1995年のメジャー盤「GASH」リリース後のヨーロッパ・ツアーの模様を収録したライブ・アルバムで、FOETUS曰く「ポラロイド・カメラでラフな画像を撮っていったようなアルバム」。近年のフィータスの音を予見させるような、彼らしくラウドだが以前の「RIFE」「MALE」のような重さにこだわらないハードでポップなバンドサウンドが聴ける(打ち込みは相変わらず巧い)。2001年をもってロック形態でのライブ・ツアーを休止するとしたFOETUSだが、へヴィネスよりロック・バンド然とした生の感情表現がここにはあふれている。ビートルズの「I AM THE WALRUS」のカバーが、原曲を生かしつつ爆発していて秀逸。CHROME CRANKSのパンキッシュなカバーもいい。名作。