That Thing You Do [VHS]
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商品の説明
Amazonレビュー
Tom Hanks's debut as a writer and director is a lively, affectionate account of the shooting-star career of a forgotten (fictional) '60s pop-rock band called The Wonders--as in "one-hit wonders." Hanks plays the manager of the group, which includes drummer Guy "Sticks" Patterson (Tom Everett Scott) who works the floor at his parents' appliance store in Erie, Pennsylvania; Jimmy (Johnathon Schaech), the talented and temperamental lead singer and songwriter; Lenny (Steve Zahn), the goofy guitarist; and Ethan Embry as a geeky little fellow identified in the cast list only as "The Bass Player." The movie traces their meteoric rise and fall, from cutting their first record, to going on tour with a Phil Spector/Motown-type revue, to the internal tensions that lead to the band's disintegration, which comes when they fail to follow up their smash hit single, "That Thing You Do!" And that song, by the way, is so catchy it would definitely have been a hit in 1964--and deserves to be one today. This delightful movie would make a great double-bill with Allison Anders's wonderful Grace of My Heart. --Jim Emerson
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 18.54 x 9.91 x 2.79 cm; 204.12 g
- メディア形式 : 色, ドルビー, クローズドキャプション
- 発売日 : 2000/2/1
- 出演 : Hanks, Scott, Schaech
- 販売元 : Twentieth Century Fox
- ASIN : 6304342462
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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やっぱりいいですね~、音楽の出来も素晴らしい!
久しぶりにCD引っ張り出しましたよ
アチコチにビートルズのエピソードがちりばめられてるところもニヤッとさせられます
ただ一つ気になったのは昔VHSで観た時よりも若干音ズレが目立つかな~って事
ひょっとしたら元々こんな感じだったのかもしれませんが・・・
音楽物が好きな方には是非ともお勧めします^^
サクセスストーリーもとても微笑ましく心地よいです。
エンドロールの最後まで曲を聴いた映画は久しぶりだな。
ほろ苦くて甘酸っぱい素敵な映画です。
大好きな作品。ディレクターズ版を注文しましたが、届いたのが通常版、ま、いいや。
ミッドセンチュリーな色合いのタイトルバックに流れるオープニング曲、黒人から一部かっぱらったが真っ白けの白人コーラスのオールディーズ、ビートルズ達イギリス勢の上陸前の典型的な音です。トム自らがこの映画用に作曲。
ワンダーズ すべてをあなたに がチャートイン、押し出されてチャートアウト、の設定だった筈で、この手の曲は急激にヒットチャートから姿を消します。
