なにかとギターの超絶技巧が話題に上る本作品なのですが、前作と大きく違うところは、
やはり欧州を感じさせる曲としてのすばらしいアンサンブルではないでしょうか。
当時、私は、前作の方が好みだったのですが、
歳をとり今比べると私的にはこちらに軍配が上がるようです。
ジェントルなアコギとホーンの1曲目の導入部を経て、
2曲目のテーマ部の品格があり神殿を浮遊するかのピアノの旋律が聴覚をやさしく刺激し、
その崇高で神聖でそして雄大で神秘的で不思議な調べは、何故か中世の大聖堂をイメージし、
彼らの魅惑のワンダーランドへ思わず吸い込まれてしまいます。
このような品格があり稀有な雰囲気を醸し出すユニットは他にありません!
また、中間部のエサリッジの怒涛のギターワークは、
急流を水しぶきをあげてスリリングに突っ走る丸太のような迫力です。
そして3曲目でアフリカンパーカッションを感じさせるリズムのうえで、
サックス、シンセ、カッティングギターも一体となりグルーヴを生み
トランス状態に昇華するあたり圧巻です。
クライマックスを経たその後の楽曲は、清楚な雰囲気の音で落ち着きを取り戻し、
前半の物語が終わります。
後半は、前半ほどのアンサンブルは無く、各自の楽器に重きを置いた小品です。
エサリッジのやはりなぜか中世を感じさせるすばらしいアコギの多重録音の作品で幕を閉じるまで、
絵になる曲ばかりです。
より欧州的で品格がありジェントルで神秘的な前半の雰囲気は確実に前作を超えていると思います。
Softs
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, CD, インポート, 2010/7/6
"もう一度試してください。" | CD, オリジナルレコーディングのリマスター | ¥2,044 | ¥1,056 |
CD, インポート, 1995/4/18
"もう一度試してください。" | インポート |
—
| — | ¥1,080 |
CD, オリジナルレコーディングのリマスター, 2010/7/21
"もう一度試してください。" | オリジナルレコーディングのリマスター |
—
| — | ¥2,420 |
CD, CD, 2012/7/26
"もう一度試してください。" | CD |
—
| — | ¥5,097 |
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曲目リスト
1 | Aubade |
2 | The Tale of Taliesin |
3 | Ban-Ban Caliban |
4 | Song of Aeolus |
5 | Out of Season |
6 | Second Bundle |
7 | Kayoo |
8 | The Camden Tandem |
9 | Nexus |
10 | One over the Eight |
11 | Etka |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
- メーカー : See for Miles Records (UK)
- EAN : 5014661028537
- 製造元リファレンス : SEECD285
- レーベル : See for Miles Records (UK)
- ASIN : B00000119U
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 293,064位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 58,849位ロック (ミュージック)
- - 80,679位輸入盤
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月10日に日本でレビュー済み
2010年7月21日に日本でレビュー済み
前作に続き時代の流れに沿う形で、ギター・サウンドに主軸を置いたクロスオーバー、フュージョン指向を更に推し進めた作品。
ここにはもう既にカンタベリーの断片は無く、各楽器の激しいインプロヴィゼーションの応酬が生み出すスリリングな展開こそが、聴き所の大半を占めているといっても過言ではない。アランに代わったジョン・エサリッジも、速弾きスタイルでアラン以上にロック寄りのフレーズを連発しているが、ことカリスマ性という点においては一歩引けをとるのは否めない。
ただ、この種のジャンルのアルバムとしては十分に聴き所の多い名盤であるのは間違いない。
ここにはもう既にカンタベリーの断片は無く、各楽器の激しいインプロヴィゼーションの応酬が生み出すスリリングな展開こそが、聴き所の大半を占めているといっても過言ではない。アランに代わったジョン・エサリッジも、速弾きスタイルでアラン以上にロック寄りのフレーズを連発しているが、ことカリスマ性という点においては一歩引けをとるのは否めない。
ただ、この種のジャンルのアルバムとしては十分に聴き所の多い名盤であるのは間違いない。
2010年8月4日に日本でレビュー済み
1990年からのファンの見解です。
個人的には Bundles が Soft Machine のアルバム中で一番ポピュリズム、大衆路線を狙った音楽だと感じています。つまりリスナーズミュージック。
それに対してこの Softs はミュージシャンズミュージックの極みです。ポピュリズムの対極です。
