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認知症ケアにおける社会資源 (認知症ケア標準テキスト) 単行本 – 2004/6/1
日本認知症ケア学会
(編集)
- 本の長さ161ページ
- 言語日本語
- 出版社ワールドプランニング
- 発売日2004/6/1
- ISBN-104948742724
- ISBN-13978-4948742727
登録情報
- 出版社 : ワールドプランニング (2004/6/1)
- 発売日 : 2004/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 161ページ
- ISBN-10 : 4948742724
- ISBN-13 : 978-4948742727
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、認知症ケア専門士試験を受験する方には必須のテキストではないだろうか。
認知症ケア専門士資格試験のテキストは多々ありますが、学会が出しているこのテキストに書かれている中から問題は出題されることになります。
つまり、各社の出しているテキストによっては解釈の分かれる記載もあるかと思います。その時には、学会の出しているこのテキストに記載されていることが正解になりますのであらためて学会の出している一連のテキストを確認する意義はあるのではないでしょうか。
認知症ケア専門士の資格試験を目指している方はぜひ学会のテキストを参考にしてみてください。
さて、話は変わりますが、私は最近非常に気になるニュースを耳にしました。
それは、鹿児島県の老人ホームで起きた6人死亡のニュースです。
「鹿児島県鹿屋市の住宅型有料老人ホーム「風の舞」(定員55人)で約1か月間に入居者6人が死亡した問題で、市は22日、「介護態勢の不足や、室内環境に改善を要することが確認された」とする立ち入り調査の結果をまとめ、県に報告した。虐待については「確認できない」とした。
施設では8~9月、介護担当職員8人全員が退職。その後、今月半ばまでの約1か月間に入居者6人が死亡した。立ち入り調査は高齢者虐待防止法に基づき16日に行われ、当時の入居者32人に事情を聞いた。
その結果、波江野満施設長がほとんど1人で行っていた夜間対応については、介護態勢に改善の余地があると指摘した」(2018年11月23日読売新聞朝刊)。
この施設ではヘルパー10人のうち、介護担当の8人全員が退職していた。「人間関係や手当に対する不満から」(施設側)という。
人手不足と死亡との因果関係は定かではないが、入居者にしてみればたまったものではないだろう。
しかし、介護業界の現状を見た時にこの施設の問題としてだけとらえることはできない。
介護業界の需要と供給のギャップは高まるばかりであり、その延長に外国人労働者の受け入れ問題がある。
つまり、このホームで起こったことは日本の別の施設でも今後起こりうる話なのだ。
一ホームで起こった問題ととらえてよい問題ではない。問題の背景にあるのは、介護職の待遇問題であるのではないか。
これまで、介護業界では、介護職を単なる人手と考えて法律知識のない介護職員を「やりがい搾取」してきた実態がある。
しかし、今後はそのようなやり方は通用しない。
人の命を預かる介護職という仕事にふさわしい待遇と報酬を与える必要があるはずだ。介護業界がこれまでの考え方を大きく変えて「やりがい搾取」からの脱却を図ることが不可欠だろう。それなくしては同じような事件が再発するだけだ。
外国人労働者の受け入れ問題に関しても、単なる労働力の確保にとどまるならば介護職の待遇改善には繋がらず、むしろ安い外国人労働者の受け入れによって介護職の待遇が悪化することが懸念される。
その結果、予測されることは鹿児島県の老人ホームで起こったような事件の再発である。
多くの介護職は仕事にやりがいを感じているはずだ。しかし、やりがい搾取に甘んじてよい理由はない。
あらためてテキストを通して介護のあるべき姿について考えさせられた。(2018.11.23記)
認知症ケア専門士資格試験のテキストは多々ありますが、学会が出しているこのテキストに書かれている中から問題は出題されることになります。
つまり、各社の出しているテキストによっては解釈の分かれる記載もあるかと思います。その時には、学会の出しているこのテキストに記載されていることが正解になりますのであらためて学会の出している一連のテキストを確認する意義はあるのではないでしょうか。
認知症ケア専門士の資格試験を目指している方はぜひ学会のテキストを参考にしてみてください。
さて、話は変わりますが、私は最近非常に気になるニュースを耳にしました。
それは、鹿児島県の老人ホームで起きた6人死亡のニュースです。
「鹿児島県鹿屋市の住宅型有料老人ホーム「風の舞」(定員55人)で約1か月間に入居者6人が死亡した問題で、市は22日、「介護態勢の不足や、室内環境に改善を要することが確認された」とする立ち入り調査の結果をまとめ、県に報告した。虐待については「確認できない」とした。
施設では8~9月、介護担当職員8人全員が退職。その後、今月半ばまでの約1か月間に入居者6人が死亡した。立ち入り調査は高齢者虐待防止法に基づき16日に行われ、当時の入居者32人に事情を聞いた。
その結果、波江野満施設長がほとんど1人で行っていた夜間対応については、介護態勢に改善の余地があると指摘した」(2018年11月23日読売新聞朝刊)。
この施設ではヘルパー10人のうち、介護担当の8人全員が退職していた。「人間関係や手当に対する不満から」(施設側)という。
人手不足と死亡との因果関係は定かではないが、入居者にしてみればたまったものではないだろう。
しかし、介護業界の現状を見た時にこの施設の問題としてだけとらえることはできない。
介護業界の需要と供給のギャップは高まるばかりであり、その延長に外国人労働者の受け入れ問題がある。
つまり、このホームで起こったことは日本の別の施設でも今後起こりうる話なのだ。
一ホームで起こった問題ととらえてよい問題ではない。問題の背景にあるのは、介護職の待遇問題であるのではないか。
これまで、介護業界では、介護職を単なる人手と考えて法律知識のない介護職員を「やりがい搾取」してきた実態がある。
しかし、今後はそのようなやり方は通用しない。
人の命を預かる介護職という仕事にふさわしい待遇と報酬を与える必要があるはずだ。介護業界がこれまでの考え方を大きく変えて「やりがい搾取」からの脱却を図ることが不可欠だろう。それなくしては同じような事件が再発するだけだ。
外国人労働者の受け入れ問題に関しても、単なる労働力の確保にとどまるならば介護職の待遇改善には繋がらず、むしろ安い外国人労働者の受け入れによって介護職の待遇が悪化することが懸念される。
その結果、予測されることは鹿児島県の老人ホームで起こったような事件の再発である。
多くの介護職は仕事にやりがいを感じているはずだ。しかし、やりがい搾取に甘んじてよい理由はない。
あらためてテキストを通して介護のあるべき姿について考えさせられた。(2018.11.23記)
2014年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
認知症ケア専門士認定試験を受けるので、標準テキストは必要ですね。