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ビッグイシューと陽気なホームレスの復活戦: THE BIG ISSUE JAPAN 単行本 – 2004/12/1
ホームレスなのに、真剣に話し合い?
ホームレスなのに、通る人を励ます?
そんなホームレスがいることを、あなたは信じることができますか?
ビッグイシューというストリートペーパーを売る販売員がいます。彼らは全員ホームレスで、「生きなおす」チャンスとして、ビッグイシューの販売という仕事を選びました。
彼らは「雨が続いたら雑誌が売れん、首吊らんといかんかな」と冗談を言い、仲間同士で大笑いをし、そして売上げ向上のために真剣に話し合いをします。
今までホームレスと結びつかなかった「一生懸命」という言葉を思い起こさせます。また、私たちが当たり前だと思っていることの重要さを改めて実感させてくれるのです。
もちろん、『ホームレス』という言葉を聞くと、
「逃げ出したんだろう?」
「上司に怒鳴られることもなく気楽にやってるんだろう?」
「なれるものなら俺だってなりたいよ」
という思いをほんの少しでも持つ人が多いのではないでしょうか?
私自身も、正直「自分が原因を作ったんだから」と思わなかったわけではありません。
リストラ、金、逃避、喧嘩、酒、ギャンブル、孤独…。
原因はそれぞれ、さまざまあって、どう考えても本人に原因があることもあれば、誰もが犯しそうなほんの不注意であることもあり、外的な要因であることもあれば、それらが相互作用していることもあります。
でも、どんな原因で路上に出たとしても、ホームレスと呼ばれる彼らには生きなおすチャンスがほとんどありません。
今、彼らはビッグイシューを売る仕事を知り、仲間と一緒に敗者復活戦に挑んでいます。そんな彼らの熱意を感じ、販売場所を通る人は励まされています。
私はホームレスなんて別世界だと思っていました。普通に生活していれば関わることもないし、関わりたいとも思っていませんでした。
ただ街で見かけた販売員が、ホームレスとはあまりにギャップのあるカッコいい雑誌を売り、とても前向きに明るく、人生を生きなおそうとしているのを見て、ホームレスのイメージを180度変えられました。
みなさんにそんな彼らを知ってもらいたくなりました。そして生きることに必死な彼らと一緒に笑って欲しいと思っています。
- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社ビーケイシー
- 発売日2004/12/1
- ISBN-104939051323
- ISBN-13978-4939051326
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登録情報
- 出版社 : ビーケイシー (2004/12/1)
- 発売日 : 2004/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 269ページ
- ISBN-10 : 4939051323
- ISBN-13 : 978-4939051326
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,116,267位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 143位労働問題ノンフィクション
- - 2,679位社会病理
- - 287,230位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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今まではそばを通り過ぎてても
そのホームレスがどんな人なのか気にすることなんてなかったです。
BIG ISSUEが売れるか売れないかは
その人の努力・工夫次第。
おじちゃんやおじいちゃん 近い年齢の販売員の人達が、
ホームレスから抜け出して自立するために
毎日こんなにずっと立ってがんばって働いてるんやと
感動しました。
梅田とかよく行くけど初めてホームレスの人が
目に付くようになったし、
BIG ISSUE売ってる人はなんだかほっとけない。
応援したい。
今はそう思います。
私にできるのはBIG ISSUEを買うことぐらい。
でもかわいそうだからとかじゃなく、
私はあの雑誌の内容がすきです。
街中で見かけたことがある人もいるのでは?
