「そこには六〇名もの方々が集まっていた… その会で様々な餞別をいただいた。信じられない大金や釣り竿、リール。この時から僕の旅は一人ではなく、皆の思いを背負っての旅になると思った。」（第一章）
世間の様々なしがらみや、抱えている事情によって、自分が本当にやりたいことをできない人は多い。本書に感じる爽やかさは、まっすぐな若者を応援したい人々の想いと、それにこたえたい若者の素直が物語にあふれているからだろう。たしかにこの著者にはこちらの勝手な思いを託したくなる。これからも皆の思いを背負っての旅をつづけてほしい。
釣りの旅の話なのに、釣りとは関係ない人から多く読まれている不思議な本。毎日新聞の書評で絶賛されていた。
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フライフィッシャーの適当旅
私は著者と同じ山形県人で、九州で20年ぶりにフライフィッシングを再開したところなので、興味深く読ませていただきました。そうですね金曜の夜から車で出かけて、車で寝泊りして山奥の川でヤマメと遊んでいますので、週末に限ればちょうどこの著者の生活と何も変わらない気がします。とても共感したのは、こういったマイナーな趣味を真面目にやっていると、どこからともなく同じような人間が現れて親切にしてくれたり、適当に川で雑談しているだけで達人に会えたりすることですね。 また最近の若者が真面目に釣りをしていたり、釣りを趣味にする友達が沢山居たりして、安心しました。最後の舞台、北海道に来るまでは何かうまく行かなくて、まどろっこしいんですけど、旅というのはそういうものです。山形に戻って地元の川を見る話も良かった。 日本一周おめでとう。 私も精一杯、適当に生きてみるよ。
上位レビュー、対象国： 日本
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2015年7月21日に日本でレビュー済み
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私は著者と同じ山形県人で、九州で20年ぶりにフライフィッシングを再開したところなので、興味深く読ませていただきました。そうですね金曜の夜から車で出かけて、車で寝泊りして山奥の川でヤマメと遊んでいますので、週末に限ればちょうどこの著者の生活と何も変わらない気がします。とても共感したのは、こういったマイナーな趣味を真面目にやっていると、どこからともなく同じような人間が現れて親切にしてくれたり、適当に川で雑談しているだけで達人に会えたりすることですね。 また最近の若者が真面目に釣りをしていたり、釣りを趣味にする友達が沢山居たりして、安心しました。最後の舞台、北海道に来るまでは何かうまく行かなくて、まどろっこしいんですけど、旅というのはそういうものです。山形に戻って地元の川を見る話も良かった。 日本一周おめでとう。 私も精一杯、適当に生きてみるよ。
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