最近マスコミ等でとやかく取り上げられる事の多い東京都知事選の話題で、この黒川紀章氏も立候補する意向であるが、彼のこうした作品集を見ていると、やはり建築家としての意思を貫いて、政治家などという余計な事はしないで欲しいなと思う。建設省出身の梶原拓前岐阜県知事みたいないわゆるハコモノを沢山作るようなバカな事はしないだろうけども、今の石原知事に打ち勝つにはキャラが弱すぎるし、(これだけはやってみなくては分からないだろうが)政治家としての手腕がやや不足しているように思える。何しろ首都という国の中心を担うリーダーであるからこそそれなりの人材が必要だと思う。
閑話休題、黒川紀章の作品を幾つか観察してきた愚生としては本当に彼の作品はその空間にいるだけでうっとりとしてしまう。流石である。先日彼の作品のひとつである名古屋市美術館を訪れて、彼はやっぱ建築家一本で貫いた方が良いと改めて思った。
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