疾風怒濤に能力限界の臨界域でカミソリの如く各ミュージシャンが演奏する曲があるかと思えば、それとは対照的な静謐かつ感傷的な曲が挟まれる。この両極でジャブられる訳ですが、どれもストイックなまでに他者を受け付けない威厳に満ちています。僕らは聴きに徹する他ありません。その徹底した冷徹さや優しさはもはや性的な官能の世界で聴き手を感動の渦に巻き込みます。
レコードでは気が付かなかったオープニング曲における Etheridge の息遣い(実際の呼吸)がより明瞭に聴き取れます(20年前の CD は持っていませんので不明)。
ともかくこのアルバムに巡りあえて僕の人生は幸せです。
個人的には Bundles が Soft Machine のアルバム中で一番ポピュリズム、大衆路線を狙った音楽だと感じています。つまりリスナーズミュージック。
それに対してこの Softs はミュージシャンズミュージックの極みです。ポピュリズムの対極です。
疾風怒濤に能力限界の臨界域でカミソリの如く各ミュージシャンが演奏する曲があるかと思えば、それとは対照的な静謐かつ感傷的な曲が挟まれる。この両極でジャブられる訳ですが、どれもストイックなまでに他者を受け付けない威厳に満ちています。僕らは聴きに徹する他ありません。その徹底した冷徹さや優しさはもはや性的な官能の世界で聴き手を感動の渦に巻き込みます。
レコードでは気が付かなかったオープニング曲における Etheridge の息遣い(実際の呼吸)がより明瞭に聴き取れます(20年前の CD は持っていませんので不明)。
ともかくこのアルバムに巡りあえて僕の人生は幸せです。
2009年1月30日に日本でレビュー済み
76年発表の9作目。アラン・ホールズワースがトニー・ウィリアムスのライム・タイムへ移籍。唯一のオリジナル・メンバーだったマイク・ラトリッジも脱退して (ゲストとしては参加)、新たに元ウルフのジョン・エサリッジ(g)、ニュークリアス周辺でプレイしていたアラン・ウェイクマン (sax) が参加した作品。楽曲は大半がカール・ジェイキンスのものであり、実質的なリーダーはカール・ジェイキンスとなった。彼はキーボードに専念してリードをアランに任せた形となったが、結果としてよりニュークリアス色が強まった感がある。ジョン・エサリッジの参加もサウンドに大きな影響を与えており、アコギの音色が非常に新鮮だ。特に1.でのアコギとソプラノ・サックスのデュオの曲などはため息が出るほど美しい。3.のマリンバによるバッキングもゴングを彷佛とさせ非常に気持ち良い。アルバム全体としては洗練されたジャズ・ロックを聞かせており、ソフト・マシーンとしても非常に聴きやすく、かつ魅力的な楽曲を含んだ作品だと思う。エサリッジのウルフ時代を凌ぐ壮絶なプレイも魅力だ。しかしながら、つかみ所ないソフツらしさはほぼなくなり、構築美を聞かせる輪郭のハッキリしたカチっとした演奏をしているので、これがソフト・マシーンの代表作とするのは判断に困る。何にしても最初の一枚の候補としては前作と双璧だと思うしジャズ・ロックとしては高水準の必聴盤。黄昏れの良く似合う美しい曲も多数収録。情緒があると言うべきか。
2007年11月1日に日本でレビュー済み
ロバートワイアット等を中心とするサイケな時期を初期、ヒュー・ホッパー、エルトン・ディーンを中心とするフリージャズに接近した時期を中期、カール・ジェンキンス主導のミニマルなリフの反復によるテクニカル・フュージョンな時期を後期とすると本作は後期の最高傑作ということができるでしょう。
前置きで書きましたが、このアルバムはかなりメインストリーム・フュージョンに接近しているだけあり、今までのソフツのアルバムに比べると聴きやすいです。
しかし、なんと言ってもReturn To Foreverに勝るとも劣らない壮絶なインタープレーの応酬はやはり爽快です。アラン・ホールズワースに比肩するテクニシャン(タイプは違いますが)ジョン・エサーリッジ、ダブル・ベースを操るロイ・バビントン(個人的に彼の弾くベースラインが大好きです)、とにかくおかずを入れまくらなきゃ気が済まないジョン・マーシャル、そしてサウンドのイニチアチブを採るカール・ジェンキンス。
やはりブリティッシュ・ジャズロックを代表する名盤であることに異論はないでしょう。問題はやはり音が悪いことでしょう。ちゃんとしたリマスターを行ってほしいですね。
前置きで書きましたが、このアルバムはかなりメインストリーム・フュージョンに接近しているだけあり、今までのソフツのアルバムに比べると聴きやすいです。
しかし、なんと言ってもReturn To Foreverに勝るとも劣らない壮絶なインタープレーの応酬はやはり爽快です。アラン・ホールズワースに比肩するテクニシャン(タイプは違いますが)ジョン・エサーリッジ、ダブル・ベースを操るロイ・バビントン(個人的に彼の弾くベースラインが大好きです)、とにかくおかずを入れまくらなきゃ気が済まないジョン・マーシャル、そしてサウンドのイニチアチブを採るカール・ジェンキンス。
やはりブリティッシュ・ジャズロックを代表する名盤であることに異論はないでしょう。問題はやはり音が悪いことでしょう。ちゃんとしたリマスターを行ってほしいですね。
2001年11月12日に日本でレビュー済み
