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星に向かって―ジョージ・タケイ自叙伝 単行本 – 2005/3/1

5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

スター・トレックのテレビシリーズや劇場版シリーズのスールーとして名を馳せている俳優のジョージ・タケイの自叙伝。俳優としての地位を築き上げた努力を語るにとどまらず、第2次世界大戦というアメリカ史の暗黒面も語る。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 有悠 (2005/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 552ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4990248201
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4990248208
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

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ジョージ・タケイ
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上位レビュー、対象国: 日本

2014年11月9日に日本でレビュー済み
ご存知、「宇宙大作戦」のミスター・カトウ役のジョージ・タケイの自叙伝です。

552頁800g、重さだけでなく内容も重い本です。それもその筈、前半は第2次世界大戦中の日系移民捕虜収容所についての記述です。
歴史では教わっていても知らなかったことが多かったです。
ヨーロッパ戦線で勇敢に戦った日系2世部隊は、祖国アメリカの偏見とも闘わねばならなかったこと、捕虜となった収容所の家族を守るために志願したこと。
なかでも衝撃だったのは200人のテキサス部隊を救うため2世部隊が800人以上の死傷者を出した史実です。言葉を失うという表現の本当の意味を知りました。

その反面、サイパン玉砕では日系人に育てられた18才の兵士が日本軍の投降を促すため、単身敵の潜む洞窟に潜入して日本語で説得し、
1000人を超える兵士、民間人を救った実話も知りました。彼の勇気とともに、日系人家庭で愛情深く育ったのだろうと想像出来ました。

ジョージも3人兄妹の一人として両親に愛情もって育てられました。
戦争、収容所を経験した彼らは、お金や土地は失うけれど、教育は誰にも奪えないと考えたのでしょう、子ども達の学業に援助を惜しみませんでした。
その甲斐あって、ジョージは大学の演劇科に進み、俳優への道を歩み出します。

552頁の半分は「スタートレック」の話です。とても興味深い話が語られます。
驚くのは番組に至るまでの長い道のりの中で、偶然、ウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、二シェル・ニコルズに出会っていることです。あの広いアメリカで。その後の関係を考えると何か「宇宙の意思」感じさせるエピソードでした。

このレビューを読んでいる方はご存知でしょうが、ジョージから見たW・シャトナーは本当に性格が悪いです(笑)。
こんな事を書いていいのか、と思うほどです。
しかし、著者には気の毒ですが、予想の遥か上を行く悪役ぶりに、笑うしかありませんでした。

楽しいエピソードの中にはチクリと胸を刺す物もありました。今では当たり前のように名乗る「ヒカル・スールー」。この名前がついたのは1991年の「スタートレック'6」からだそうです。放映から25年も経っています。それ迄は名前が無く、単に「スールー」だったわけです。スタトレのパロディ「ギャラクシークエスト」において、端役が「オレの名字を誰も知らないんだ!」と嘆いたシーンを思い出しました。ウフーラに至っては最近まで下の名前がありませんでした。後から加わったチェコフにはパーベルという名前があったのに。アメリカには今も「ガラスの天井」があることを痛感しました。
200人の兵士を救うため800人の2世部隊の犠牲を容認した歴史は過去の物ではありませんでした。

そんな中で、私の長年気になっていた話、「魔の宇宙病」で何故スールーが日本のサムライではなく西洋の騎士になったのか、について説明がありました。これはジョージの提案でした。彼は、23世紀に生きるスールーの感覚は、民族を超越して無限に広がっているべきだと思い、フェンシングを選んだそうです。48年前とは思えないほど先進的な考え方だと思いました。

シャトナー以外の共演者やジーン・ロッデンベリーとのふれ合いにも多くの頁が割かれています。
トレッカーに対する深い敬意と感謝も随所に見られます。

長い俳優生活で見聞きした逸話が聞けて興味深いです。映画第一作のヒロイン、パーシス・カンバータの母国語がパーシー語だと触れられていました。これはパールシー(ペルシャ)だと思われます。風貌からして、彼女もクイーンのフレディマーキュリーと同じパールシー(インドのペルシャ系少数民族)だったのかもしれません。彼女も若くして亡くなっています。伝説的カンフースターともすれ違っています。

高価ですし、絶版でなかなか読む機会が無いと思いますが、前半の捕虜収容所の部分を強調して、図書館に買ってもらう、という力技があります。読んでみたい方はチャレンジする価値があると思います。

そして、彼は10年前の今日、2004年11月9日に日米の架け橋としての活躍が認められ、旭日小綬章を受けました。
その時の彼の気持ちは想像するしかありませんが、このテレビシリーズが果たした役割について万感の思いがあったろうと感じます。

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