中野円佳氏『育休時代のジレンマ』を読んだ時、核家族が子育てと仕事を両立するだめの解決策は書かれていなかった。
境治氏のこの本を読んでその理由が分かった。
私はこの本が提示する社会のあり方を応援する。
可及的速やかに、具体化されますように。
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赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。 単行本 – 2014/12/16
境 治
(著)
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子どもが生まれてやっとわかる、この国の子育ての難しさ。不足する保育園、サービス化する子育て。コピーライターの境治が、これか…
- 本の長さ287ページ
- 言語日本語
- 出版社三輪舎
- 発売日2014/12/16
- 寸法13.3 x 0.2 x 18 cm
- ISBN-104990811607
- ISBN-13978-4990811600
商品の説明
著者について
コピーライター/メディアコンサルタント
1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現・I&S BBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとしての活動を経て株式会社ロボット、株式会社ビデオプロモーションに勤務。2013年より再びフリーランスに。
ブログ「クリエイティブビジネス論」
( http://sakaiosamu.com/ )はハフィントンポスト日本版に転載され、メディア論から社会的なテーマまで幅広く執筆。著書『テレビは生き残れるのか』(ディスカヴァー携書、2011年)
1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現・I&S BBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとしての活動を経て株式会社ロボット、株式会社ビデオプロモーションに勤務。2013年より再びフリーランスに。
ブログ「クリエイティブビジネス論」
( http://sakaiosamu.com/ )はハフィントンポスト日本版に転載され、メディア論から社会的なテーマまで幅広く執筆。著書『テレビは生き残れるのか』(ディスカヴァー携書、2011年)
登録情報
- 出版社 : 三輪舎 (2014/12/16)
- 発売日 : 2014/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 287ページ
- ISBN-10 : 4990811607
- ISBN-13 : 978-4990811600
- 寸法 : 13.3 x 0.2 x 18 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 967,548位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月29日に日本でレビュー済み
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2015年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後の詩のようなストーリーに感動しました。自分も赤ん坊を育ててますが、乗り物にのると泣き出したりしないだろうかと、肩身が狭い思いをするのも分かります。こういったことは大都市であれば世界中に起きる問題なのではないでしょうか。人は密に暮らしていますし、中心部は会社しかありませんから、赤ん坊にとって暮らしやすい環境が整っているとは思えません。たしかに会社ムラと子育ては相入れないものだと思います。会社は利益を生み出すのが目的なので、子育てという非効率なものは排除されてしまうのです。ただ自分が子供を育てる側になってみて、こんなに毎日幸せなことはないなと思います。自分の子供や他の家族の子供の笑顔を見てると心の底から癒されます。自分も子育てしたいなと他の人が羨むような社会こそ、理想なのではないかと思います。この本を読んでそんなことを思いました。
2015年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
独特の切り口で現状を切り取っており、これこそメディアの役割である、と感じさせた。取材に基づく事実を俯瞰して分析していく最終章は、読み応えがあった。
2022年2月11日に日本でレビュー済み
誰にでもいえるただの理想論、綺麗ごとを並べてるだけの本
あーそうだよねー、そういう社会になればいいね、でもそれ現実的に無理だよねで終わる内容
でお決まりの様にアメリカでは~ フィンランドでは~という言葉が並ぶ
文化も制度も人種も全く違う国と比較したところで意味なんてないのに他所の国の良いところだけを切り取って他の国はこんなに素晴らしい、日本は遅れてるとテンプレ通りの文言
