こちらは、25年前の作品の再発盤です。と言ってもただの再発ではなく、新たに最新のリミックス&リマスターが施されています。
僕はサウンドガーデン、パールジャム共に大ファンですが、やや後追いのファンであるため、この作品の存在は知ってはいましたが、
今日まで未聴でした。そしてこの再発盤を初めて聞いた感想は「素晴らしい、新鮮」の一言です。で、この「新鮮」に感じる原因の一つは、ブレンダン・オ・ブライエンによるリミックスとリマスターの恩恵に依るところ大だと感じます。
元のオリジナル盤は未聴ですが、パールジャムのファーストも担当したリック・パラシャーがプロデューサー。で、どうにもこの人の作るサウンドは線が細くて薄味なところが僕は好きではないのです。そのパールジャムのファーストも、ブレンダンのリミックスで見事に蘇っていて素晴らしかったので、こちらも期待していたのですが、やはり予想は的中していました。
もともとが低音部がスカスカの録音なので、若干ムリは感じられますが、リミックスによって最大限の迫力を演出する生々しい音が鳴っています。そして肝心の曲も一聴すると地味ではあるものの、飾り気のない「純粋」な佳曲揃いで、今聴いても古さなど微塵も感じさせません。
M3のクリスとエディのツインヴォーカルの素晴らしさは正に感涙ものですし、M4はPJのストーン作でとてもカッコ良い曲!クリスのヴォーカルも鬼気迫る迫力です。
そして誰も言いませんが(笑い)、マット・キャメロンのドラムプレイもまた大変に素晴らしい!の一言。まだ当時は若かったのに、もう円熟し切ったグルーヴ感あふれるプレイで曲を盛り立てています。
とにかくオリジナル盤を知ってる人も知らなかった人も、必聴のアルバムだと思います。声を大にしてお薦めしたいと思います。