エリーは五大湖のひとつエリー湖に面する、ペンシルベニア州西北端の人口10万ぐらいの都市。対角線上に位置するのがフィラデルフィアです。
監督トムハンクスの、俳優としての代表作を当然意識しての場所チョイス、たまたまの地方都市エリーでは無いですね。
独立宣言のなされた州からスタートした物語のクライマックスは、西海岸のTV局のショー番組でした。西海岸、もう先には進めません。
つまり、アメリカが始まった場所から出発の変形ロードムービーは、どんづまりで終了。ベトナム戦争介入本格化、無邪気な時代の おしまい。
ショーに出演の他のゲストが興味深いです。ガス グリソム。実在の人。ライトスタッフ、アメリカ最初の宇宙飛行士7人のうちの一人です。
アメリカ人ならピンと来ます、失敗の代名詞、気の毒なガス。それと共演なのでバンドの運命は決定。
ガスは多分、人類最初に月面に降り立つ人物、になる筈だったのですが、そうは成らなかった。
マーキュリー計画でアメリカ人2番目の宇宙飛行士ながら、帰還時にカプセルのコントロール不能で溺死寸前、本人の責任ゼロなのに何だかなー、の反応を受けてしまいました。
中からハッチが開くから着水時にややこしくなる、ならば、開けられないように。で、
アポロ計画。1号、地上訓練中に発火、他の2人のクルーと共にカプセル内で15分間、息が絶えるまで 焼かれた 人物、ガス。
そして、アポロもう一度の失敗が13号。トムのこれも代表作、アポロ13 ですな。
ついでに言うならバンドのベーシストはフワフワキャラ。海兵隊志願して、ベトナム戦争でケガして、アメリカ帰還の天然君、
フォレストガンプじゃん。
トムの3作品への感謝がある、です今作。
この様に、本作は信号で満ち満ちています。
無邪気な時代ぎりぎりラストの おはなし なので、人物の造型は類型化が許される。モノの捉え方がシンプルでOKな時代。
主人公ガイはアイルランド系でしょう。
だからオヤジさんも典型的なタイプ、苦労人の叩上げ、小なりとは言え自分の城、電気店を築いた。お母さんとお姉さん(妹?)は赤毛。音楽民族なので、息子TV出演時には こわもて父ちゃん含め盛り上がります。
アルバイトだけど茶の間で一緒に盛り上がるガイの前任ドラマーは、リブ タイラー扮するフェイ、恋人でバンドの音楽面のリーダー、ジョニーと同じイタリア系です。沈み行くパターソン電気店の将来のムコ、大変そう。
ガイの叫び、俺はスパルタカスだ!当時公開されたSキューブリック作品のセリフですね。電気店という奴隷農場からの解放。アイルランド×イタリア2組、出て行くのと入っていくのと、元ドラマーは、フェイと結ばれるガイとのトレードになってます。
ガイの最初の恋人が無名時代のS セロン。役ではアーリア人(あえてこう表現します)。ケルトやラテンとはタイプや価値観が違う。合わない。
ガイはクールなビートニク、一見(実は唯のJAZZオタク、カタチだけ。素朴な良い奴)、だから女子受けが良い、なので、自分の値打ちを上げる為のアクセサリーとして、彼女は無意識に彼を選んだ、ところに、金髪碧眼、アゴわれの歯医者と出会う、同種に一目ぼれ。本来のお似合いカップル誕生。
これはキツい皮肉です。物語当時、イスラエルのナチ残党狩りが世を騒がせていました。あらためてクローズアップされたナチの残酷性の代名詞が拷問でした、なかでも 歯 へのソレ。世界中がびびりました。メンゲレとか。あてこすりですね。
さて、イタリア人やラテンの男はしばしばバルコニーの下にやって来ます。ロミオとジュリエットもそうでした。中には楽器持つのも。ポロン、ポロンと愛を囁く。空港傍の店で うっとりするフェイの姿が、その事をまんま表しています。
タイトル曲も最初はこれ、まったり。セレナードでロッカバラード(死語)。音楽に形を借りたラテン人の愛の儀式、という面もある、この手の曲。
たるいや、と、ガイがいきなり8ビートを注入、さすが黒人と共にロッケンロールをつくった民族。ビートルズのプリーズプリーズミー誕生時のエピソード、へのオマージュだと思います。
ちなみに飽きられたカレッジフォークと対照的に、コンテストでブラスバンドが大受けで優勝かもしれん、の描写がありますが、実は当時の男子が燃えたのがラッパ、ワイルドなイメージ。エレキはまだディストーションかます前だから。
バンドの中心はギターだ、これ100%保証じゃなく99%ぐらいだったかも。
ビートルズに続いた デイブ クラーク ファイブ の グラッド オール オーバーとか、ハードロックやヘビメタの無い時代のラウドサウンド、後の Kiss のジーンシモンズらが熱中してました。
で、トム ハンクスのホワイト氏登場。ホワイト、つまり白紙、白紙撤回、です。