ただの隣の花が赤く見えてるだけでしかないのに
で、結局この本での著者の言い分ってみんなでやれば変えられる、みんなでがんばればどうにかなるって具体性のない精神論なんだよね、この本が出版されてから8年近くたって、コロナ禍でますます赤ちゃん連れや子連れに世間の目が冷ややかになってる今の時代でそんな精神論で赤ちゃんが増えるなら苦労しない
あーそうだよねー、そういう社会になればいいね、でもそれ現実的に無理だよねで終わる内容
でお決まりの様にアメリカでは~ フィンランドでは~という言葉が並ぶ
文化も制度も人種も全く違う国と比較したところで意味なんてないのに他所の国の良いところだけを切り取って他の国はこんなに素晴らしい、日本は遅れてるとテンプレ通りの文言
ただの隣の花が赤く見えてるだけでしかないのに
で、結局この本での著者の言い分ってみんなでやれば変えられる、みんなでがんばればどうにかなるって具体性のない精神論なんだよね、この本が出版されてから8年近くたって、コロナ禍でますます赤ちゃん連れや子連れに世間の目が冷ややかになってる今の時代でそんな精神論で赤ちゃんが増えるなら苦労しない
2015年1月4日に日本でレビュー済み
私自身、田舎で育ち東京に来て12年。都会での子育てを想像すると、育った町のような温かさを感じられなくて…そんな時に、この本に出会いました。
本書では、第2・3章で境さんが取材した「自主保育」「共同保育」「保育士の課外活動」等、様々な活動が描かれています。詳しい内容はぜひ読んで頂きたいのですが、育児専門家でない境さんならではの率直な感想が綴られ、こどもも大人もいきいきと過ごす様子が伝わってきます。
保育の場を創る人、親子みんなが関わり合い助け合い、分け合う子育て。心を通わせるこうした豊かな活動は「17万イイね!」の人々が潜在的に求めているものではないでしょうか。これからの子育てに、ふわっと希望が灯る思いがしました。
また第4章の「赤ちゃんにきびしい」と言わざるをえない、日本社会の構造も興味深い内容です。
いまの社会経済制度は、民族性由来でなく、戦争を乗り切り高度経済成長をとげるために強固に確立されたもの。なるほどと納得。働く場と家庭が切り離され、家庭を守る良妻賢母が求められた時代の制度のままで、これからの家族にやさしい国になれるのか。境さんのメッセージに、皆で考え行動する時が来ていると強く感じます。
本書の最後は、「みんなでかんがえる、赤ちゃんにやさしい国。」素敵な言葉の数々が綴られます。
読み終わったあと、赤ちゃんにやさしい自分になろう。と思える、温もりある一冊です。
本書では、第2・3章で境さんが取材した「自主保育」「共同保育」「保育士の課外活動」等、様々な活動が描かれています。詳しい内容はぜひ読んで頂きたいのですが、育児専門家でない境さんならではの率直な感想が綴られ、こどもも大人もいきいきと過ごす様子が伝わってきます。
保育の場を創る人、親子みんなが関わり合い助け合い、分け合う子育て。心を通わせるこうした豊かな活動は「17万イイね!」の人々が潜在的に求めているものではないでしょうか。これからの子育てに、ふわっと希望が灯る思いがしました。
また第4章の「赤ちゃんにきびしい」と言わざるをえない、日本社会の構造も興味深い内容です。
いまの社会経済制度は、民族性由来でなく、戦争を乗り切り高度経済成長をとげるために強固に確立されたもの。なるほどと納得。働く場と家庭が切り離され、家庭を守る良妻賢母が求められた時代の制度のままで、これからの家族にやさしい国になれるのか。境さんのメッセージに、皆で考え行動する時が来ていると強く感じます。
本書の最後は、「みんなでかんがえる、赤ちゃんにやさしい国。」素敵な言葉の数々が綴られます。
読み終わったあと、赤ちゃんにやさしい自分になろう。と思える、温もりある一冊です。
2014年12月23日に日本でレビュー済み
一人目の育休中に、著者のブログ記事「赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。」を読んで共感した。特に「良妻賢母の幻想を女性たちに無理強いしてきたから子どもが減った。『ごめんなさい、それ無理です』と女性たちが思っているのだ。そして、その押しつけは間違っているのだ。」という一節には引きつけられた。
自分の場合は、妊娠して仕事との両立をリアルに想定したときに、本書の言葉を借りれば「ごめんなさい、それ無理です」と言わざるを得なくなった。
ポスト「男女雇用機会均等法」世代の自分にとって、「男性と女性は平等」であったから、大学に行くのも正社員になるのももちろん当然だし、逆に女性だからといっておごられたりするのはなんだか嫌で、結婚してからも長いこと財布は別々にしていた。会社の女性上司はいわゆるバリキャリの先駆け世代で、「女は子どもを育てながら仕事し続けて初めて一人前」と常々言われていた。育休なんてなかった時代に、あらゆる手を使って育児をこなしつつずっとフルタイムで働いてきた上司の言うことだから、それはそうなんだろうなとどこかで思っていたのだけれど、いざ妊娠してみて初めて、いわゆる仕事と家庭の両立にとてつもなく大きなジレンマを感じた。どこからか急に、子どもを自分の手で育てたいという気持ちが湧き上がってきてしまって、でも一方でその想いは社会人としてはどこか未熟で子どもっぽいような気がして、どうしたらよいのかわからなくなった。この道を究めたいと思えるほど好きな仕事に出会って、男性・夫に依存せず「自立」した女性を目指して頑張ってきたのに、自分の気持ちの変化が意外だった。一方で、自分の母親は妊娠を機にさっぱりと仕事を辞めて専業主婦になった人で、そういう気持ちについて相談することは難しかった。
