お届け先を選択

Live at Village Vanguard Again

4.6 5つ星のうち4.6 70個の評価

仕様
価格
新品 中古品
CD, オリジナルレコーディングのリマスター, インポート, 1997/3/11 オリジナルレコーディングのリマスター, インポート
¥759
CD, 限定版, 1995/11/22 限定版
¥932
CD, インポート インポート
¥2,098

Fashion x レジャー タイムセール祭り開催中 5/14[火]23:59まで
期間限定で人気商品がお買い得。還元率アップのポイントアップキャンペーンも同時開催中。 今すぐチェック

曲目リスト

1 Naima
2 Introduction to My Favorite Things
3 My Favorite Things

登録情報

  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 14.22 x 1.02 x 12.45 cm; 86.18 g
  • メーカー ‏ : ‎ Grp Records
  • EAN ‏ : ‎ 0011105021326
  • レーベル ‏ : ‎ Grp Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000003N94
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 70個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
70グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2022年3月29日に日本でレビュー済み
1966年5月、NY(Village Vanguard)録音 E:Rudy Van Gelder L:Impulse! P:Bob Thiele

M1は「ナイーマ」。アリスがいるのに前妻の名のついた曲を頭に持ってきているが、この曲と今回の
メインである「My Favorite Things」はレコード会社アトランティックとの契約があり、インパルス
時代には5年間演奏できていなかった。それが解かれて、新しいメンバーでこの曲を演奏する。レコー
ディングの目的が絞り切れている。

「ナイーマ」で聴こえてくるコルトレーンのテナーの、落ち着き払った、鍛え抜かれた日本刀のような
音色と運指。鋭いけれど揺るぎない。そのバックで鳴るパーカッションが効果的。アリスのピアノも
雲のような、ブラウン運動のような、鈍く反射する光のような存在で、この時期のコルトレーンの
音楽にマッチしている。正式参加したファラオ・サンダースもアヴァンギャルド色を強めているが
そのロングトーンが美しい。
あれほど完璧なアンサンブルを見せていた「黄金のカルテット」が失われても、コルトレーンは
最適な陣容を組織している。マイルス・デイヴィスも前進を、変化することをやめなかったが、
コルトレーンのこういう姿も、ジャズ史の中で他では見られない偉容。

組曲形式では、欠かせない要素として機能しているギャリソンのベース・ソロが6分間、M2として
入っている。ここでのギャリソンは盲目の琵琶法師となって4弦のコントラバスをかき鳴らす。それが
オン・リズムになると、ピアノとドラムス、パーカッションが一斉にざわめくように鳴り始め、コルト
レーンのソプラノが登場する。それは鳥の飛翔を思わせるように自由で流麗。

コルトレーンの澄みきった、鍛え打たれ抜かれたソプラノ。バックのバンド・サウンドは、通常の
ジャズ・ミュージックではなく、呪術の儀式の打楽器のゆらめきのよう。その中からコルトレーンの
テーマが鳴り響く。これがジャズ史の中でも「最も高度なアンサンブル」のひとつとなった黄金カル
テットを経た後のサウンドなのだと納得する。
オーネット・コールマンが、習い覚えたてのヴァイオリンやトランペットを自分で演奏し、少年に
近い自分の息子をバンドの正式メンバーとして採用するなど、フリーの精神と技術を深く体現する
ミュージシャンは、そういう選択と審美眼になる。
ファラオ・サンダースは思う存分吹きまくるが、荒々しさと自由な跳躍の中に静けさが宿されている。
右チャンネルのサンダースがテーマを吹き始めると、左でコルトレーンがフリーなアドリブを展開
するが、それらは民族音楽的な未開の素朴さに通じている。ラストではサンダースはフルートを吹き、
アリスはマッコイのような強靭なブロック・コードを連打して、曲を終局に導く。これを聴くと、
彼らが完全に自分たちが表現したい音楽を把握しきっていることが分かる。コルトレーンは、エル
ヴィンとマッコイを失ったのではなく、アリスとアリとファラオを得て、完全なバンドを手に入れた。

