文庫で読みました。
帯で「男の中の男」とは何かを主人公に教わった。と、佐藤健が大推薦していたので読んでみました。
amazonの評価もとてもよかったのですが、実際読んでみて、私はあまり好きではないなぁと感じました。
文体やストーリーの雰囲気はロシア文学みたいな暗さがあります…。
明るいストーリーですが、どこか暗い。
登場人物の名前は「ジュゼッペ」や「ペチカ」などこれもロシア文学っぽいお名前。
セリフも「ジュゼッペ、ジュゼッペ、あージュゼッペ!」というロシア文学っぽいセリフ。
トリツカレ男=なんでも依存してしまう人の話です。
著者は京大出身の日本人男性ですが、外国作品を読んでいるようでした。
ストーリーの舞台もなんだかあまりハッキリしませんでした。
1日で読めるような小説です。
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トリツカレ男 単行本 – 2001/10/1
いしい しんじ
(著)
- 本の長さ167ページ
- 言語日本語
- 出版社ビリケン出版
- 発売日2001/10/1
- ISBN-104939029166
- ISBN-13978-4939029165
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
いろんなものに、どうしようもなく、とりつかれてしまう男、ジュゼッペが無口な少女に恋をした。哀しくまぶしい、ブレーキなしのラブストーリー。
登録情報
- 出版社 : ビリケン出版 (2001/10/1)
- 発売日 : 2001/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 167ページ
- ISBN-10 : 4939029166
- ISBN-13 : 978-4939029165
- Amazon 売れ筋ランキング: - 419,165位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 114,743位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語の序盤は、なにかに本気でとりつかれちゃう(夢中になってしまう)男、ジュゼッペの突飛な行動を描いていって……ホップ!
そんなある日、トリツカレ男のジュゼッペが、孤独を抱えた少女と出会って……ステップ!
そして……ジャンプ!
とまあ、詳しく語ることは控えますが、一気に読めて、心がほかほかしてくる素敵な物語です。読み始めて最初のうちは、妙な人物が出てくるおかしな話だなあぐらいにしか思わなかったのですが、上記の「そして……」と話がジャンプする辺りから、がしっと話に掴まれて引き込まれていきました。
トリツカレ男の行動を見守っていくうちに、「ジュゼッペーっ、負けるなー。あきらめんなよー」と応援したい気持ちが、ずんずん、ずんずん、湧いてきました。彼のどうしようもない一途なところが、まっすぐに突っ走るところが、とても愛しく思えて、読んでて目頭が熱くなりました。
そんなある日、トリツカレ男のジュゼッペが、孤独を抱えた少女と出会って……ステップ!
そして……ジャンプ!
とまあ、詳しく語ることは控えますが、一気に読めて、心がほかほかしてくる素敵な物語です。読み始めて最初のうちは、妙な人物が出てくるおかしな話だなあぐらいにしか思わなかったのですが、上記の「そして……」と話がジャンプする辺りから、がしっと話に掴まれて引き込まれていきました。
トリツカレ男の行動を見守っていくうちに、「ジュゼッペーっ、負けるなー。あきらめんなよー」と応援したい気持ちが、ずんずん、ずんずん、湧いてきました。彼のどうしようもない一途なところが、まっすぐに突っ走るところが、とても愛しく思えて、読んでて目頭が熱くなりました。
2009年5月12日に日本でレビュー済み
「ブランコ乗り」以来のファンなのですが、本書も年代を問わずお勧めの一冊です。あらすじを書いてしまうことが作品の魅力を損なうことにしかならない類の作品なので、あらすじには触れずにおきますが、ともあれだまされたと思って手に取ってみてください。安易な表現に堕すことを恐れず書くなら、大人の方にはすぐれた寓話として、子供たちにはこれから成長していくなかで幾たびも思い返すことになる物語として享受されるはずです。ただ、そうであるからこそ已むないことだとは思いますが、やはり最後はああオチていくしかなかったように思えてしまうのが唯一残念といえば残念でした。
2003年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たまに、これは原作本よりずっと翻訳の方がいいのではないかと思わせてくれる上質の翻訳本があったりします。この、いしいしんじの『トリツカレ男』は、まるでそういう上質の翻訳本を読んでいるみたいな錯覚に陥ります。愛すべき原作があって、それを翻訳してるみたいな距離の取り方、思い入れや勢いだけに走らないように十分に注意深く、本当に愛情深く扱っている。上質の翻訳本をいっぱい読んで育った人なんだろうと思います。とてもシンプルで、とてもセンスのいい文体です。 いろんなものにどうしようもなくトリツカレテしまう男、ジョゼッペ。オペラ、昆虫採集、サングラス収集、サンドイッチ作り・・・ 一度とりつかれてしまうと、彼はもう止まらない。そんな彼が、今度、とりつかれてしまったのは、ペチカという女の子。・・・ こういういかにも臭くなりそうな物語を彼のそういう文体がどういう風に料理しているか。・・・ ほら、ちょっと、心惹かれませんか。