ホームレスというとマイナスな印象があるけど、
それってすごく偏っている見方なのかもしれません。
この本を読むと、ホームレスの人たちの中にも自分の生き方に胸を張り、
夢を持って生きている人もいるんだということを知ることが出来ます。
でもその一方で、孤独死やなかなかお金を稼げない厳しさもそこにはあります。
自分が知らない世界で生きている人たちのリアルな現状が見える一冊。
章立ても細かいので読みやすいです。
大阪でビッグイシューが立ち上がったときの話はわくわくはらはら、ホームレスになった事情を書いた部分ではせつなくって涙がほろり。
ワールドサッカーの話では、、、読みましょう。
この本だけではなくて、ビッグイシューというたった200円の雑誌を街角で手にして見てください。
雑誌自体も内容ぎっしりで読み応えがありますし、販売員さんの明るい笑顔にこちらがどきどきするおまけつきです。
以前、少年宅に物乞いに来たホームレスに対し両親が過剰に反応したそうだ、それを見た少年からすると、(ホームレス=悪)と判断したのだろう。
その時の両親の応対次第でこの事件は防げたはずだ
この本を読むことでホームレスにも様々な方がいることを知っていただきたい。 本人が原因でホームレスなった場合、外部からの原因、
そして一度社会から出た人が社会復帰するのがいかに大変か
これを読むと、今まで思っていたホームレスというイメージが変わるだけではなく、復活しようと必死なのだが、陽気で明るいホームレス達に元気付けられるのは何故なのだろうか。
それは、社会的に有意義な販売活動が、ホームレスではない人をも巻き込んだ運動になりつつあることが分かる。
ただ、ビックイシューという雑誌そのものの魅力も大きい要素で、そうでなければ、寄付行為となって継続できないだろう。
ビックイシューの編集や、内容をもう少し詳しく触れて貰って、「買ってみよう」という人を増やすことにも繋げてあれば更に良かったかとも思うが。
この本を読めば、ホームレスから本を買うということに抵抗感は無くなるばかりでなく、ホームレスの人と友達になりたいと思う人も多いだろう。
ある日突然考えもしなかった出来事で、ホームレスになるかも分からないことがあったりするので、決して他人事ではないことが共感を呼ぶ。
ビッグイシューのこと、販売員をやっているホームレスのこと、販売についての苦労話、ビッグイシューの販売を立ち直りのきっかけにしていること、「第2回ホームレス・サッカー・ワールドカップ」日本代表の奮戦記などがよく書けているところ。
この本の短所
ビッグイシューの矛盾が突けていないところ。すなわち、ビッグイシューはホームレスが販売員なので、彼らがいないと成り立たないことに関する問題点が突けていない(理想は非自発的ホームレスゼロの社会だと思うが、そうなると雑誌がなりたたない。ゆえにビッグイシューが存続するには「埋もれるだけ」だとしても本屋においてもらわなければならないのだが、そうなると販売員の仕事がなくなる。そこの矛盾についての考察がほしかった)。
結論―長所星5つ、短所で星を1つ減らして、星4つ。
これがはじめて書いた書とは思えない。
著者の櫛田さんの今後の活躍を祈る。
本書によれば、これは英国でホームレスの就業支援を目的に創刊された雑誌の日本語版とのこと。ホームレスはまず一人10部を無料で受け取って街頭販売します。売価は一部200円なので10部売り切れば2000円が収入になります。これを元手にして以後は1部90円で仕入れて販売するという制度です。誌面構成は表紙写真の著名人の単独インタビューを中心とした、いたってまじめな情報誌だとか。
本書はこのビッグイシュー誌の取り組みを東京と大阪に取材してまとめたものです。
こうした就業支援活動が自分が行きかう路上で、目の前で展開されていたとは知りませんでした。そうした「身近な未知」を知らせてくれる読書というのは楽しいものです。身近であるからこそ、知ることで何かが始められそうな気がしてきます。
ただし本書が一作目であるだけに、著者の取材には詰めの甘いところが見られます。ホームレスの男たちにかなりウェットな形で関わってしまっていて、必要以上に肩入れしたり、無邪気に感動の涙を流したりしています。取材対象との距離のとり方が気になりました。
ホームレスのことを単に怠惰で不潔な人々という風にしか見られない市民の生理は確かにあります。読者の否定的な思いを払拭するためには、彼らの多くがなぜホームレスとなったのかついてもっと突っ込んだ記述が必要です。「あることがきっかけで」(120頁)と一言で片付けるのは損です。