だからジャケットには、その全員が写っている。コルトレーンのアルバムで、ジャケットにメンバーが
写っているものは他にない。カメラ目線になっているのが、ラシッドと保護者に連れられた子どもの
ようなジミー・ギャリソンだけだとしても。ヴィレッジ・ヴァンガードの名前のところが破れていても。
そんなことは問題ではなかった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年7月10日に日本でレビュー済み
 本作が録音された1966年は、Cortaraneの生涯にとっても、日本のファンにとっても忘れられない年であると思う。5月に本作が収録され、7月には、待望の初来日を果たし、各地で聴衆に深い感銘を与えたとされている。
 Ascension以降の作品は、ファンに混乱をもたらした。時代と共に連動する彼の「怒り」は、演奏に現れ、そしてそれは、多くのリスナーを混乱させてしまった。人々の「怒り」のエネルギーは、アメリカ全土を覆い尽くし、公民権運動は、最高潮を迎える。しかし、「怒り」のエネルギーは、マルコムXとキング牧師という二人の黒人解放運動の旗頭を結果として失わせてしまう。
 こうした時代背景の下に本作が録音される。「怒り」がもたらすものが新たな「悲しみ」でしかないことに彼は、気づいたのであろう。本作の演奏は、すさまじいエネルギーを感じさせはするものの、ある種の風格を感じさせてくれる。
 新たなメンバーを迎え、取り戻しつつある「和」を拠り所とし、新たな頂に向かって出発するドキュメントが本作であろう。そして、2ヶ月後に収録された「Live in Japan」の演奏にさらに大きくなっている「和」を聴くことができるのである。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年4月30日に日本でレビュー済み
Ascentionで頭のネジがぶっ飛んでしまったトレーンのその後の作品群では、もっとも傾聴に値する、あるいは耐えられるアルバムである。冒頭"Naima"でトレーンが奏でるテーマはこのうえなく美しく、冗談抜きで鳥肌が立つほどだ。続いて登場するファラオのソロ。誰かに呪いをかけているのかときいてみたくなる難解なフレーズの連発、しかし何十回も聴くうちに結構これがクセになる。そしてエンディングで聴かせるトレーンのフレーズは、イントロ同様震えるような美しさを感じさせる。"My favorite things"のテーマでもそれほどメロディを崩した演奏はしていない。7分後再度ファラオのパート開始。"Naima"に増して長い呪術の時間となる。確かJRの宣伝で使われていたのと同じ曲のはずだが、これを聴いて「そうだ、京都行こう」と思う人はまずいないだろう。混沌とした演奏のエンディング、アリスのピアノがこれまた表現しがたい余韻を残す。まぎれもないフリージャズだが、多分に調性の要素を持っており、微妙なバランスを保った快演(怪演?)といえる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年1月28日に日本でレビュー済み
コルトレーンは多くのマイ・フェイヴァリット・シングスを録音しているが、個人的にはこれが最高の演奏だと思う。イントロダクションのギャリソンのベース・ソロもベースをギターのように弾く、激しいソロからして今まで録音されたあらゆるマイ・フェイヴァリット・シングスとは別の曲と思うぐらいのソロで、コルトレーンもソプラノ・サックスでおなじみのメロディーを奏でるが、アドリブの内容は今までに無いほどスピリッチュアルで他にも、バスクラやフルートも演奏している。またファラオもファラオでしか演奏できないすばらしいテクニックのソロを聴かせてくれ、コルトレーンのバスクラとファラオのテナーがこの世のモノとは思えない会話を聴かせてくれる。ナイーマもコルトレーンの最初のフレーズからスピリッチュアルの一言!フリーのライブとしては最高におすすめの一枚!
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月2日に日本でレビュー済み
ファラオサンダースも参加。ユニークな奏者。ユニークな音色。良いとも悪いとも言い切れない。嫌いじゃない。
ただ、この時期にコルトレーンと共にフロントに参加するのは無謀に見える。個人的には明らかに浮いて聴こえる。Naimaはまだ許せるが、My Favorite Thingsではファラオはちょっと邪魔。コルトレーンだけをずっと聴いていたい。
二曲目はイントロを兼ねたベースソロ。ソロのフィーリングが4拍子っぽくてハラハラしたが、演奏はテーマ部の他は拍子の域を超えたフィーリングのため、関係なかった。

My Favorite Things 20分。今回は長くは感じなかった。むしろ短い。繰り返し聴いている。
テーマの吹き崩し方、そこに至るドラマチックな展開は泣ける。「どうしても思い描いていることが出来ない」と自身が語るように、人間の力ではとどき得ない場所へ、必死に手を伸ばすようなソロ。骨身に沁みる。
録音状態もよく聴き易いこともあり、この時期になっていよいよコルトレーンの音色が極みに達していることも分かる。MAGMAのクリスチャン・ヴァンデが彼に啓示を受けるのも無理はない。

コルトレーンはMy Favorite Thingsを発見、演奏して以来、死ぬまでの7年間、執拗にこの曲を演奏し続けた。ミュージカルかなんかの曲で、JRの主題歌とかにもなってたこのポピュラーな曲は、その一方で思いもよらない運命を辿り、聴くものを酔わせて居る。