1976年発表のこれまたJAZZROCKの名盤です・・・ギター型ソフトマシーンの第2弾 アランホールズワース脱退後、元WOLFのジョンエサリッジが参加した超絶アルバムです。(このWOLFもいいバンド)とにかく素晴らしいフュージョン/JAZZROCKの内容です・・・正直、ソフトマシーンの必要性はなくなって別バンドと言えます。それにしてもジョンの演奏力は超絶です・・・バンドレスとこれは、宝物!!
2011年1月19日に日本でレビュー済み
まず、このアルバムと前作のBundlesを2010年リマスターで試聴してます。
はっきり言って、このバンド、Bundlesとこの2作聞いた限りでは、
普通の方には無用です。ただ、プレイヤーの方は聞いても面白いですよ。
ブッチャケ、サウンドサンプルみたいな作りで、有機的なドラッグサウンドみたいで
同じバースが淡々と演奏されますが、人間が演奏しているのが凄い!
恐らく、Colosseum IIに入る前に、相当、ゲイリームーアはコレを聞いたかもです。
Mahavishnu Orchestra風や、Weather Report風、この当時のロンドンはどうなってんでしょう?
フェイザーバリバリで引き倒します!
Stephane Grapelliでピンときたあなたは、ビックラしないでしょうが
普通にビビル作品じゃないでしょうか
最後に、あくまで、サウンドサンプルで退屈に凄いです
はっきり言って、このバンド、Bundlesとこの2作聞いた限りでは、
普通の方には無用です。ただ、プレイヤーの方は聞いても面白いですよ。
ブッチャケ、サウンドサンプルみたいな作りで、有機的なドラッグサウンドみたいで
同じバースが淡々と演奏されますが、人間が演奏しているのが凄い!
恐らく、Colosseum IIに入る前に、相当、ゲイリームーアはコレを聞いたかもです。
Mahavishnu Orchestra風や、Weather Report風、この当時のロンドンはどうなってんでしょう?
フェイザーバリバリで引き倒します!
Stephane Grapelliでピンときたあなたは、ビックラしないでしょうが
普通にビビル作品じゃないでしょうか
最後に、あくまで、サウンドサンプルで退屈に凄いです
他の国からのトップレビュー
habrant
5つ星のうち5.0
Rapide pas cher conforme à la commande
2023年10月31日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Rapide pas cher et conforme à la commande
mark c hiittner
5つ星のうち5.0
What can be said?
2018年12月26日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
A fantastic album, though strange in their discography as being 'when is a Soft Machine not a Soft Machine, but primarily a Nucleus?' Was sad, somewhat, to read in the liner notes that Ollie Halsall had not become the replacement for Holdsworth. The world of what ifs...
Riccardo Maria Baldini
5つ星のうち5.0
Eccellente, anzi una eccellenza dei SM!!!
2019年5月6日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Semplicemente un esempio di buona musica, di quella di cui si sente la nostalgia, e che rimane viva e vibrante anche a distanza di più' di 40 anni. Un capitolo nuovo nel panorama dei Soft Machine prima maniera, con il dominio di Karl Jenkins: atmosfere e virtuosismi straordinari. Grande l'ingresso di John Etheridge alla chitarra elettrica ed acustica. Mike Ratledge solo in due brani, facendo sentire il suo peso artistico inimitabile. Un CD da ascoltare e da godere. Comprato usato da Amazon: perfetto!
Jazzman77
5つ星のうち4.0
Softs goes Jazz Rock.Einzige Einspielung mit Saxofonist Alan Wakeman...
2020年10月26日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Vergessener Klassiker des Jazz Rock