世の中ではエモコア(こういった呼び方は嫌いなんだけど)の代表格、
個人的には個性的で、少しひねくれた泣きのメロディーを作ることに掛けては
ダントツに才能を感じさせるバンド、SUNNY DAY REAL ESTATEの中心人物であるジェレミーのソロ作。
バンドでの、スケールの大きい迫力のギターサウンドはここでは感じられないものの、
このアルバムを聴くと、「ああ、バンドの中心はやはり彼なんだな」と納得してしまうメロディーの美しさ。
心の奥の、閉まって置きたい、できれば忘れてしまいたい過去の傷跡。
そっと無理なくそれを浮かび上がらせる曲の痛さ。
聴きながら
アイタタタタタタタ・・・・・・・・。
でも、どうにも止められない”ハマる”音楽です。
というか、僕が自分の痛い所をグリグリしたくなる性質(たち)。
ジャケットもシンプルで品がよくていい。
優しい音楽ではないですが、温もりの中に残酷さを秘めた、人間らしい音楽なのかも。