Amazonレビュー
ペット・ショップ・ボーイズがいなければ80年代の音楽シーンはどうなっていたであろうか。この『Discography』を聴けば、ニール・テナントとクリス・ロウが天才ではないにしろ先駆者的存在であったことが理解できる。冷たいユーロ・テクノ・ビートと、ベッドタイムの温もりという彼らのテーマをミックスした「What Have I Done to Deserve This」「Suburbia」は実にソウルフルだ。一時期マンネリに陥りかけたが、「Love Comes Quickly」「Rent」、そしてエイズをテーマにした「Being Boring」といった曲では、持ち前のアンニュイな雰囲気をせつないムードへと変身させている。『Discography』はペット・ショップ・ボーイズの原点でもある「West End Girls」で始まり、「Domino Dancing」、カヴァー曲「Always on My Mind」、メドレー「Where the Streets Have No Name (I Can't Take My Eyes Off of You)」へと続いていく。(Steve Gdula, Amazon.com)