ボブ・ウィアが、何をどう間違ったかフュージョン界のテク将軍ドラマー、ビリー・コブハムと組んだファンキーロックバンド。
ついでにやはりフュージョン界の戦士、ベースのアルフォンソ・ジョンソンもついて来た!
とは言えロックバンドなので、ちょっとした小技の部分とかが凝っていてロック系と違うな、感じるだけで、あのテクフレーズが炸裂することはない。
むしろその圧倒的なリズム感で貢献している感じだ。
ではロックバンドとしてどうなのか。
・・・・・・・・これが評価に困る。
ボブの作り出す複雑なコードバッキングやテクニカルなリズムセクションが絡まって、演奏としては最高なのだが、何と言うか微妙なポップさ、微妙な複雑さなのだ。
バランスがいいのか〡?悪いのか・・・・・・。
よいフレーズが結構いっぱい聴かれるのだが、それがうまいこと曲としてまとまっていないというイメージだ。
いっそ風変わりなロックバンドとして割り切った方が楽しめる。
ふとまた聴いてみようかと思わせる変な「するめ」さを持つ、面白いアルバムだ。