当時同じレーベルに所属していたことがきっかけで、グレッグ・レイクとゲイリー・ムーアが
スタジオ盤を作成し、コンサートまで行ってしまったという今では考えられない副産物がこれ。
先ず印象的なのは、EL&Pやクリムゾンの過去の名曲だろうが構わず、
ゲイリーが遠慮なしにギターをマイペースでガンガン弾きまくっているところです。
“パリの散歩道”ではグレッグとゲイリーによるツインボーカルが、
スモーキー・ロビンソンが作曲し、ビートルズも演奏した“ユー・リアリー・ゴット・ア・ホールド・オン・ミー”では
二人による珍しいツインギター演奏が聴けます。
圧巻なのは最後の“21世紀の精神異常者〜クリムゾン・キングの宮殿”・・・
ゲイリーのギターがあの印象的なメロディーの核となっていて、これもアリで聴きごたえ十分。
コロシアムIIの頃の経験がとても生かされていたのではないでしょうか。
マイケル・シェンカーのライヴでは不安定だったテッド・マッケンナのドラムもとても安定しています。
異名同内容の“キングビスケット・ライヴ”を買いそびれてしまった人は今のうち購入しておきましょう。