学)教授、お茶の水女子大学教授を歴任。
文化人類学専攻。「ケガレ=不浄」論や医療人類学の分野で活躍中の日本を代表する文化人類学者。
主な著書に、『ケガレの構造』『病気と治療の文化人類学』『日本人の死のかたち』
『いのちの文化人類学』 『暮らしの中の文化人類学・平成版』など多数がある。
登録情報
- 出版社 : 出窓社 (2007/11/6)
- 発売日 : 2007/11/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 96ページ
- ISBN-10 : 4931178618
- ISBN-13 : 978-4931178618
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 0.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,353,093位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,507位文化人類学・民俗学 (本)
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