今思えば気づくのが遅かったのだけれど、会社社会での男女平等とは、「女性が男性になること」だったのだ。でも本来、「男性」と「女性」は決して同じじゃない。ではどこが違っていて、それを乗り超えて多様性を担保する社会であるためには、どういう言葉(コミュニケーション)が必要なのか。本書は、そういうことについてのメッセージなのではないかと思う。
1章でブログ記事の背景とその反響が紹介され、2‾3章で保育の実践現場や、子どもと社会、母親と社会をつなぐさまざまなプロジェクトへの取材を重ねる。最終章では、昭和に構築された社会構造そのものを大きく転換する必要性と、著者が描く新たな社会のあり方が提示される。それは著者自身書いているとおり、決して奇想天外なアイデアというわけではなく、とてもシンプルな帰結とも思えるけれど、今この時代にここまでわかりやすい言葉で示されたことには、大きな意味があると思う。
保育は門外漢だという著者の、取材へのモチベーションや感動がそのまま伝わってくる文章は読んでいて心地よかった。ブログ記事を読んだとき、てっきり著者は30代半ばくらいと思っていたら50代だったことには驚いた。機会があれば両親にも読んでもらって感想を聞いてみたい。
自分の場合は、妊娠して仕事との両立をリアルに想定したときに、本書の言葉を借りれば「ごめんなさい、それ無理です」と言わざるを得なくなった。
ポスト「男女雇用機会均等法」世代の自分にとって、「男性と女性は平等」であったから、大学に行くのも正社員になるのももちろん当然だし、逆に女性だからといっておごられたりするのはなんだか嫌で、結婚してからも長いこと財布は別々にしていた。会社の女性上司はいわゆるバリキャリの先駆け世代で、「女は子どもを育てながら仕事し続けて初めて一人前」と常々言われていた。育休なんてなかった時代に、あらゆる手を使って育児をこなしつつずっとフルタイムで働いてきた上司の言うことだから、それはそうなんだろうなとどこかで思っていたのだけれど、いざ妊娠してみて初めて、いわゆる仕事と家庭の両立にとてつもなく大きなジレンマを感じた。どこからか急に、子どもを自分の手で育てたいという気持ちが湧き上がってきてしまって、でも一方でその想いは社会人としてはどこか未熟で子どもっぽいような気がして、どうしたらよいのかわからなくなった。この道を究めたいと思えるほど好きな仕事に出会って、男性・夫に依存せず「自立」した女性を目指して頑張ってきたのに、自分の気持ちの変化が意外だった。一方で、自分の母親は妊娠を機にさっぱりと仕事を辞めて専業主婦になった人で、そういう気持ちについて相談することは難しかった。
今思えば気づくのが遅かったのだけれど、会社社会での男女平等とは、「女性が男性になること」だったのだ。でも本来、「男性」と「女性」は決して同じじゃない。ではどこが違っていて、それを乗り超えて多様性を担保する社会であるためには、どういう言葉(コミュニケーション)が必要なのか。本書は、そういうことについてのメッセージなのではないかと思う。
1章でブログ記事の背景とその反響が紹介され、2‾3章で保育の実践現場や、子どもと社会、母親と社会をつなぐさまざまなプロジェクトへの取材を重ねる。最終章では、昭和に構築された社会構造そのものを大きく転換する必要性と、著者が描く新たな社会のあり方が提示される。それは著者自身書いているとおり、決して奇想天外なアイデアというわけではなく、とてもシンプルな帰結とも思えるけれど、今この時代にここまでわかりやすい言葉で示されたことには、大きな意味があると思う。
保育は門外漢だという著者の、取材へのモチベーションや感動がそのまま伝わってくる文章は読んでいて心地よかった。ブログ記事を読んだとき、てっきり著者は30代半ばくらいと思っていたら50代だったことには驚いた。機会があれば両親にも読んでもらって感想を聞いてみたい。
2015年1月11日に日本でレビュー済み
東京都在住、31歳女性です。
昨年結婚し、近い将来子どもが欲しいなぁと思っていますが、自分自身が九州の田舎でのびのびと育ったこともあり、正直、東京での子育てはあまりイメージできませんでした。この本を読むまでは。
本の中でも触れられていましたが、私の知り合いでも、海外(欧州&中国)で子育て経験のある人はみな口を揃えて言います。「東京は子育てがしづらい」と。海外では、子どもを連れて街を歩いていると、老いも若きも女も男も、みな自然に助けてくれるし、声を掛けてくれるそう。私の田舎もそうでした。地元の友達の中には五人兄弟の友達もいたりして、普段遊ぶ時には小さな妹や弟もだいたいいつも一緒。日常の風景の中に、当たり前のように赤ちゃんがいたんです。