2003年7月3日に日本でレビュー済み
「ジュゼッペ、おーいジュゼッペ!」
この愛すべきジュゼッペ(トリツカレ男)がなにかをする度に、私は心
の中でそう呼びかけます。
【いろんなものに、どうしようもなく、とりつかれてしまう男、ジュゼッペ
が無口な少女に恋をした】
最初本の帯に書かれていた簡単なあらすじを読んだとき、一体どうなる
んだろうとドキドキしました。
だってトリツカレ男(そのトリツカレっぷりは普通じゃないです)が女
の子に恋するんですから。
もしかして、すっごくすっごく何度も何度もしつこいぐらいつきまとっ
ちゃうんじゃないか…、と心配になったものですから。
でも、それは違っていました。
本当に好きになった人のためには自分のことよりもまず相手のことを、
相手のことだけを考え行動するジュゼッペの姿に、
「どうしてそこまでやるの?」
と問いかけながら、私は涙が止まりませんでした。
人が人に出来ることはそんなに多くはありません。
だって人はやっぱり自分が一番大切なものですから。
ジュゼッペは、立ち止まり前に進めないでいたペチカ(恋した少女)に
人が出来うる最上のものを贈ったのです。
この愛すべきジュゼッペ(トリツカレ男)がなにかをする度に、私は心
の中でそう呼びかけます。
【いろんなものに、どうしようもなく、とりつかれてしまう男、ジュゼッペ
が無口な少女に恋をした】
最初本の帯に書かれていた簡単なあらすじを読んだとき、一体どうなる
んだろうとドキドキしました。
だってトリツカレ男(そのトリツカレっぷりは普通じゃないです)が女
の子に恋するんですから。
もしかして、すっごくすっごく何度も何度もしつこいぐらいつきまとっ
ちゃうんじゃないか…、と心配になったものですから。
でも、それは違っていました。
本当に好きになった人のためには自分のことよりもまず相手のことを、
相手のことだけを考え行動するジュゼッペの姿に、
「どうしてそこまでやるの?」
と問いかけながら、私は涙が止まりませんでした。
人が人に出来ることはそんなに多くはありません。
だって人はやっぱり自分が一番大切なものですから。
ジュゼッペは、立ち止まり前に進めないでいたペチカ(恋した少女)に
人が出来うる最上のものを贈ったのです。
2007年3月15日に日本でレビュー済み
人を愛することの本質を感じさせてくれる本当に素敵なお話です。絵のない絵本のようで、頭の中でイメージが自然に浮かびます。幼い頃に読んだ童話のような、どこか懐かしい雰囲気のお話ですが、大人が読むからこそ味わい深い。
最高です!!
最高です!!
2005年11月13日に日本でレビュー済み
何にトリツカレても一生懸命なトリツカレ男。最初は なんだかおかしなヤツ と思ってたけど、ペチカにトリツカレてからのトリツカレ男はホント かっこいいよ!タタンをずっと想ってたペチカもすごくステキ! 読み進んでくうち この つくりばなし の中に すっかり入ってしまって「がんばれ!トリツカレ男!そうなんだよ!ペチカ!」って叫んでた。
2001年12月24日に日本でレビュー済み
いしい しんじは、今の自分に一番ピッタリとくる作家です。人の感情が宙に舞っているところを、虫捕りの網でヒョイヒョイと捕まえて活字にしてしまう天才です。
この作品の主人公ジュゼッペは、私自身の幼い頃を思い出させ、いつのまにかジュゼッペの感情と自分自身の感情が溶け合い自然と物語の町に自分もくらしているようです。‘おーい、トリツカレ男、今度は何にトリツカレたんだい!‘とジュゼッペに声をかけているのは、私自身です。
私もウルトラマンに、カブト虫に、プラモデルに、釣りに、カメラにトリツカレ、今は、いしい しんじにトリツカレています。
ジュゼッペとペチカが造ったパンの湯気が、ふたりの幸せのすべてであるように、あっという間に消えてしまう幸せをまた、ヒョイヒョイ いしい しんじは捕まえて、自慢げに自分の標本箱にしまってしまうのでしょう。
この作品の主人公ジュゼッペは、私自身の幼い頃を思い出させ、いつのまにかジュゼッペの感情と自分自身の感情が溶け合い自然と物語の町に自分もくらしているようです。‘おーい、トリツカレ男、今度は何にトリツカレたんだい!‘とジュゼッペに声をかけているのは、私自身です。
私もウルトラマンに、カブト虫に、プラモデルに、釣りに、カメラにトリツカレ、今は、いしい しんじにトリツカレています。
ジュゼッペとペチカが造ったパンの湯気が、ふたりの幸せのすべてであるように、あっという間に消えてしまう幸せをまた、ヒョイヒョイ いしい しんじは捕まえて、自慢げに自分の標本箱にしまってしまうのでしょう。