Amazonレビュー
『オーガナイズド・コンフュージョン』くらい強烈なインパクトを持つデビューアルバムはめったにない。テンポの速いリズムを聴くものに浴びせかけるプリンス・ポエトリーとフェアロ・モンクのデュオはラップスタイルが、速攻で分厚い音なんだと言うことを示してくれた。「ファッジパッジ」のようなファンクなパーティをテーマにした曲や「催眠弾をぶっ放せ」のように、彼らは歌詞に深みあるメタフォーをちりばめる。でも、大丈夫、「俺の最後のチキンを食っちまったのはどいつだ」みたいに、ユーモアのセンスあふれる作品や、「太陽に向かって」みたいに瞑想的な曲もある。ノリが良くってソウルっぽくてしかも、いきなりぶっ飛んじゃう。それは、ミッドテンポの「オーディエンス・プリーザー」から超攻撃的な「催涙弾をぶっ放せ」へ、いきなり飛んでいってしまうところにも見受けられる。実際このデビューアルバムの欠点と言えば、解釈しなくちゃいけない歌詞やら、吸収しなくちゃいけないビートが色々てんこもりになってしまったことだ。多分、僕たちがそれを全部受け入れられる間、彼らは、3年も次の作品を出すのを待たなくちゃいけなかったんだろうけど。(オリバー・ワング, Amazon.com)