ビートルズのマネージャー、ブライアンエプスタインとキャピトルレコードの副社長がモデルですね。A&Rマン。ハナシをスッキリさせる為か一体化。
ONEDERSをWANDERSに改名させます。単語が揃いました、綴りの異なるワン。無意識の予言。ONE HIT WONDER 一発屋。後にホワイトの口から出る言葉。バンドにとっては、死神 です。
ホワイト氏は無自覚のまま、手を取ってバンドを結果的に 死=崩壊 へと導いて行く。
サーキット、昔のコンサートの形態です。複数メンバーによる音楽ショウ。
プロのギョーカイ人の描写が苦い。
何年も前のドラマ主題曲を歌い続けるポマードさん。ポピュラー音楽の担い手だったイタリア人歌手の後退。ディーンマーチン 誰かが誰かを愛してる ’64 ビートルズがチャートを席捲する中に割って入った1位、現実もそれが最後の輝きでした。
全盛の時期とイギリスという点は異なりますが、司会の紹介がアイロニーな、朝日ならぬ落日の金色ドレスを纏った、ダスティスプリングフィールドな女性歌手はBバカラックな曲を歌います。彼女はジョーニーにだけ甘い、彼だけがプロと瞬時に見破ったから。業の深い同族。ダスティは年下のミュージシャンとの交流で、音楽的な刺激を受けますが、麻薬にまみれて行きます(この時代、落ち目じゃなかったですけど)。ジョニーや起死回生を狙った映画の彼女もそうなっていったかも。
3人組の黒人女性グループの一人はべーシストのあこがれ。でもリードボーカルではありません、元リードヴォーカルだった可能性が高い。メアリーウィルソンに似てますね。そう、モデルはダイアナロスとシュプリームスです。
センターにいないダイアナそっくりさんは、でもメイン。’63~’64に起きたシビアなモデルチェンジを表しています。ガールグループブームの残党(ので、音はモデルチェンジが完了してません、以前の楽曲がフィレスサウンド風です)。後のビヨンセ達の映画 コーラスガールズ の小さな予告編となりました。
物語のプレイトーンレコードはキャピトルレコードがモデル。ハリウッドに近いので、映画界とタイアップして50~60年代に飛躍しています。
またジャズ出身者をスタジオミュージシャンとして採用する事もあったでしょう。この映画でのピンチヒッターべーシスト、腕利きウルフマンみたいなプロ中のプロ、ビーチボーイズ、モンキーズ,バーズなどの初期レコーディングではこういった人達が実際には演奏しました、レッキングクルー。
映画に出て来ない新生ワンダーズもそうだと思います。ジョニーひとり残り、もはや実態の無いグループは、もうひとつの すべてをあなたに(この映画の主題歌コンペで2位だった)改題して アイ ニード ユー をスタジオミュージシャンの演奏で録音。この曲が本編終了後のメンバーその後 に流れて、簡潔で効果的です。
更に続いてエンドロールに流れるのが、ジョニー&ハーズメン名義の曲、シー ノーズ イット 物語の冒頭でジョニーが提案したグループ名。これはレズリースピーカー風の音がしているので、マージービート風からサイケデリック、ニューロックへの移行を表現。
どーゆー流れか。
グループ瓦解、ホワイトはガイに、君は賢いと言います。常識人で、ほどほどの音楽的才能の主人公に、ここは君のいる場所ではない、判るだろう、です。
良き若者を業界の汚水に染めるのが忍びない、もあります。
そして、慌しくスタジオを出て行く。多分クソ野郎、ジョニーを引き止める為です。性格はどーでもいい、必要なのはジョニーの才能。契約タテに脅し、ワンダーズ名義の曲を作らせ、スタジオミュージシャン使って録音。後にジョニーは自分名のバンド結成、でゴールドディスク獲得、ホワイトはもとを取り、お山の大将ジョニーも満足したことでしょう。
両者ウィンウィンですが、ジョニーは更なる後にプロディーサー転向、ミュージシャンとしての限界を味わった?
設定、映画の後の物語も味わえますねぇ。
さて、最後に主人公ガイです。ハリウッドコメディの定番、恋のキューピットはオッサン=ドアマン、のサポートでフェイと結ばれ音楽学校の先生へ、堅気の道。
すたれ行くJAZZに固執して、結局ロックには染まりません。何でか。
この物語の前、彼は兵役に就いていました、勤務地はミュンヘン。恐らく彼と入れ違いに、ある人物が任務を終えアメリカに帰っています。
エルビス プレスリー です。
そして、兵役中にドイツ公演をしたJAZZピアニスト(たかり具合がリアル)に、ハンブルグ公演に行きたかったけど行けなかったと言います。当時のハンブルグに誰がいたか?
無名時代のビートルズです。
つまり、主人公はついぞ、ロックに出会わなかった男の子 だったのです。そんな非ロックなドラマーが主人公のロックバンドの物語。
実は大変クールな逸品。