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成瀬巳喜男演出術: 役者が語る演技の現場 単行本 – 1997/7/1

4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

日本映画の古き良き時代、小津と並んで日本を代表する名監督と呼ばれた成瀬巳喜男。高峰秀子、杉村春子、小林桂樹ら成瀬監督ゆかりの人々が、彼の素顔を語る。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出興産 (1997/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 253ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4948735698
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4948735699
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2005年11月20日に日本でレビュー済み
 貴重な証言集で、成瀬研究家(いや。要はファンと言いたい)でこの書を知らん人もいないと思うが、もし未読なら今すぐ買うべき。成瀬という監督は役者にとって大変「怖い」存在だったようで、仕事の上でああしろこうしろという指示は一切出さない。撮影現場はお通夜のようにシーンとしていたという。それくらいだから役者とのプライベートな付き合いも皆無に等しく、自然、役者の語る成瀬は、成瀬の監督としての側面に限られる。だから、より多くの役者にインタビューすればするほど、監督・成瀬像が明確になるという効率のいい作り。これは、成瀬の監督像を構築するのにぴったりの表現形式とも言える。

 その点で最大の不満は、中北千枝子へのインタビューがないことだ。ま、それは別の著作で読むとして、逆にいうとそれ以外の主な(聞いてみたい!と思う)役者はすべてある(そりゃ原節子はない)。インタビュアーも相手によって得手不得手があり(不得手が多い気も)、巻頭を飾る高峰秀子なんかは質問の鈍さに苛立ってるのがありありだが、かえって『浮雲』のゆき子キャラを彷彿させ面白い。特別収録の千葉早智子(最初の奥さんでもある)、成瀬夫人(役者ではないが)、それにあの石井輝男も読み所だ。石井なんか成瀬に私淑してたってんだから驚きだ(ちっとも知らなかった!)。しかも・・・よそう。どうだ読みたくなっただろ?
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レポート
2005年5月12日に日本でレビュー済み
 成瀬巳喜男の映画に出演した日本映画黄金時代の俳優たちへのインタヴューを通して、その演出方法の秘密に迫っていこうとする企画。
 高峰秀子、香川京子、岡田茉莉子、杉村春子、山村聰といった豪華俳優陣の口から語られる成瀬巳喜男の演出と人柄。ある人は彼を「いじわるじいさん」と呼び、ある人はとても厳しい、怖い人だったと述壊する。あがってきた脚本を黒線でどんどん塗りつぶしてゆく高峰秀子との作業、中抜きと呼ばれる山中貞雄も得意とした方法で必ず納期に間に合わせる職人技。特に「山の音」のあるシーンの演出に関する山村聰の証言は、成瀬演出の真髄に読む者を迫らせる。
 個人的に特にうれしかったのが、小林桂樹氏が「妻の心」の三船敏郎を「あれは三船さんがいいですね。僕は俳優として、どうして他の監督はああいうふうに彼を使わないのかと思いましたよ。黒澤さんのものよりいい」と賞賛している事で、評者も同感である。脚本家の井手俊郎は「妻の心」を「つまらない作品」と言っているが、これは「脚本家の褒める映画は絶対につまらない」という私の定義からすれば、「妻の心」への最大の賛辞となる。
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