フェミニズム運動の先駆者であるメアリ・ウルストンクラフトと、当時の有名な社会思想家ウィリアム・ゴトウィンの娘として生まれたメアリは母との早すぎる別れ、ゴドウィンの後妻メアリ・ジェーン・クレアモントとその連れ子との関係(メアリは父が違う姉と、父母が違う妹と暮らしていました)、恋人(後の夫)であり父の弟子でもあるパーシー・ピッシュ・シェリーとの出会いと駆け落ち、その駆け落ちのさなかの出産とそのわが子との死別などの経験を経て、ついに『フランケンシュタイン』を生み出す。
このようなまさに劇的といえるメアリ・シェリーの半生(といっても上記の最後でも二十歳前ですが)を当時の政治状況、残っている手紙などから詳しく知ることができます。『フランケンシュタイン』に興味がある人には文句なしにお勧めです。
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メアリ・シェリ-とフランケンシュタイン 単行本 – 1991/11/1
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社鈴木書店
- 発売日1991/11/1
- ISBN-10493816504X
- ISBN-13978-4938165048
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登録情報
- 出版社 : 鈴木書店 (1991/11/1)
- 発売日 : 1991/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 493816504X
- ISBN-13 : 978-4938165048
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,126,284位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,387位英米文学研究
- - 145,116位ノンフィクション (本)
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2010年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年12月17日に日本でレビュー済み
製本、装丁、翻訳、内容。全てが完璧です。
「パピルス」という出版社の書籍はどれも、読み手への真心であふれています。
たとえば文字の色。読者の目の疲れを配慮し、特殊なインクを開発したそうです。紙の質、持ちやすさ、そして美しく見事な空間の使い方にはその隅々にまで、作り手の繊細で誠実な人間性を感じます。
『メアリ・シェリーとフランケンシュタイン』は、そんな「パピルス」の本の中でも、特にお勧めしたい一冊です。
著者のモネット・ヴァカンは女性で、精神分析学者・精神分析医です。
人工生殖を巡る事柄を精神分析の立場から研究する過程で、小説『フランケンシュタイン』の著者であるメアリ・シェリーに興味を持ちます。そして
「性的関係によらず人間をつくりたいという願望のなかにどんな幻影(ファンタスム)がはたらいているのか」
「メアリの作品や書簡や日記、それに、同時代を生きた人たちの証言を検討してゆけば、彼女がその神話をつくったいきさつが研究でき、その神話にどんな意味があるのかさぐることができるのだ」
というテーマのもと、話を進めてゆきます。
メアリ・シェリーが、わずか18歳のときに書き上げた『フランケンシュタイン』。そこにはいったいどんな世界が描かれていたのか。現在、それがただの怪奇物語にすりかえられてしまったのはなぜか・・・。
私の拙いレビューでは、氷山の一角すら紹介できないくらいに恐ろしく濃密で且つ明確、読者の心をどこまでも深く、そして鋭く射抜きます。同時に、上質の推理小説を読むような面白さがあります。
究極の一冊としておすすめいたします。
(ちなみにこのレビューを書き上げた現在、新品での購入が可能な状況にあります。定価3000円+消費税)
「パピルス」という出版社の書籍はどれも、読み手への真心であふれています。
たとえば文字の色。読者の目の疲れを配慮し、特殊なインクを開発したそうです。紙の質、持ちやすさ、そして美しく見事な空間の使い方にはその隅々にまで、作り手の繊細で誠実な人間性を感じます。
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(ちなみにこのレビューを書き上げた現在、新品での購入が可能な状況にあります。定価3000円+消費税)