チャラリー 鼻から牛乳♪ー の「トッカータとフーガ ニ短調」も勿論入ったレオンハルトが70年代に録音した「オルガン曲集」(SBM盤。ちなみに国内盤はDSDリマスター)に、
「ヴェックマン l フローベルガー/チェンバロ作品集」
「北ドイツのオルガン曲集」の4枚組
「トッカータとフーガ ニ短調」の壮大さにしっかり触れたのは中学校の音楽の授業でレコードを聴かされた時でした。圧倒されました。しかしそれと同時にどこか威圧的にも感じ、それ以後聴きたいとは思ってこなかった。(ま、いくつものオルガンのCDは聴いては来ていますが)
宗教心には関心はあるが、特定の宗教にはまったく関わりたくない私は、どうしてもオルガンはキリスト教を強く感じてしまい控えてしまっていたが「オルガンは紀元前からある楽器」という話を聞いたことで、ちょっと違った角度からオルガンを聴く耳を持てた気がしてこのところオルガンをひっきりなしに聴いている。そして、レオンハルトの素晴らしさにようやく気づけた気がしている(勿論レオンハルトは聴いてきていたのだが)。
レオンハルトのオルガンを聴いていると「非日常」は感じない。むしろ当たり前な「日常」の態度でオルガンにこの人は向かっている弾き方をする!と感じるのです。完全にオルガンを手の内に収めていて、オルガンに支配されてしまうことはなく、変に効果をあげようとはしない。こういう人を私は「偉大」と呼びたくなる。