[2023.12.５(火)夜 記]
先の方もお書きの通り訳のわからぬネタが多い…と云うかほぼ全てがそうです。そしてほぼ全作品｢短い｣。｢ここで終いか｣｢これだけか｣と云うのが多い。
笑えることには違いないので まあ良いのですが、１つ難を挙げると｢各作品の初出がわからん｣ことがあります。
巻末に３話分収録──いずれも原稿所在不明らしくコピーが掲載された(３話目は扉絵に話数がなく、全３話なのか抜粋収録されたのか不明の)
『かすちけけ』以外は皆、恐らく1990年代半ば頃から2000年代前半迄のものと思われますが…
(本書(以下｢TSGDK｣)の発売は2004年。大抵の出版社が実際の発売日とは異なる日付を書く｢奥付｣では４.25発売となっているが
ここアマゾンには４.１とあり、ネット上には2004.３とする記述も見られる。
因みにこの年４月の１は木曜25は日曜、私の知る限りでは｢講談社｣の本は奥付の日付と実際の発売日が一致している)
田村の師匠と呼んで差し支えない？｢山上たつひこ｣が著した『喜劇新思想大系』(よく｢体系｣と誤記されるようだが、左記が正しい)の完全版は
TSGDKと同じく｢フリースタイル｣社から発売され全話の掲載号数が明記されているのに対して
TSGDKは号数はおろか掲載誌名すら記されていません。
山上は掲載誌を保管するなり細かく記録をとるなりしていたのに対して田村は逆だったので詳細がわからず書きようがなかったと云うことなのか、
或いは作者ではなく担当編集者の資質と云うか性格傾向によってその辺違ってくるのか(折角資料があるのに面倒臭がって書かなかった、等)。
又、TSGDKの10年以上前に｢宝島社｣より発売の『｢じつは、来週で…｣ 田村信中断漫画選集』についてもここで触れておくと、
収録作品の掲載誌名なら書いてあるのですが号数迄は書いてなく、掲載誌名も 例えば｢●■◆▲増刊 漫画◯✕▽｣と云う雑誌があったとして
｢漫画◯✕▽｣と云う風に簡略化して書いてある(｢●■◆▲増刊｣なしでネット検索すると無関係のページが多数出て、見つかりにくい)場合があります。
最後に、このTSGDKの商品画像について。
薄茶色の紙に文字と絵の画像がここアマゾンも含めた方々のサイトに載っていますが、これはカバーなしの状態なのです。
実際は白いカバーがついており、表紙側に画像のものと同じ絵があったり裏表紙側に｢江口寿史｣からの推薦文が書いてあったりします。
最近多い(いや、意外と歴史が古い？)｢帯ともカバーともとれる｣もので 本の高さの３分の２程あり、
裏表紙側の折り返しに田村の略歴が記されているのでこれは帯ではなくカバーとみるべきかと思います。
無論、カバーのついた状態の画像も(発売元であるフリースタイルのHP等)ネット上にあります。
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