コルトレーンの廃盤『Live in Japan』をどうしても手に入れ、50分越えのMy Favorite Thingsと、彼のアルトを聴いてみたい。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年2月29日に日本でレビュー済み
常に妥協に甘んじず、自己の内なる精神を追い求めた求道者のようなジャズマン・コルトレーン。彼にとっては名作と呼ばれる、「ジャイアント・ステップス」や「至上の愛」も単なる通過点にしか過ぎなかった。このライブで聴かれる音こそ、コルトレーンが彼の人生を賭けて追い求めたものだ。ここにあるのは、決して音の垂れ流しなどではなく、気高い精神こそが到達できる音の理想郷だ。ついにコルトレーンは凡世を突き抜け、浄土を成し遂げたのだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年8月14日に日本でレビュー済み
1966年のライヴ盤です。他にはない崇高な音響空間が広がりますね。フリー路線に入ってからの一連の流れを聴いても判るけど、やはり
トレーンとファラオの対比がなんとも絶妙。目を閉じて聴けば夢の中の景色だ。得体の知れない生き物のように迫ってくるファラオの
テナーサックスがあるおかげで、トレーンのテナーサックスがいやに思慮深く寛容に感じるんだ。フレージンは急速なのに不思議。
そのコントラストの妙で、ただでさえ漂うトレーン特有な悟りの雰囲気が倍加する。
またアリスのピアノもいいなあ。透明さがね。しかもこの透明は薫る。。内に独創性が秘められてるから。そうゆう意味では、トレーン
のように表面に華やかな開拓力を持ち、その実それを支えているのは内に秘めた一種の透明さ(悪い意味ではない)とは逆だと思う。
要するに音楽的側面でみた場合この二人は最高の主従関係(これは良い意味)だったろう。休まない創造力にいつでもマッチして奔れるから。
さてこの一枚、誰にでも薦めれないけど聴かなきゃ勿体ない神秘性を帯びてると思う。トレーンという限りなく大きい存在を体感して欲しい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月23日に日本でレビュー済み
何。テナーサックスの人。
ブヒブヒ汚い音出して。
何。ピアノの人。
つまらん音階チャラチャラ鳴らして。

結論としてこの時期のトレーンになじめない人が手を出すべきではなかった。

というのが感想です。

・・・だけどライブインジャパンはアツく感じたんだけどな。
(もちろんピアノとテナーは要らないけど)

要はトレーンのテンションの問題かな。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート

他の国からのトップレビュー

すべてのレビューを日本語に翻訳
Rinaldo
5つ星のうち5.0 Qualità.
2020年3月22日にイタリアでレビュー済み
Amazonで購入
TUTTO PERFETTO!
Mr. J. Russel
5つ星のうち5.0 The Band at it's very best!
2013年9月5日に英国でレビュー済み
Amazonで購入
Coltrane with Pharaoh and Garrison - explosive!! Fans will know what I mean, is there need to say more? Thoroughly recommended.
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
Best Of All
5つ星のうち5.0 You Gotta Move
2010年7月26日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
Often ravaged by critics, the album - recorded in May 1966 - aptly demonstrates the incredible genius of John Coltrane as he began to delve deeper into "free jazz" during the final chapter of his life.

The pair of tracks (Naima, 15:08; Introduction to My Favorite Things/My Favorite Things, 26:28 total) highlight the power, beauty and passion of Coltrane's playing as he performs on soprano and tenor sax, bass clarinet and flute. Pharoah Sanders (tenor sax, flute) is simply at his incendiary best - especially on the latter cut - as drummer Rashied Ali and percussionist Emanuel Rahim ratchet up the rhythm and pianist Alice Coltrane provides special style and amazing grace. Bassist Jimmy Garrison stretches out his solo space on Introduction to My Favorite Things, but is sometimes lost in the mix within the full augmented quartet.

Not just an evolutionary phase in Coltrane's career, it is a revolutionary statement which reverberates with magnificence as it rockets through infinity.
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
Terence Parrish
5つ星のうち5.0 My return to the Vanguard
2011年8月7日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
This is one of John Coltrane's best, to add to that is not needed. The sound quality is superb! I play all my new vinyl with an Ortofon 2m blue. The sound of this album puts you right in the concert!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
David Thierry
5つ星のうち5.0 Even Better
2008年4月20日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
Just two songs here more deeply and profoundly explored. Lots of beauty in my favorite version of My Favorite Things. Coltrane said he never got tired of playing it as each time new things opened up. More lyrical despite Pharoah Sanders intensity.
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート