1991:the year punk broke という、ソニックユースにニルバーナが同行したツアーの様子を追ったドキュメンタリーがありますが、
その中で、ソニックユースの面々が、偶然ライブ会場で出会ったイギーにまさに賞賛の嵐を贈っています。
そんな90年の初め、このアルバムでは、1,5,11,12と、意外にもガンズアンドローゼズ(いまは元というべきか)の Slash と Duff Mckagan が参加しています。
stoogesはパンクというか、スラッシュメタル、デスメタルといった音に実は近かったのでは?
いま聞くとアルバム”raw power"は明らかにメタルの原型といっていいでしょう。
ゼッペリンや、ブラックサバスといったイギリス勢にないテイストが、アメリカの次世代のミュージシャンの圧倒的共感を得たのではないのでしょうか。
このアルバムはDon Wasのプロデュースにより、さきに述べたロックンロールの他、スィートな女性ボーカルを起用した 4 Candyをはじめポップな曲も多く、非常に聞きやすくまとめられています。
イギーをまったく聞いたことのない人には、案外このアルバムをお勧めしたほうがよいのでは?
1,home や13,brick by brick は 「お父さん」イギーの意外な側面が楽しめてグー(笑い)。