八十年代以降の、爵位を受けた大家としてのパフォーマンスに較べると、確かに、ここで聴かれるテ・カナワさんはまだ未完成でミスも有ります。
しかし、だからこそ、イザヤ書から取られた「喜び、歌え(シオンの娘)」という歌詞がピッタリ来る…バビロン捕囚から解放された喜びと、キリストから原罪を購われた私達の希望を歌えるんでしょう。なぜなら、私達も未完成ではあるが、だからこそ未来は希望に満ちているからです。
荘厳祈祷歌の方は、やっぱり流石はコリン・デイビスだなあと…この人の宗教作品はホントに外れが無い…特にモーツァルトは素晴らしいです。