黒い紙をびりびりやぶってできた形が、歩き出し、時計や長靴や楽譜を食べ、そのたびに取り返そうと半分に半分にとやぶって、どんどん小さくなっていくお話です。
「それはビリビリ、それはビリビリ」「そらビリビリ、こらビリビリ」とリズムのいい文章が面白いです。
絵は白地に黒いビリビリ、時計も長靴も黒く、まるで影絵のようです。愛嬌もなく、決してかわいらしいとはいえませんが、子供の絵本に、こんなのが一冊くらいあっても面白いと思います。
ただ、星4つにしたのは、例え紙でできた空想の生き物でも、時計などを取り戻そうとする為に、ビリビリと破いていくのが残酷に思えたのと、「へんなどうぶつ」という形容が気に掛かったからです。
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びりびり 大型本 – 2000/10/1
東 君平
(著)
- 言語日本語
- 出版社ビリケン出版
- 発売日2000/10/1
- ISBN-104939029115
- ISBN-13978-4939029110
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
一枚の黒い紙をびりびりやぶいていたら変な動物が生まれました。びりびりという名前を付けてあげたらひとりで歩き出しました…。至光社1964年刊の東君平のデビュー絵本、36年の時を経て復刊。
登録情報
- 出版社 : ビリケン出版 (2000/10/1)
- 発売日 : 2000/10/1
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4939029115
- ISBN-13 : 978-4939029110
- Amazon 売れ筋ランキング: - 430,291位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 38,050位絵本・児童書 (本)
- - 117,608位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2003年8月14日に日本でレビュー済み
2021年6月25日に日本でレビュー済み
私は 1963年の生まれですが、そんな私が結婚して子を授かり、子供のために絵本を読み聞かせる立場になりました。そうしていると、自分が子供の頃に読んだ本の記憶も少しずつよみがえります。そんな中で面白かったけど変な本だったなぁと強く覚えていたのがこの「びりびり」でした。
これが再発された 2000年というと、一番下の娘が生まれた年です。36年ぶりの再発などという情報はまったく知らず、立ち寄った本屋で「あ!あった!」と見つけた時は非常に感激して、子供に読んであげようではなく純粋に自分のために買って帰りました。
久しぶりに再会した「びりびり」はやっぱり変な本で、でも楽しくて、子供達も気に入ってくれて、今も書棚に並んでいます。
これが再発された 2000年というと、一番下の娘が生まれた年です。36年ぶりの再発などという情報はまったく知らず、立ち寄った本屋で「あ!あった!」と見つけた時は非常に感激して、子供に読んであげようではなく純粋に自分のために買って帰りました。
久しぶりに再会した「びりびり」はやっぱり変な本で、でも楽しくて、子供達も気に入ってくれて、今も書棚に並んでいます。
2012年7月21日に日本でレビュー済み
某絵本配本会社のリストで2歳児向けの絵本として紹介されていたので入手してみました。
黒い紙がタイトルの通り「びりびり」と破かれていって、ドンドンいろいろな物に変わっていくというストーリーです。
白い背景に黒い絵(切り紙?)という単純な色調で、ストーリーも淡々とすすんでいきますが、そこに深い味わいがある本です。ストーリーの展開の仕方とか、絵の構成に実はかなり工夫があるのではないかと思います。子供向けとされていますが、むしろ大人が読んでもおもしろい本のように感じました。
巻末の著者紹介によると、若くして亡くなられた方のようですね。他の著作もまた入手してみたいと思わせる内容でした。
黒い紙がタイトルの通り「びりびり」と破かれていって、ドンドンいろいろな物に変わっていくというストーリーです。
白い背景に黒い絵(切り紙?)という単純な色調で、ストーリーも淡々とすすんでいきますが、そこに深い味わいがある本です。ストーリーの展開の仕方とか、絵の構成に実はかなり工夫があるのではないかと思います。子供向けとされていますが、むしろ大人が読んでもおもしろい本のように感じました。
巻末の著者紹介によると、若くして亡くなられた方のようですね。他の著作もまた入手してみたいと思わせる内容でした。
2011年7月3日に日本でレビュー済み
1964に至光社から出た原書の再構成。君平、最初の絵本です。
黒い紙を破いてたら、ヘンな動物ができて、そいつが時計だのボタンだの、大事な物をどんどん食べてしまうので、そのたびにびりびりと破いていたら、そいつはどんどん増えてきて・・・。
フロイディアンなら喜んで分析しそうな題材です。破いてと語りつつ、表紙裏にはハサミがきっちり描いてあるわけですし。
でも、それより、そうした衝動がなんともユーモアあふれて描かれているところに、君平が、すでにいます。
黒い紙を破いてたら、ヘンな動物ができて、そいつが時計だのボタンだの、大事な物をどんどん食べてしまうので、そのたびにびりびりと破いていたら、そいつはどんどん増えてきて・・・。
フロイディアンなら喜んで分析しそうな題材です。破いてと語りつつ、表紙裏にはハサミがきっちり描いてあるわけですし。
でも、それより、そうした衝動がなんともユーモアあふれて描かれているところに、君平が、すでにいます。
2007年2月9日に日本でレビュー済み
後期の『おはようどうわ』等の東君平作品と比べると、味わいがシャープというか、荒々しいところがありますが、そこがやはり初期を代表する作品、といった感じ。
とは言え、一貫してつくられている「白と黒の世界」は、この時すでに動き始めていたのですね。
絵本や童話は、絶版になるとなかなか手に入らなくなってしまうので、君平ファンとしては、復刻されてとても嬉しく思います。
とは言え、一貫してつくられている「白と黒の世界」は、この時すでに動き始めていたのですね。
絵本や童話は、絶版になるとなかなか手に入らなくなってしまうので、君平ファンとしては、復刻されてとても嬉しく思います。
2007年10月4日に日本でレビュー済み
3歳になったばかりの息子はこの本が大好きです。それはびりびり、それはびりびりというフレーズも好きなのですが、この本を読んですぐ、びりびりを作ってと子供が言うので、黒い画用紙(なかったので白い紙に黒いクレヨンでびりびりを描きました)をびりびりと破っていくと、本当に同じ数のびりびりができて喜んでいました。こんな反応をするなんてとっても驚きました。親の目から見ると、子供が喜びそうなカラフルな絵本ではないし、反応はイマイチだろうななんて思い込んでいましたが、とっても意外でした。