どちらかというと可愛かったり綺麗なお人形を目当てで買ったのですが、収録されているお人形の中には毒々しかったり本当に痛々しいお人形もあり、最初はショックを受けました。
創作人形にはそういう感じのお人形もあると知ってはいたのですが、作者へのインタビューとあわせてみると、かなりの衝撃を感じました。
ここに載っているお人形はただの「愛玩人形」では済みません。
(中には綺麗な感じのもありますが)
苦手な人が見たら、本当に怖いお人形だと思います。
しかしじっくりと見ているうちに、そこに託された精神というか、作家の魂のようなものが伝わってきました。
もがき苦しむ中で創られた、正に魂の叫びのような人形もあり、見た目には可愛いわけではないのに、目を離せなくなります。
これは「人形」の本ですが、ここに載っている人形はただの「物」ではなくて、人のあらゆる感情だとか、作者の人生そのものが叩きつけられているような気がします。
個性溢れる作家が多数載っていますので、全ての人形が上記のようであるというわけではありませんが、こんなお人形も載っていますので、軽い気持ちで手にとるとショックを受けるかもしれません。
見たいお人形だけ見る、という方法もありますが。
人形好きの人の間でも、好き嫌いが分かれる本だと思います。
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夜想: 特集・『ド-ル』 ペーパーバック – 2004/10/1
ダブルポイント 詳細
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社ステュディオ・パラボリカ
- 発売日2004/10/1
- ISBN-104990086880
- ISBN-13978-4990086886
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登録情報
- 出版社 : ステュディオ・パラボリカ (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 176ページ
- ISBN-10 : 4990086880
- ISBN-13 : 978-4990086886
- Amazon 売れ筋ランキング: - 516,530位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 29,142位アート・建築・デザイン (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月2日に日本でレビュー済み
人形作家は四谷シモンさんぐらいしか存じ上げず、どんな方がおられるのだろうと、たまたま見かけて購入しました。
自分は恋月姫さんと天野可淡さんの人形がいいなと思いました。特に恋月姫さんの人形の写真にはどきどきしました(なんだろう)。
人の形をしながら魂を持たぬもの。なのに・あるいは・それゆえに、その形に死と虚無とエロスを宿すもの。
天野可淡さんの人形は少しイラストレーターの天野喜孝さんの絵を少し連想させる部分もあるような。
自分は恋月姫さんと天野可淡さんの人形がいいなと思いました。特に恋月姫さんの人形の写真にはどきどきしました(なんだろう)。
人の形をしながら魂を持たぬもの。なのに・あるいは・それゆえに、その形に死と虚無とエロスを宿すもの。
天野可淡さんの人形は少しイラストレーターの天野喜孝さんの絵を少し連想させる部分もあるような。
2010年3月23日に日本でレビュー済み
恋月姫、三浦悦子、堀佳子、与偶、四谷シモン、吉田良、天野可淡といった人形作家の特集。写真もテキストも非常に充実しています。
フィギュアの原型師や、オリエント工業に代表されるラブドールの制作に関わっている職人さんたちの仕事も尊敬していますが、本書に登場する人形たちは、当然のことながら「工業製品」ではなく、作家の個性や人格が色濃く表れたものばかり。その強烈なたたずまいに、こうした球体関節人形に慣れていない人はショックを受けたり恐怖を感じるかもしれません。
はっきりいって読み手を選びます。
それでも、作家は大体有名どころが網羅されており、こうした球体関節人形に興味を持ち始めた人の入門書としては最適といえるでしょう。
四肢のない体に安らかな寝顔を浮かべる与偶の人形は、特に私の心に残っています。
フィギュアの原型師や、オリエント工業に代表されるラブドールの制作に関わっている職人さんたちの仕事も尊敬していますが、本書に登場する人形たちは、当然のことながら「工業製品」ではなく、作家の個性や人格が色濃く表れたものばかり。その強烈なたたずまいに、こうした球体関節人形に慣れていない人はショックを受けたり恐怖を感じるかもしれません。
はっきりいって読み手を選びます。
それでも、作家は大体有名どころが網羅されており、こうした球体関節人形に興味を持ち始めた人の入門書としては最適といえるでしょう。
四肢のない体に安らかな寝顔を浮かべる与偶の人形は、特に私の心に残っています。
2006年4月9日に日本でレビュー済み
恋月姫、四谷シモン、吉田良、天野可淡、堀佳子、やなぎみわ、三浦悦子など、名前を聞いただけでも購入する価値はあると思いました。
実際、これだけの内容でこの値段なら、文句は無いと思います。
とくに拝見する機会の少ない、天野可淡、やなぎみわの人形の掲載は嬉しいところです。
吉田良が可淡についてふれているのも、見所ではないでしょうか。
完全に受身の存在でありながら、もの言いたげな人形。
限りなく異端でありながら、エロティックで魅惑的。
人形は、生身の少女では実現できない、誰もが追求したいであろう理想の塊だと思います。
間接球体人形に興味のある方全員にお勧めしたい一冊です。
実際、これだけの内容でこの値段なら、文句は無いと思います。
とくに拝見する機会の少ない、天野可淡、やなぎみわの人形の掲載は嬉しいところです。
吉田良が可淡についてふれているのも、見所ではないでしょうか。
完全に受身の存在でありながら、もの言いたげな人形。
限りなく異端でありながら、エロティックで魅惑的。
人形は、生身の少女では実現できない、誰もが追求したいであろう理想の塊だと思います。
間接球体人形に興味のある方全員にお勧めしたい一冊です。