収録曲『アワ・ウェディング』はパンク全盛期(1981年ごろ)のイギリスで、とくに話題になった曲である。クラスは冗談でわざと陳腐で保守的な「10代の女の子を応援する歌」を作って、偽名でそれ系の雑誌に売り込んだ。パンク色などみじんも感じさせないように丁寧に作った。『ラヴィング』という雑誌がこれにひっかかり、ふろくのソノシートに採用し販売した。
それがじつは、悪名高い不良バンド、クラスの新作アルバム『ペニス・エンヴィ』のラスト曲だということがほどなく暴露され、雑誌は大恥をかいた。非難するメディアもあり、おもしろがるメディアもありで当時のイギリス人たちは大いに楽しんだようだった。これを聴くだけでも買う価値がある。
収録曲の半分以上はパンク的な曲です。リーダーでドラマーのペニー・リンボーはすごく手数が多くてエネルギッシュ。