なので、地元にいた時は赤ちゃんの泣き声やベビーカーを押すお母さんのことが気になったことなど一度もありませんでした(もちろん、東京で田舎では環境が全く異なりますが)。ですが、東京ではどうでしょう。自分が都心でフルタイムで働いていることもあり、日常的に街で赤ちゃんを見かけることはありません。たまに電車内で赤ちゃんを連れたお母さんを見かけると、泣き声をあげる赤ちゃんをあやしながら申し訳なさそうにしていたりして、そういう光景が頭の中で積み重なり、「東京で子育てはしたくないなぁ」という意識が強くなっていました。効率やスピードが優先される都市においては、なんとなく子育てよりも”仕事”が重要視され、子育てするママ&赤ちゃんよりも仕事をする大人の方が優遇されているように見えます(目に見えた制度があるわけではないけれど、そういう空気が漂っていることは間違いない)。でも、そこに優劣をつけること自体がおかしい。以前からぼんやり感じていたことですが、この本を読んではっきりとそう思いました。
そんなこんなで、都会での子育てに後ろ向きな私でしたが、この本を読み終えると、前向きになっている私がいました。その理由の一つは、「自主保育」を知ったことです。子育てがしづらいと感じているのは私だけでなく(私の場合はあくまで想像ですが)、理想の育児の仕方を模索し、協力しながら頑張っているお母さんたちの存在に、勇気づけられました。なんだか、子育ての新しい選択肢をもらって、肩の力が抜けた気分です。それから、asobi基地など、これからの時代のための新しい育児サービスを提供しようと邁進している方々のお話は、同じ働く女性として元気をもらいました。
日本政府は今、「女性の活用」を掲げて女性の労働力を拡大しようとしています。しかし、それを実現するためには、子育ての問題とは切っても切り離せないわけで、それは女性だけの問題ではありません。社会全体で考えなければいけないこと。なので、この本は女性だけでなく多くの男性にも読んでもらえたらと思いました。
そして、Facebookでの「17万いいね!」がこの書籍化につながったように、小さな力が集まって、老若男女がより生きやすい社会の実現につながったらいいなぁ。なんて偉そうなことを思いつつ、私も自分にできることを考えて日々行動したいと思います。
昨年結婚し、近い将来子どもが欲しいなぁと思っていますが、自分自身が九州の田舎でのびのびと育ったこともあり、正直、東京での子育てはあまりイメージできませんでした。この本を読むまでは。
本の中でも触れられていましたが、私の知り合いでも、海外(欧州&中国)で子育て経験のある人はみな口を揃えて言います。「東京は子育てがしづらい」と。海外では、子どもを連れて街を歩いていると、老いも若きも女も男も、みな自然に助けてくれるし、声を掛けてくれるそう。私の田舎もそうでした。地元の友達の中には五人兄弟の友達もいたりして、普段遊ぶ時には小さな妹や弟もだいたいいつも一緒。日常の風景の中に、当たり前のように赤ちゃんがいたんです。
なので、地元にいた時は赤ちゃんの泣き声やベビーカーを押すお母さんのことが気になったことなど一度もありませんでした(もちろん、東京で田舎では環境が全く異なりますが)。ですが、東京ではどうでしょう。自分が都心でフルタイムで働いていることもあり、日常的に街で赤ちゃんを見かけることはありません。たまに電車内で赤ちゃんを連れたお母さんを見かけると、泣き声をあげる赤ちゃんをあやしながら申し訳なさそうにしていたりして、そういう光景が頭の中で積み重なり、「東京で子育てはしたくないなぁ」という意識が強くなっていました。効率やスピードが優先される都市においては、なんとなく子育てよりも”仕事”が重要視され、子育てするママ&赤ちゃんよりも仕事をする大人の方が優遇されているように見えます(目に見えた制度があるわけではないけれど、そういう空気が漂っていることは間違いない)。でも、そこに優劣をつけること自体がおかしい。以前からぼんやり感じていたことですが、この本を読んではっきりとそう思いました。
そんなこんなで、都会での子育てに後ろ向きな私でしたが、この本を読み終えると、前向きになっている私がいました。その理由の一つは、「自主保育」を知ったことです。子育てがしづらいと感じているのは私だけでなく(私の場合はあくまで想像ですが)、理想の育児の仕方を模索し、協力しながら頑張っているお母さんたちの存在に、勇気づけられました。なんだか、子育ての新しい選択肢をもらって、肩の力が抜けた気分です。それから、asobi基地など、これからの時代のための新しい育児サービスを提供しようと邁進している方々のお話は、同じ働く女性として元気をもらいました。
日本政府は今、「女性の活用」を掲げて女性の労働力を拡大しようとしています。しかし、それを実現するためには、子育ての問題とは切っても切り離せないわけで、それは女性だけの問題ではありません。社会全体で考えなければいけないこと。なので、この本は女性だけでなく多くの男性にも読んでもらえたらと思いました。
そして、Facebookでの「17万いいね!」がこの書籍化につながったように、小さな力が集まって、老若男女がより生きやすい社会の実現につながったらいいなぁ。なんて偉そうなことを思いつつ、私も自分にできることを考えて日々行動したいと思います。